ペンとサイコロ -pen and dice- BLOG

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築250年、遊郭で開催される「大人のボドゲパーティ」にお邪魔しました。

京都の花街、島原。

その中心で月に一度開催される、その名も「大人のボドゲパーティ」に参加させて頂きました。

大人のボドゲパーティ Vol.2 | Facebook

京都の花街、島原

京都駅から一駅、丹波口駅の南東に、昔の花街である「島原」があります。

今では駅の高架下は巨大な卸売市場が広がっています。

(水産課・すし市場とか正に卸売市場、という看板)

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しかしその裏に入れば、まだ往年の雰囲気を残す狭い通りに、古い建物がちらほらと散見されます。

例えば島原の入り口を示す「大門」、揚屋(料亭)である「角屋」、置屋(遊女などの派遣元)である「輪違屋」、この辺は今でも観光地で、その日もたくさんの観光客がいらっしゃいました。

(ちなみにこの3つの直線距離は100mほど。すぐにまとめて回れます)

f:id:roy:20150531195010j:plain大門と観光客の皆様

f:id:roy:20150531195019j:plain角屋(記念館として公開あり)

f:id:roy:20150531195029j:plain輪違屋(一般公開はされていません)

さて、こんな歴史的建築のまっただ中、角屋のとなりに、このゲーム会が開催された「きんせ旅館」があります。

f:id:roy:20150531195331j:plainきんせ旅館

建物の造りから、明治期の物かと思っていましたが、あとで調べるとなんと250年前、江戸時代のものだそうです。江戸時代にこのデザイン?なんとモダンな・・・

きんせ旅館

きんせ旅館は普段はカフェ・宿泊施設(一日一組限定)として営業されているそうです。

中はこんな感じ。江戸時代にこの建築ができたのか?と驚くほどモダンで、天井のカーブなど、かなり凝った造りです。

すいません、この辺の話大好きなので、始めると止まらないので自制します。

f:id:roy:20150531195653j:plain入り口。和洋折衷の独特のデザイン

f:id:roy:20150531195706j:plain拡大写真。これは大正期でしょうが、見事なステンドグラス

f:id:roy:20150531195712j:plain広間。天井のカーブが見事です。

天井扇、天井灯は明らかに後付けなのですが、それがマッチしすぎてとても江戸時代の造りとは思えません。みっしりとした壁も江戸の木造建築と思えない。

ただ、これは元々「揚屋(客が置屋から太夫などの高級遊女を呼んで遊んだ店)」という外から見えないようにする必要のあった建物という歴史が大きいと思われます。

f:id:roy:20150531195721j:plain広間の続きの部屋。調度品も雰囲気があります

調度品も雰囲気がありますが、ソファが座れるのは驚きです。

古いソファは布が摩耗するため、メンテナンスが重要。見た目ほど古くないのか、メンテナンスが行き届いているのか。

何にせよ、非常に手間が掛かっているのは間違いありません。

f:id:roy:20150531195727j:plain普段はカフェ・バーとして営業されているそう。

ゲーム会

イベントはきんせ旅館さんと、un&co.の橋口さんがやられているそうで、「バックギャモン」のようなトラディショナルなゲームから、話題の「枯山水」など多数のゲームで楽しませて頂きました。

f:id:roy:20150531200331j:plain枯山水」を初プレイ。なんとか勝利。

f:id:roy:20150531200342j:plain自作ゲームも持ち込んでプレイ。これも勝利(大人げない)

f:id:roy:20150531200348j:plain参加者は入れ替わり立ち替わり、夜中まで続きました。

遊んだゲームは「ニムト」「海底探検」「枯山水」「陰陽賽」「バックギャモン」「お邪魔物」「クアルト」「アルゴ」「三千世界の烏を殺し、主と朝寝がしてみたい」「コロポックル 見~つけた!」等々。たくさんやり過ぎたので結構漏れているかも・・・

ゲーム会の良かった点、悪かった点

「きんせ旅館」はゲームをする環境としてはどうか?と言われれば、正直なところ、お勧めできる環境ではありません。

古い建物はゲームに向かない

木造の古い建物は窓が少なく、昼でも薄暗い上、照明も明るくありません。

なにより、照明がオレンジがかっているため、黄色が分かりづらく、赤や透明(白)と勘違いすることが頻繁に起こりました。

夜になれば暗さはいっそう顕著で、「カードの小さい字が読めない」という声も聞かれました。

また机もデザインが古いため、それほど広くありません。

ゲームによっては細かなコンポーネント(部品)をどう広げるか、苦労する場面もありました。

欠点を補って余りある情緒、集まる人

しかしそんな「遊びづらい」環境にみんな不満を持っていたか?

そんなことはなかったと思います。

欠点を補って余りある、建物の雰囲気。

それこそ、わざわざあの場所に出向いてゲームをする一番の利点でしょう。

 

そして「京都」という場所も、また最高です。

観光地である京都では、来る人も様々。

「神奈川からたまたま観光に来ていました」「東京から観光に来ていて、こんな会があるのを知って参加しました」という人、「家はこの100m先です」というお得意様、「バックギャモン世界大会優勝」もいらっしゃいました。(一局相手して頂かなかったのが悔やまれます)

そうした出会いの場所になったのは、やはりあの「場所」が持つ力だと思います。

 

あの場所でやりたいゲーム

結局滞在していた七時間ほど、ボードゲームをやりまくっていましたが、満足したかというと消化不良が多いのも正直な所。

ボードゲーム初心者です」という参加者も複数いらっしゃったため、どうしても説明役に回る事が多く、新しいゲームにあまり手を出せませんでした。

というか浴衣を着ていたせいか、参加者でなく主催者側の人間と思われていた方もいらっしゃったようで・・・帰り際にそれを知ってビックリされてしまいました。

 

「築250年」「モダンな造り」「花街」。せっかくなので、そんな雰囲気に似合うゲームをもっと積極的にやればいいと思います。

そう思って、自作ゲーム「三千世界の烏を殺し、主と朝寝がしてみたい」と、ハッピーゲームズ様の「幻影探偵団」を持って行きました。

残念ながら「幻影探偵団」は遊べませんでしたが、「三千世界の烏を殺し、主と朝寝がしてみたい」は遊べた上、リプレイ希望まで頂いたのは自分の中でも大満足。

お勧めのゲームは、こんな感じでしょうか。

他に何かありますかね。私は詳しくないので、コメント頂けますと助かります。

ただ、「ひとひら」は黄色が見えにくいので、黄色と白の区別が付かないかも、といった、あの場所特有の問題はあるでしょうが。

 

まだまだ始まったばかりの企画で、今後も月一ペースで開催される予定だそうです。

これだけ紹介しておきながら、私が次回、いつ参加できるか分かりませんが、ご興味をお持ちの方はぜひ詳細をご確認ください。

 

イベントに、ボドゲを持って行きませんか?

ここからは宣伝です。(ここまではあくまで参加報告。宣伝じゃありません)

こうしたイベント・ゲーム会に参加する際、遊んだことのないボドゲを持って行きたくありませんか?

「ペンとサイコロ」では、ボドゲの試遊用に無料貸出を行っています。

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