「ダイスローラー / Dice Roller」を作りました
こんなのを作りました。
現在発売中。
ダイスローラーって?
3Dプリンタで作った「転がさないサイコロ」です。
机の上でサイコロを振る(ダイスロールする)と、サイコロが落ちてしまうことがあります。
これを防げます。
普通に家やプレイスペースで遊ぶときにも便利ですが、電車などで移動中にゲームをする時、また配信やWEB越しでのプレイに便利という声も頂いています。
配信やWEB越しでリモートプレイするときは、サイコロが転がっていくので面倒だそうです。これだと同じ位置でサイコロが回ってくれるので、カメラを固定しやすい上にイカサマでないことも示せると。
また、「サイコロをうまく振れない子供と大人が一緒に遊ぶのにも便利」という声もいただきました。
色々メリットが見つかって、作った人間としては嬉しい限りです。
名前はサイコロを振る「ダイスロール」と、回転機構ということで「ローラー」を掛けています。
なんでこんなの作ったの?
昨今の状況で家から出られないので、ここ最近は3Dプリンタで何ができるか、色々模索していました。
その中の一つです。
例えばこんなアールヌーボー風の壁掛けフックとか、
リンク機構を作ったり、
マスク用のフックを作ったり、
嫁がハマっているゲームのエンブレムを作ったり
3Dプリンタのフィラメント掛けを作ったり
とにかく色々作ってましたが、その中でこのダイスローラーがえらくバズったので、それならと製品化に勧めました。
キッカケになったのはこのツイートです。
ダイスローラー(茶色)
— ペンとサイコロ (@pen_n_dice) 2020年7月18日
設計をほんの0.5㎜修正し、部品を1つ、工程を1つ追加することで快調に回るようになりました。
ものづくりって奥が深いなぁ・・・
部材が増えたので売価も 1,250円 にちょっとだけアップ。
なんかガンガン作ってるけど、需要あるのかな?これ。 pic.twitter.com/1lyho8jAEN
ダイスローラーの作り方
3Dプリンタで、と言っても実際に3Dプリンタで作っているのは全体の1/3程度。
最も部品の少ない6面ダイスでも部品点数は17点、作るのにはこれだけの道具を使っています。(後で並べ忘れに気づいたものもあるので、実際はもっと多い)
作る中で気が付いた点は少しずつ改良しているので、申し訳ありませんが最初にご購入いただいた物と、今お送りするものには違っている部分もあります。
(部品や加工の追加に伴い、価格も変更しています)
「で、結局どういう構造なの?」という点は、今のところ秘密です。
興味がある人は購入して分解してください。
(分解すると破壊するよう、接着してます)
- クルクルと気持ちよく回る
- きちんと数字のところで止まる
という相反する要素をいかに実現するかに苦労しました。
「発明は1%のひらめきと、99%の努力」とエジソンは言ったそうですが、実際に大変だったのはこれを実現する0.1㎜をどう実現するかというEngineeringの部分でした。
ちなみに「ダイスローラー」という発想自体を思いついたのは今年の1月。
当時の試作品の動画がありました。
この動画と、上の動画を見比べて頂ければ、どれぐらいスムーズになったか分かって頂けると思います。
ラインナップと今後
現在D4(4面ダイス)、D6(6面ダイス)、D8(8面ダイス)をラインナップしています。
D6についてはドット/数字/漢数字の3種類を用意しています。
色は樹脂次第、という所になりますが、今のところ印字可能なのは
黒 / 白 / 茶 / 青 / 灰色 です。
ご要望があれば追加しますが、樹脂のラインナップ次第なので対応できないことがあります。
その他要望を頂いているのは、さらに多面(D10/D20/D100)、2つセット(2D6)です。
こちらは設計中ですが、部材の納品が8月下旬と回答が来ているため、発売が9月を予定しています。
どちらも試作は行っているので、きちんと回って止まるように細かな調整の段階です。
要望があれば色々挑戦したいので、「こんなことできないのかな?」と思うものがあれば色々聞いてください。
ただし、実現するかは保証できませんが・・・