ペンとサイコロ -pen and dice- BLOG

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「スマート」フォンを本当に「スマート」にする

昨日に引き続き、新しいサービスについて。


まずはこちらをどうぞ
リンク : KDDIがスマートフォンに「かんたんメニュー」を無償提供へ、シニア層や初心者ユーザー向け
リンク : Android au 向け「かんたんメニュー」をKDDIが無償提供、フリックや長押しを排除


「業界最高水準の高精細具合で知られるIS03のNewモバイルASV液晶(960 x 640解像度)を、なかなか贅沢に使いこなしています。」
とEngadgetでは揶揄されているが、個人的にはこのアイデアは素晴らしいと思う。

何が「スマート」?

タッチパネル式の携帯電話は、誰が言い出したのかスマートフォンと総称される。
この場合「スマート」とは「頭が良い」という意味合いが強いが、
操作系やカスタマイズについてはスマート(シンプル・洗練された)とはとても言えない。
iPhoneではマニュアルに無い隠しコマンドが山のように隠されているし、
新しいアプリを入れるには自分で考えて、探す作業が必要。


つまり今のスマートフォン「マニア向けタッチパネル携帯電話」というのが正しい。

auの提案

auが提案するのは、携帯電話機器でも、プラットフォーム(iOSAndroid)でも無く、さらにその上のインターフェース部分だけ。
見た目を刷新して、複雑な機能・操作を「削除」して簡単にする。
機能を隠すだけなので(作り込みは大変でも)作る事自体の難易度は低い。


日本の携帯電話会社はこのインターフェースのプラットフォーム作りには経験とノウハウがある。
各端末メーカをとりまとめ、共通プラットフォームを制定してきた経緯があるからだ。
これをスマートフォン時代に、もう一度復活させればいいという話。

将来的には?

現状の簡単設定はまだ試作段階だと思うが、これを洗練させていくのが当面の課題。
それとともに、この簡単プラットフォームを世界に配信できれば、本当は面白い。


日本人は機能が一覧で並んだプラットフォームが、
アメリカ人は「Yes/No」を順に確認していくシステムが好きなど各国でインタフェースへの好みがあるらしい。
しかしスマートフォンに関しては
「簡単に使いたい」というニーズを満たした端末が無いことは事実なので、
iOSAndroidの能力を持ちつつ、簡単な携帯電話」として
auが販売すれば、auiPhone」「auのGalaxy」という売り方ができるんじゃ無いか?


今まで世界で散々失敗してきた日本の携帯電話の世界戦略。
ドコモはインドでそれなりに拡大していると聞くが、
auもそろそろ世界に打って出るのなら、独自のインターフェースをひっさげて出て行くのは一つの戦略かもしれない。