メリタの「フラットカッターディスクコーヒーグラインダー(型式:ECG71-1B)」を購入しました。
やたら名前が長いけど、電動ミルです。
ミルにはいくつか方式があるんですが、これは「フラットディスク形式」というやつ。
安いミルはカッター式(プロペラ式)が多いんですが、臼式を探していたところ、この方式を見つけました。
ちなみにコーヒーに関して、お勧めなのがこの本。
コーヒーを本当に科学的に分析する本。
「コーヒー豆って生で食えるのか」とか、「コーヒーの抽出は、要はクロマトと同じ原理」とか、「どれだけ美味しくなるか」という方向ではなく、「コーヒーとは何か」を徹底的にお勉強出来て面白いです。
で、その結論として
- 味が良い(雑味がない)コーヒーにするにはコーヒー豆の粒度が均一なのが良い
- 粒度を揃えるために決まった隙間を通す方式が良い
という話だったので 、今回の電動ミルにたどり着いた、という流れ。
で、使ってみたところ確かに粒は均一で美味しい。
でも14杯分まで挽けるモデルなので1杯分だけ挽くと機械が粉だらけに・・・
■投入部
・使用前
・使用後
■吐出部
・使用前
・使用後
出てきた粉としては全く不満は無いんだけど、装置のあと掃除が大変・・・
折角電動にしたことで粉を挽く時間が短くなったのに、掃除時間を含めれば時間も手間も変わらない結果になってしまいました。
そこで3Dプリンタでこういう物を作ってみました。
右上の部品だけテカッとした感じなのは、3Dプリンタでの出力後に全体を滑らかにする化学処理を追加したため。
これは内部を滑らかにすることで、詰まりを防止するのが目的です。
(もちろん、全て水洗いして綺麗にした状態で使用します)
使い方はこんな感じ。
まず投入部分にこのフタを追加。これは本当にポンと置くだけ。
吐出部分には2つの部品をはめ込みます。
この部分の上下にはインターロックがついていて、ケースが無ければ動作しないようになっています。
もちろんそれに対応するため、上下の部品それぞれでインターロックを押すようにしています。
粉が飛び出す部分なので、かなり精度よく密着させる必要があります。
結果はこの通り。
一人分の粉をきちんと集めることが出来ました。
ギリギリのサイズだったので、もうちょっと大きくした方がいいかも・・・
投入部、吐出部ともに粉が広がらず、掃除も簡単。
設計では一番基本である「押し出し」の他に、「回転」「ロフト」「分割」と、結構自分の知っているCAD知識を総動員して作っているので、「3Dプリンタがあればだれでも生活がこんなに便利に!」なんて言うつもりは全くありませんが、「こんなこともできるよ」という一例です。
機械自体に不満は無いので、個人的にはお勧めです。
あと、この部品を自分でも作りたい、という方は連絡頂けばSTLデータ(3Dプリント用のデータ)をお送りします。
※アフィリエイトも貼っておきます
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