ペンとサイコロ -pen and dice- BLOG

ボードゲーム・3Dプリント作品・3DCG制作を行う「ペンとサイコロ」のブログです。公式サイトはこちら→http://penanddice.webcrow.jp/

ボードゲームのデザインの基礎の基礎:3 並べ方

ボードのデザインと予告しておきながらタイトルが「並べ方」になっていますが、言いたいことは同じです。

 

企業が作るしっかりしたボードのゲームでは、綺麗なボードに枠が書かれていて、「ここにカードを置く」といった指示がされています。

これならまぁ、普通の人は間違えずに遊べると思います。

しかし個人制作ではなかなかそうもいかず、「このカードをこう並べてください」とルールブックに説明するだけで終わっていることも多いと思います。

 

文字で説明しても、分かってくれない

複雑なカード配置をどれだけ文字で説明しても、プレイする人が読み取るのは難しいと思いましょう。

最低でも絵での解説、できればカードの配置を指示するボードやマットがないと、たくさんの人が適切に遊んで貰うのは難しいです。

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ボードゲームのデザインの基礎の基礎:2 カードの裏

 カードの裏のデザインを気にしてない制作者の方、居ますよね?

いや、イラストが綺麗かどうかなんて、ぶっちゃけどうでもいいんです。

今日はカードの裏も遊びやすさ(プレイアビリティ)に直結するよ?という話です。

 

カードが複数種あるゲームを作るなら、当然裏面は違うデザインにしますよね?

でも、問題はデザイナーが「違うデザイン」と思っていても、それが遊ぶ人にどれだけ伝わっているかが重要だ、ということです。

背景色が同じで文字を変えただけの場合、混ざったカードを分別する時に、すべてのカードの文字を確認しなければいけません。

あくまで一例ですが、たとえば拙作「かいちん」の場合、カードが二種類あるので、これだけデザインを変えました。

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ゲームをする中で、「カードを探す時間」は純粋に「無駄な時間」です。

その時間をどれだけ減らせるかはカードデザインとして大事なところで、そのためには「パッと見で判断が付く」という基準はデザイン時に持っておくべきかと思います。

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ボードゲームのデザインの基礎の基礎:1 カードのアイコン

 

 ということでボードゲームを制作していて、自分が過去に気をつけたことを記事にすれば、役に立つ人も居るだろうということで、つらつらと書いていこうと思います。

 

先に言っておくと、今まで7作のゲームをリリースしていますがデザインをきちんと学んだことはなく、文字通りの素人です。

周りにもプロはたくさんいらっしゃるので、そうした知り合いが居る方はそちらに聞かれる方が有用かと思います。

あくまでそうした知識の無い、初心者向けということで。

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