ペンとサイコロ -pen and dice- BLOG

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【買い物難民対策:3】自動販売店にはロボットを

買い物難民対策として、無人のスーパーマーケットを考えた。
ハード的にはできないことはないと思うんだが、問題はそんなお店にお客が来てくれるかどうか。
そういう「消費財のお客様目線」は苦手なんだが、逃げる訳には行かないので販促策を考える。


ちなみに資料が見つからなかったが、
オーケーが昔(1975年!)に無人店舗を作ったことがあるらしい。しかも通産省と共同とか。

オーケーストア 用賀店 / karitsu

・リンク → 沿革 − オーケー株式会社
公式では特に記載はないが、結局評判が悪くさっさと畳んでしまった模様。
35年も前なら技術的な問題も考えられるが、何が問題なのか。

それ、人は来るの?

実際、あまりに今までのスーパーと違うので、高齢者には厳しいとは思う。
当初は「安くて便利」ということで、むしろ主婦層、OLを狙った戦略になるのか。
電車等、交通系のICカードを利用するので、既にSuiCA等を持っている層がターゲットになる。

Public transport cards / kalleboo

その意味でも、高齢者より主婦層やOLの方が近い。

POPは重要

スーパーでは手書きのPOPで「今日のお買い得!」などの情報を出すが、無人店舗ではこれはできない。

krilla / Bennett 4 Senate

そこでテレビをあちこちに置いて、それぞれに宣伝を流すことになる。
最近ではデジタルサイネージといって薬局などで小型のテレビをつけている、あれ。


無人なので、放っておくと賑やかさが無くなる。
有線放送やラジオを流しても良いが、商品の詳細情報を見ることが出来るモニターを置くなど
どこまでお客様向けの情報を発信しようとしているかを伝えることが大事になる。

地域の人が「参加」するスーパーに。

通常、スーパーはパート雇用を行うなどで、地域の雇用にも貢献している。
センター式の無人店舗は地域の雇用は不要だが、
地域で取れた野菜などは農家が自分で充填して、販売してもらえばいい。
それによって「地元密着」の店舗になり、地域の人もお店に足を向けやすくなる。


実は我が家の近くにも個人菜園があるが、以前は「1個100円」などと書いて、畑の前で売っていた。

1こ100円 / keyaki

ところがお金の盗難が相次いで、結局販売自体を辞められてしまった。
地域の人口が多くなるにつれ、「誰がやったか分からない」状況になる。
この結果、どうしてもモラルは低下する。
99人がきちんと支払っても、1人の心ない高校生のイタズラで、モラルは崩壊してしまうからだ。


自動販売店ならこの恐れはない。
全ての行動はICカードで管理するので、窃盗は起こらない。
農家には、野菜を投入する時点で販売価格と、「廃棄するまでの日数(時間)」を入れてもらう。

Data Input / neofob

清掃や監視にはロボットを!

最後にこれは「夢」というか「妄想」に近いが、
(それを言い始めたらほぼ全ての投稿が妄想とも言えるが・・・)
清掃や監視用にロボットを導入したらどうだろうか。

Wakamaru / Joe in DC


セコムが警備用にロボットを導入しているが、こういったもの。
無人店舗では監視カメラを充実させても必ず死角が生じるし、なにより店舗をキレイに保つのが難しい。
清掃を外部に委託するとまた費用が発生するので、
この手のメンテナンス業務をロボットに任せられれば施設を低価格で維持できる。


もちろん、今のロボットにそこまでの能力はないが、
設置することでノウハウを積めるなら、実験的に協力してくれるメーカーもあると思う。
コンビニとスーパーの間が開くことで、その隙間に入る店舗スタイルが求められている。
「高機能化したコンビニ」「シンプルなスーパー」という既存の店舗からの発展が王道だと思うが、
折角なら、その規模でしかできない「第三の方法」が出てきても面白いんじゃないかと思う。


ちなみにこれまでの投稿はこちら。
・リンク → 【買い物難民対策:1】買い物に行けない、を数字で確認する。
・リンク → 【買い物難民対策:2】自動販売店2