ペンとサイコロ -pen and dice- BLOG

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人口減・高齢化時代の解決策

増え続けるインフラのメンテナンスコストをどうすれば良いか。
最近はコンパクトシティと言って、郊外に住む人を都市・都市周辺部に移動する事が叫ばれている。
これも一つの解決策だし、進められるところはある程度の強制力を持っても進めた方がいいと思う。
今日はそれ以外の案として、二つをあげたい。

清貧の勧め

日本のインフラのレベルは高い。
水道水はそのまま飲めるレベルだし、道路がガタガタしていることは殆ど無い。
ガスも電気もちょっと止まっただけで大騒ぎになるし、電力が不安定だから家電が壊れたなんて話も聞かない。
でも、その高いレベルのインフラを実現する裏では、
高い導入費用とメンテナンスコストがかかっている。

electricity infrastructure / OiMax


そこで提案の一つ目。
「インフラのレベルを下げたらどうだろう」
これだけミネラルウォーターが売れている昨今、果たして水道はそこまで高品質である必要があるか?
電気だってそう。
たまには停電が起きたっていいじゃないか。
多少電力品質が起きたっていいじゃないか。
電力品質を気にする人は定電圧電源でも、UPS(無停電電源装置)でも買えばいい。
つまり高いレベルのインフラを必要とする人は、個人の責任で購入すればいい。
トイレを流す水が飲めるような清潔な物である必要は無い。
ハイレベルの電源を扇風機やトイレの電球に通電しなくても良い。
その分メンテナンスコストを安くして、家庭の光熱費を安くできりゃいい。

自給自足の勧め

インフラは伸ばすほど金がかかる。
人口減になると人口密度は下がる。
つまり同じ家に住んでいても、将来はその維持が大変になるということ。


そこで提案の二つ目。
「インフラを自給自足する、独立系統にする」
実際に電気ではそれは起き始めている。
太陽光発電が安くなってきて、家庭の電気をある程度賄えるようになっている。
これがもっと大電力になって、電池を併用すれば家庭の電力は自給自足できる。
ガスについてはプロパンが独立系統になっている。
ガス以外でも同じような独立はできないか?
例えば水。
下水はそのまま下水道に流した方が良いのか?
「中水」として雨水や風呂水はトイレの水に流用できないか?
「上水」として必要な綺麗な水が減れば、一定量なら水の輸送や簡易浄水で賄えるかもしれない。

Water Tank Tree / zayzayem


家庭で必要な物を賄えるようになると、インフラの維持メンテナンスコストが低下するし、
緊急時にもインフラを切断せずに生活できるようになる。
過疎が問題になるようなエリアなら土地は安いので、導入費が問題になる。
どちらの話も最終的なコストが下がるなら、これからの時代受け入れられる可能性はあるのでは?
そろそろこういう「貧しくなり方」を国全体で考える時期だと思うんだがなぁ。