ゲームマーケット春が来月に迫っています。
繰り返しになりますが「ペンとサイコロ」は今回出展しませんのであしからず。
直前まで出張で、委託販売の発送手配すら難しいためです。
しかし今回は、台湾ボードゲームデザイン様の合同ブースで、拙作「三千世界の烏を殺し、主と朝寝がしてみたい」の台湾バージョンが初お披露目となることになりました。
EmperorS4様
昨年末、台湾に家族旅行に行った際にEmperorS4様にお声かけをいただいてから4ヶ月。
契約、新ルール・マニュアル作成と素晴らしいスピードで話が決まりました。
契約に際しては様々なアイデアを提案頂きつつ、あくまでこちらの意見は尊重する
態度には感服しました。
「お声かけ頂いた」という言い方は誇張でも何でもなく、台湾に訪問した際に「大玩桌遊Big Fun Board Games」の楊さんとお食事をさせて頂き、その様子を彼がFacebookにアップ。
その投稿を見て「台北にいるならうちにも遊びに来てよ」と連絡を頂いた、という流れでした。
伺ったオフィスでは挨拶もそこそこに「じゃ、ゲーム見せてよ」という感じで持ち込んだゲームをザッとテストプレイ。
いや、本当に自作ゲームを持っていって良かった。
(もうこの時点で色々「家族旅行」じゃなくなってますが)
その場はそれだけで終わりましたが、後日「三千世界の烏のゲームをライセンスしたい」ということでメールを頂き、契約条件を詰めた結果、今回の話に繋がりました。
ゲームマーケット神戸では、同じく出展していた彼らと契約書の交換と共に握手。
ちなみにこの時に、台湾訪問時に置き忘れてきた傘も返して貰いました。
わざわざ日本まで持ってきて貰って感謝です。
「傘を置き忘れるほど打合せでテンパっていた」というとなんか真剣な打合せっぽいですが、単に自分の物忘れが激しいだけです。
本当、よく忘れるんですよ、色々。
「良い傘だったら気にして無くさなくなるでしょ」と妻に誕生日に傘をプレゼントしてもらったものの、その傘を初めて使った際に置き忘れ。
それ以来、折りたたみ傘しか持ち歩いてません。
まぁ、その折りたたみ傘ですら、今回は忘れてきたんですが。
それはそれとして。
今回の件も、最初に台湾で対面して話をしてなければここまでスムーズに進まなかったと思います。
インターネットで世界から簡単に情報が集まる時代だからこそ、国際的な契約で相手を「見る」ことは大事だと思います。
台湾版の違い
EmperorS4バージョンのタイトルは
「Crows over kill -三千世界の鴉を殺し-」
さすがに言葉が分からない現地での長文タイトルは難しいという判断のようです。
基本のルールは変わらないものの、改善アイデアをたくさん提案頂き、バランスを取る形で私もルールの調整を行う事でオリジナルとは異なった味付けに仕上がりました。
突発的な事故を減らして理不尽さを減らし、カードのバランスも取っています。
国内では私がEmperorS4版の取り扱い窓口も行いますので、
- オリジナル版:「三千世界の烏を殺し、主と朝寝がしてみたい」
- 台湾版:「Crows over kill -三千世界の鴉を殺し-」
の二本を併売させて頂きます。
オリジナル版も継続販売しますのでどちらも楽しんで頂ければ幸いです。
ゲムマ後は私の通販サイトで取り扱いを開始しますし、店舗でのお取り扱いを頂けるショップ様はお気軽にお問い合わせください。
違いの詳細
ここから先は、オリジナル版をご存じの方向けの詳細解説です。
台湾版では、オリジナル版から以下のような調整を行いました。
- 「時間ボード」が無くなり、時間を示すカードになりました
- 「在室/帰宅」を表すカードが追加されました
- 鳥の種類に「梟(ふくろう)」が追加されました(手番終了時に一匹でも居たら即脱落)
- 「撥(ばち)」「鏡(かがみ)」「唄い(うたい)」「夜鷹(よたか)」の効果が変更されました。
- 「鐘」を完全ランダムではなく、鳥カードの前半1枚、後半1枚からスタートに変更されました
- 鳥カードの枚数を全体的に調整しました。(「梟」追加に伴う調整)