コーヒーグラインダのカスタム部品、3代目
コーヒー好きなので、豆で買って淹れる直前に挽くようにしてます。
使ってるグラインダーはこれ。
「フラットカッターディスク」とある通り、平行の臼を使っているので、豆の均一性が高いのが特徴。
- 小さな刃だと熱を持って酸化が進んでしまう
- 平行でない臼だと細かく挽きすぎて均一性が悪い
というあたりからのチョイス。
「粉で買ってるけど、そろそろグラインダを買おうかな」という人はぜひ参考にしてください。
ただ、問題は大容量モデルなので、一人分を作るとケースの掃除が面倒なこと。
一回やるだけでこんなんなる・・・
その対策として作ったのがこれ。
- 一回分の粉がちょうど入るケース(右)
- ケースに入れるための接続ユニット(中)
- 豆が跳ねないようにするための蓋(左)
の1セット。蓋は投入側で使います。
一番シビアなのが接続ユニットで、毎回抜き差しするのでだんだん摩耗してきます。
今回、また壊れたので作り直したのが下のもの。
今回で3代目。
左が今回のもの、右が2代目。
毎回色が違うのは、単にその時3Dプリンタに刺さっていた樹脂でプリントしているから。特に意味はありません。
抜き差しを繰り返すことで割れてくるので、強度を上げるために接続口の部分を少し狭くして、角Rも付けて強度を上げています。これで2年ぐらい持ってくれたらいいけど・・・
ちなみにプリントした時点での形はこんな状態。
2つの部品でできます。
使っている樹脂はABSという種類なので、水には強いのですが、アセトンには溶かされる特徴があります。これを利用して、表面を溶かして接着します。
密閉容器に入れ、アセトンを少量入れるとアセトンが蒸発して内部にアセトンが籠ります。通称「アセトン蒸し」。
全体的に溶けてフニャフニャになるので、濃度と時間の見極めがポイント。
またアセトンは有害なので作業の際は注意が必要です。
容器に直接入れると溶けて貼りつくので、剣山の上にモデルを置くことで貼りつきを防止しています。
(でもこの先ガラス面について大変だった)
今回は15分ほど蒸した結果がこちら。
形状を保つことが第一なので、最小限の蒸しにしています。
よく見ると先ほどよりテカテカになっていますが、一度溶けて表面が均されてるためです。この際に接合部分が溶けて接着されています。
実際に接続した状態。
掃除らしき掃除もいらなくなるので、とても便利。
同じモデルを使ってる人にあげても良いんですが、3Dプリント用ABSは本来食品に使って良いものではありません。
また後で洗っているとはいえ、アセトン処理したものですし・・・
ということでこれはあくまで自分用。
やったことの自慢でした。