ペンとサイコロ -pen and dice- BLOG

ボードゲーム制作を行う「ペンとサイコロ」のブログです。公式サイトはこちら→http://penanddice.webcrow.jp/

新作「当方ボーカル!」を作りました!

新作「当方ボーカル!」ができました。

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いきなり完了報告です。

この作品、このツイートがきっかけで作ったんですが、とにかく今日校了するまで全速力で作っていたので、ブログにまとめる暇もありませんでした。

 

キッカケはこのツイート

このゲームを作るきっかけになったのは、何の気なしにツイートしたこれ。

記録によると、ツイート時刻は「10月3日 午前6時過ぎ」だそうです。

前日の夜に話していたことを、朝起きて何の気なしに呟いた、というところ。

それが昼には1000RTを数えたのでゲームのルール作りを開始。

また「バンドやろうぜ!」は同名のソシャゲおよび雑誌がある(あった)というコメントを多数いただいたため、ゲームとして出すために名前を「当方ボーカル!」に変更。

 

この日の夕方には4000RTを超えたため、「これを作るほうが面白いのでは?」ということで製作中の「魂ゲーム」の制作中断をイラストレーターの坂木かるちさんに伝え、「なんかバンドメンバーの絵を考えておいて」と急な方向転換を連絡。

 

ここまで、ツイートした当日のお話です。

この時点でルールはVer.2。

まだまともにゲームになっていない感じです。

 

DAY2 - DAY3 (週末)

ツイートしてバズったのが木曜日。

土曜日に何度かお邪魔したことのあるゲーム会があることを思い出し、急遽参加を決定。

そのために金曜にルールを大幅に修正し、テストキットも作成します。

 ルールを固めつつ、フレーバーはやはり皆さんから頂くコメントに基づくほうがいいだろうということで、「バンドあるある」を募集しました。

 今回、フレーバーとしてはこのネタをなるべく盛り込むようにしました。

例えば「ドラムは辞めがちだけど、それは自分が上手い自覚があるから」というお話を聞いて、「プロ志向:演奏力の低いメンバーがいれば、自分が脱退する」とか。「演奏力」というパラメータがあるんですが、それもちゃんと高くなってます。

 この時点でルールが大体固まり、Ver.5に。

骨子はここで確定で、ここからは点数調整やカード効果の調整に入ります。

またこの時点でイラストをお願いしている 坂木かるち(@ka_ru_415) さんから、デザイン全般までやるのは無理というギブアップが出ます。

まー当たり前。

(というかこんな短納期でお願いしてキレなかっただけ、感謝)

 

DAY4~:分担決定

ルールはできてもイラストやアートワークが間に合わないことが確定したので、アートワークを有我悟(@Arugha_Satoru)さんにヘルプ。

その場で「カードのレイアウトやアートワークはできるけど、タイトルロゴは投げます」と言っていただいたので、諸々お任せ。

高川ヨ志ノリ(@hiyokoblack)さんがタイトルロゴを作成くださいました。

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ちなみにロゴができるまで有我さんが入って頂いていたので、納品後に誰が作っていたかを知ったという・・・

ここから実質2週間で全てを仕上げることになったので、とくにここ一週間は家に帰って家族と話す時間より、有我さんとのチャット時間の方が長いんじゃないか疑惑が。

みんな、ゲーム作るなら家族は大事にしろよ!(←どの口が言う)

 

コンポーネントとか、箱とか

で、ボードゲーム制作者として気になるのは、そうして分担するのはいいけど、印刷とか間に合うの?という点。

同人誌と違い、ボードゲームではカードや箱の印刷では月単位の時間がかかります。

また最近は製作者が急増しているので、印刷所が早い段階で入稿を閉め切る例も。

そんな中で今回製作に踏み切ったのは、当然見込みが立ったからです。

 

上のように制作(デザイン)サイドの話を進める傍ら、製作(量産)側の話も検討していました。

カードについては早い段階で短納期の印刷方法を確定。

(これは教えてもらった情報で私のノウハウではないので、伏せさせて頂きます)

箱は別の方が「家に余っていた」箱を頂く話が固まったのでクリア。

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この一番キーになる所が、既にツイートした10月3日の夜には見えました。

