みんなで! アメリカ進出プロジェクト!
アメリカのブロガーEricさん(@whatseplaying)が、拙作「卓上ヘボコン 対戦キット」のレビューを作成くださいました。
10点満点中の9.25点と高評価ですが、何より嬉しいのは「ヘボを讃える」というヘボコンの精神をよくわかった評価をして頂いていることです。
(ちなみにEricさんのBGG平均評価は7.76でした。非常に高い点数を頂いて光栄です)
ゲームのシステムからアート、テーマまですべて「良い点」として挙げて頂いています。
「箱が小さい事」に対しては不満を述べられていて、日本だとギリギリのサイズの小さい箱が評価されるのに、アメリカだと「詰め込みにくいから嫌」とネガティブに評価されるのは国民性が出て面白いところです。
「アメリカで発売するときは箱を大きくしてね」というのは、米国でライセンス契約して販売したとき、ということでしょうか。そうして推してくれるのも嬉しいですね。
また、注意点としては「まじめにやるゲームじゃないよ」とわざわざコメントしていただいています。 もちろん点数で競うゲームなのでガチガチにも戦えますが、「ヘボを讃える」というヘボコンの精神としては、それは本質ではありません。 この辺を汲み取って、失敗を笑うゲームとして評価してもらったということで、制作者としては嬉しい限りです。
英語ですが写真をふんだんに取り入れて解説頂いています。
よろしければぜひご覧ください。
うっかり? しっかり? アメリカ進出プロジェクト
ところで、なぜEricさんが「卓上ヘボコン 対戦キット」を遊んでたのかというと、これは「おかん」さん(@okan_bcg)の進められている「うっかりアメリカ進出プロジェクト」の一環です。
アメリカ在住で、翻訳のお仕事もされている おかんさんが、日本の個人製作ゲームをアメリカで販売されています。
そのプロジェクトに「ペンとサイコロ」も参加させていただき、ご紹介いただいたという流れです。
米国窓口として「Big Cat Games(@bigcatboardgame)」という屋号も作り、そのロゴはご自身もゲームデザイナーである長谷川登鯉さん(@bodogedama)がデザインされるなど、個人制作者の集まりではありますが、「オールジャパン体制」で動いています。
(もちろん、現地で動いて頂いているおかんさんご一家の負担が圧倒的に大きいのは間違いありませんが)
ちなみに私は今回アメリカ向けの共同配送窓口をしていました。
アメリカ向けの配送は高いので、従来は船便で送っていましたが、物量が多くなると他の選択肢も探せるようになります。 私の探した範囲では、15㎏以上になれば船便より安く、しかも航空便で送れる会社があったので、今回6サークル合同での共同発送となりました
いつもはそこまで気にしないのですが、今回は合計で30㎏を超える荷物であること、また他の方のゲームをお預かりして発送することから、しっかりと包装して発送しました。
国際輸送では「ダブルカートン」とか「ダブルフルート」と言われる、段ボールを二枚重ねにした強い段ボールが使われます。
しかしそんな特殊な段ボールが手元にない場合は、段ボールの中に段ボールを入れるという、「二重梱包」を推奨する旨が業者から連絡されており、今回はその手順に従って梱包しました。
参考までに流れはこんな感じ。
まず普通に段ボールに箱詰めします。
(もちろんこの時点で中に緩衝材が入っています)
これをビニールで梱包します。(防水のため)
国際輸送で注意するのは「衝撃」だけでなく、「防水」です。
今回は航空便なのであまり気にしなくて良いのですが、船便(=コンテナ輸送)での輸送事故の多くは水濡れによるものです。
特に水に弱いボードゲームなので、こうした防水対策は必須と考えました。
防水を行ったらこの箱を緩衝材(プチプチ)で包みます。
みなさんご家庭に常備しているロールのプチプチを使いましょう。
(一般のご家庭にロールのプチプチは常備してない?)
そしてそれをさらに大きな箱に入れます。
このあと、隙間に緩衝材を詰めてパッキング完了。
家にある段ボールをほぼ全てやりくりして、箱詰めだけで4時間かかったよ!
作業時間だけでなく、サイズ調整のパズルも結構な時間を取りました。
いやー、次回からはダブルフルート箱買おう。
段ボール箱だけで1,000円以上しますけどね。
「安心を買う」と考えれば、やっぱり買うだけの意味はありそうです。
それにしても、「うっかりアメリカ進出プロジェクト」も、おかんさんのおっしゃる通り、もはや「うっかり」でなく、「しっかりアメリカ進出プロジェクト」になりつつありますね。
みんなで! アメリカ進出プロジェクト
そんなこんなで、ゆっくりではありますが、進んでいるアメリカ進出プロジェクト。
個人制作者各位の参加表明の他、このプロジェクト(=Big Cat Games様) をお手伝いいただける方がいらっしゃれば、そちらもぜひ手を挙げていただきたいです。
日本からコンベンションのお手伝いは難しいと思いますが、登鯉さんのようにデザイン面での協力の他、WEBサイト制作のお手伝いなどは日本からも可能かと思います。
輸送面では私が引き続き調査と手配を行い、共同発送を定期化できれば関係者全員にメリットが出るのではと考えています。
ドイツ進出の共同プロジェクトとしては「ヤポンブランド」がありますが、アメリカ進出プロジェクトとしての「Big Cat Games」も、皆で盛り上げていければと思います。
なんなら、アメリカに旅行や出張に行かれる方は、コンベンションのお手伝いに手を挙げられてはどうでしょうか? 手を挙げていただける方をお待ちしています。
気になる方は、私か、直接おかんさんまでご連絡ください。