ペンとサイコロ -pen and dice- BLOG

ボードゲーム・3Dプリント作品・3DCG制作を行う「ペンとサイコロ」のブログです。公式サイトはこちら→http://penanddice.webcrow.jp/

ボードゲームの作り方を教えてと言われても

先日「ボードゲームを作ってみるワークショップ」に参加して面白かったんですが、「ボードゲームの作り方講座」もあると聞いて、そうしたニーズも広がっているんだなぁと感じます。

 私も「どうやって作っているんですか?」と聞かれることはありますが、それがルール作りの話なのか、入稿・印刷絡みの話なのか、販売面での話なのか、対象が分からないのでどう答えて良いか分からないことも。

 

例えば私が新作のゲームを作るといった場合、発売までの流れを分解するとこんな感じです。

  • ルール作り
  • テーマ決定 → タイトル決定
  • コンポーネントの選定・決定
  • コンポーネントの発注先の選定・決定
  • イラスト/グラフィックの発注
  • 翻訳依頼
  • JANコードの決定
  • データ入稿
  • 即売会のカタログ原稿作成
  • コンポーネントの丁合(箱詰め)
  • シュリンク包装
  • 委託先への事前連絡と数量確認
  • 商材写真作成
  • WEBページ作成
  • 各サイト登録(ゲムマ公式、ボドゲーマなど)
  • JANコード登録
  • 事前出荷(可能なら)
  • 即売会人員確保
  • 即売会移動/宿泊手段確保
  • 即売会の釣銭/什器準備

多少前後したり、行ったり戻ったりもありますが、大まかにはこの流れ。
「発売日」という日付から逆算しやすいので、大体どれかの展示会をターゲットに日程を組みます。この辺は同じ方法の方が多いのではないでしょうか。
進行上どうしても厳しくなりがちなのは翻訳あたり。
いつもご迷惑おかけします・・・

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先生方、ゲームを作りたいならご相談ください

朝日新聞でニュースになってたんですが、大学教授が自分の研究を知ってもらうため、ゲームを作ったそうです。

「ばい菌カード 知識ゲット」-朝日新聞7月30日(夕刊)

www.asahi.com

 

そうしてみんなに知ってもらう努力をするのは大賛成ですが、良く考えると「XXすごろく」とか「XXトランプ」、「XXかるた」って多いですね。
確かにゲームを作る知見が無くても簡単に作れる上に、マスやカードの数だけ知見やネタを放り込めるので、知識を増やしてもらいたいときには便利な手段です。

 

でも、正直なところ、これってみんな遊ぶのかな?という疑問はあります。

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25年超しの伏線回収

暑い最中の日本で、アツいブログがあった。
FF3のサウンドトラック「ファイナルファンタジー III 悠久の風伝説 - 」についてのこちらの記事。

mubou.seesaa.net

ファミコン最後のFFとなったFFIII(FF3)の、そのサウンドトラックの魅力について音だけでなく「ゲーム音楽」という背景を含めての記事。

ファイナルファンタジー III 悠久の風伝説

ファイナルファンタジー III 悠久の風伝説

 

 

FFIIIは個人的には大好きなゲームで、それは主人公の4人に名前も個性も無いという構造がよりプレイヤーに考える余地を与えて感情移入しやすくしているということや、スタート地点からボスを倒し、飛空艇を手に入れるために犠牲になるキャラクターのストーリー性、飛空艇を手に入れて、自分たちのいた世界が小さな「浮遊大陸」だったと気づいた時の衝撃、最終ボス「くらやみのくも」の理不尽な強さと音楽の重厚さ、最後には最強の装備「オニオンシリーズ」がスタート地点に隠されているという遊び心も含めて大好きでした。(ここまで早口)

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