「三千世界の烏を殺し、主と朝寝がしてみたい」が台湾で賞を頂きました
拙作「三千世界の烏を殺し、主と朝寝がしてみたい」は
台湾EmperorS4様より、「Crows Overkill」という名前でライセンス販売されています。
このたび、その台湾版が賞を頂いたとの連絡がありました。
聞けば投票によって決まる賞で、最上位の「最佳人氣遊戲獎」を頂いたそうです。
(中国語が読めないので一部推測も入っています)
受賞ゲームの紹介記事には1月18日(木)時点で252件シェア、57件のコメントを頂いています。
本当にありがたいことです。
以前にも書きましたが台湾のSNSはFacebookが圧倒的に強く、
Webサイトを持たずにFacebookページのみ、という店舗も多く存在するぐらいです。
ここでシェア・コメントされているのは、日本ならtwitterでバズってる感覚ですね。
ちなみに部門は全部で5つ、訳すとこんな感じのよう。
- 最佳人氣遊戲獎 ← 人気ゲーム部門(最優秀賞)
- 最佳美術設計獎 ← アート部門
- 最佳策略遊戲 ← 戦略部門(ゲーム性部門?)
- 最佳家庭遊戲 ← ファミリー部門
- 最佳台灣原創遊戲 ← 台湾デザイナーゲーム部門
「最佳人氣遊戲獎」は全部で11個のゲームが受賞したそうです。
- 間諜危機2 。 ← スパイフォール2
- 四季之森 。
- 炎魔的數字試煉 。← Game of Suspicion
- 宇宙怪獸 。 ← mochiju
- 恐怖村 。 ← ヴィレッジ・オブ・ホラー
- 台北大空襲 。
- 三千世界鴉殺盡 。 ←「三千世界の烏を殺し、主と朝寝がしてみたい」台湾版
- 試個好遊戲 。 ← テストプレイなんてしてないよ
- 骰子街 。 ← 街コロ
- 亡者神抽 。← デッドマンズ ドロー
- 俄羅斯娃娃 。 ← マトリョーシカ
私が遊んだことのないゲームもあるのですが、
プレイ時間最短5秒と名高い「テストプレイなんてしてないよ」を始め、
全体的にゲームとしては軽めの物が多い印象です。
これは以前にも書いた台湾のプレイスタイルの影響が大きい物と思われます。
あらためて、謝辞
「ペンとサイコロ」としてゲーム制作を初めて三年強。
初めてゲームの内容で「賞」なるものを頂いて感激もひとしおですが、
何よりうれしいのは、その賞が「投票」というプレイして頂いた方の声ということです。
(ちなみに以前には「百怪夜行」のデザインでは賞を頂いています)
イラストなどとは違い、ゲームは「遊んで貰ってナンボ」です。
いくら考えて作り込まれていても、デザインがきれいでも、最終的に遊んで貰わなければ意味がありません。
その意味で、プレイした人たちから投票頂いた結果の賞を頂いたことを非常にうれしく思います。
「三千世界の烏を殺し、主と朝寝がしてみたい」は発売して今に至るまで継続して安定して売れており、裾野の広がるボードゲーム業界の中で、新しくボードゲームに触れた方にも広がっているなら、ありがたい話です。
また、台湾版「Crows Overkill」の販売数は、オリジナル版の累計販売数を現時点で超えており、彼らの販売力のおかげで、台湾・香港・中国でもたくさんの方に遊んで頂いているようです。
なにせ、先日のゲームマーケット秋では、台湾から来られた方が
「台湾でこのゲーム遊んだから知ってるよ。台湾のデザイナーだと思ってた」
と言われたぐらいですし。
それぐらい現地に馴染んでいるなら、嬉しいお話です。
勘違いされて嬉しい、ってのはなかなか面白い体験でした。
ちなみにこの受賞の件、台湾のライセンス先EmperorS4様から第一報があった後、
直後に香港の代理店からも「台湾で賞を取ってるぞ!」と連絡がありました。
なんか妙な一体感があって、これも嬉しかったですね。
新作を作ったり、3Dプリンタで遊んだりとなかなか広報活動が出来ていないのは
自分の反省すべき所ではありますが、「ペンとサイコロ」および制作ゲームを今後ともよろしくお願いします。