ペンとサイコロ -pen and dice- BLOG

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高齢者向け宅配(買い物代行)サービス

商店街のシャッター通り化や高齢化の進行で、徒歩圏内にスーパーがない人が増えている。
日々の買い物にも苦労するエリアの人達を「買い物弱者」といって社会問題化にもなっている。

懇談1 / k1sakaue

今更ながら「買い物代行サービス」について考えてみた

そこで今更ながらだが「買い物代行サービス」について考えてみた。
買い物代行は例えば朝のうちに買い物の内容を聞いて、購入したものを宅配するサービス。
やることはネットスーパーと同じだが、ネット接続環境がない老人でも大丈夫なように
FAXを使ったり、訪問で注文内容を確認するといったサポートが必要。

Delivery / MJ/TR (´・ω・)


買い物が大変、ということは買い物以外でも外出が大変になっているはず。
そこで毎日2回(行きと帰り)は送迎サービスもつける。
介護業者ではないので介護はしないし、できない。
(常識の範囲内で簡単なお手伝いぐらいはしても良いが)


ここまでやって、月いくらもらえるか。
買い物代行サービスに限らず老人向けサービスで問題になるのは購買力が低いこと。
高齢者の資産合計は日本の資産の大半を持っているわけで、決して低くないんだが
富が偏在化していたり、ほとんどの資産が不動産であったりと気軽に使えるお金は少ない場合がある。
また高齢者は高齢者なりに、寝たきりなどの「将来の不安」を抱えているので、
年金以上の支出(つまり資産の目減り)を嫌う。
そうして公的な補助のない「善意の」高齢者向けサービスはことごとく失敗する傾向にある。

サービスして欲しかったら、働け!

そこで高齢者向けのサービスを提供するとともに、そのサービス代金は自ら稼いでもらったらどうだろうか。
月一万円なら毎日300円強、月1.5万円なら毎日500円。
内職で働くのは楽ではないけど、無理な数字ではないだろうし、足りない分は支払ってもらえばいい。
サービス料金より内職代が多ければ副収入になるし、斡旋や商品の配送・回収は毎日訪問している中で行えるので、
一番コストのかかる部分をサービスの中に吸収できる。

IMG_3895.JPG / CLF


高齢者の側だって、毎日年金の残高を気にして生活するより幾ばくかでも稼げば
「自分だってこれだけできるんだ」という自信にも繋がるんじゃないか。
実際、「葉っぱビジネス」で話題になった徳島県上勝町(正式名称は「彩(いろどり)事業」)の話でも、
収入の額がどうというだけでなく、働く老人がみんな生き生きしていると話題になった。


さて、高齢者向けの内職は何か。
「高齢者のスキルを後世に残す」とかの崇高なコンセプトは必要ないので、簡単で飽きの来ない仕事となる。
裁縫とか修繕とかがぱっと思いつくけど、みんながみんなできる訳じゃないと思うしなぁ。
そこが考え物か。


追記(2011/08/19)
Chikirinさんが結構これに近いネタを書かれていたので関連リンクを追加。
やっぱ考えることは同じだよね。
ただ購買側の高齢者の費用負担にまで踏み込んでないのがどうなのか、と思ったり。

リンク → 超有望ビジネス)高齢者向け宅配ごはん Chikirinの日記