 

あとはチップや袋といったコンポーネント・副資材ですが、これは腐っても中堅制作者なので、ぶっちゃけ家にいくらでも転がってます。

なので、考える必要なし。

 

今回は先にはこのサイズが決まったので、そこから入るコンポーネントのサイズが決まります。

このため、ルールを調整する中でコンポーネントを変えたり、数量を調整したりといった微調整を入れています。

この辺は言葉にしにくいですが、最終的な箱の入れ方をイメージしながらルールを調整し、かつゲームとして面白くしなければいけないので、やはりその辺は経験が生きたなという感じです。

初めてゲーム作る人は真似しちゃだめよ、マジで。

  

謝辞と量産について

こんな感じでツイートした10月3日から17日、本日10月20日に全データが校了となりました。

(まだデータのトラブルで一番大事なカードの入稿ができていませんが・・・)

 

まとめると、本当にたくさんの人に支えられたゲームです。

今回はSpecial Thanksとして名前を挙げさせていただいた方の他にも、結局没になったものの、相談をさせていただいた方もいます。

そんな明らかに無茶なお願いを、嫌な顔をせず(いや、していたかも知れないけどさ)聞いていただいた皆様に感謝です。

 

今回の制作数は納期の問題もあり、200個強です。

そもそも箱が「家にあったもの」からスタートしているので、増産もできません。

ゲームマーケット2019秋でこの200個を販売し、売れ残ればBOOTHにて販売します。

pen-and-dice.booth.pm

部数限定で作っているため、店頭販売の予定はありません。

さらなる量産を行うかはゲームマーケット秋での反応を見て、と考えています。

なお、こちらでの管理の問題もありますので、予約は行いません。

 

で、どんなゲームなの?

ということで遅ればせながら簡単なゲーム紹介を。

「バンドメンバーを集めて、『対バン!』して最も盛り上がったバンドが勝ち!」

というゲームです。

 

手番ごとにバンドメンバーを一人ずつ加入させて、誰かのバンドが5人揃えれば「対バン!」です。

バンドメンバーには各自が得意な「ジャンル」があるので、それが揃った人数(枚数)が多いほど、盛り上がり、勝利します。

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基本はそれだけ。

 

ただ、メンバーはやたら癖が強いので、勝手に辞めたり、バンドが崩壊したりします。

あるいは、他のバンドからメンバーを引き抜いたり、メンバーをクビにして他のバンドに押し付けることも可能です。

(もちろん、そんなことやったらメンバーからの信頼度が落ちます)

「全然演奏のうまくないメンバーが引き抜かれたら、ギターが女性メンバーに手を出して二人でバンド抜けて連鎖的に崩壊した」とか、「実はあいつのおかげでバンドが保ってたんだな」的なネタもふんだんに盛り込んでます。

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むしろそうした「バンド崩壊あるある」を体験し、皆さんがバンドをやっていた時の古傷(スティグマ)が疼けば、制作者としては幸甚です。

 

もうちょっとゲームデザイン的な話をすると、こういう「カード効果を連鎖させての殴り合い」って、自作で言えば処女作である「三千世界の烏を殺し、主と朝寝がしてみたい」と同じベクトルなんですよね。

penanddice.webcrow.jp

この手のゲームは言語依存性が高いので、英訳を前提にする時は作らないようにしていましたが、今回は英訳を考えていないため、伸び伸び作ることができました。

つまり自分としては「海外発売などを考えず、のびのび作ったゲーム」です。

「三千世界の烏を殺し、主と朝寝がしてみたい」との対比で言えば、「当時はダメージである鳥カードと、アイテムである三味線カードを分離しないとゲームにできなかったけど、今回は一種類でまとめられた」というあたりはゲームデザインとして成長したな―というのが作っていて感じたところ。

個人制作だから、たまにはこういう作り方もいいかなということで。

話題になったことから、それを形にして届けようと走りに走ったこの17日間。

なんとかゲームマーケット2019秋にはお届けできそうなので、ご興味頂ける方はぜひ会場でお買い求めください。

gamemarket.jp

ちなみに公式サイトにはまだアップしていません。

 

そういや価格決めてねぇわ。