競合は、相対的なもの:テレビ録画
「競合とは、相対的なものである」
White and Red / nakae
マーケティングにおいてよく言われる話だが、
商品や自社のブランドが変わらなくても、競合や周辺環境が変わることで
相対的な優位性がひっくり返ってしまうことがある、という話。
真面目なマーケティングの話なら平日にするんだが、日常の小さな話なので休日のネタに。
「ニュースを見る」の競合
我が家では、テレビをリアルタイムで見ることはほぼ皆無で、ほとんどが録画で見ている。
うちの娘は生まれたときからその環境なので、たまにリアルタイムでテレビを流していると、
巻き戻してもう一回見られないのが理解できないらしい。
Watching TV / oddharmonic
自分が録画して見るのは主にニュースと経済番組、つまりは大阪テレビ10〜12時の番組。
テレビの録画はPlayStation3のテレビ視聴・録画ユニットの「torne」を使っている。
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競合は変わる
ところでそのtorne、不定期に機能の追加などでバージョンアップしている。
Mario Mushroom / VintageER
先日のバージョンアップで追加された機能の一つに、
「再生速度が1.1倍〜2.0倍速まで可変可能」
というのができた。
これは、再生速度を音声込みで早送りする機能。
いままでもその機能はあったが、再生速度は1.5倍速のみ。
それが最大2.0倍速まで変更可能になった。
これでどう変わるかというと、55分のニュース番組を見るのに、今までは35分ぐらいかかっていた。
これが、ソフトのバージョンアップで30分以下で見られるようになった。
これは1.5倍→2.0倍という速度アップだけでなく、コメンテーターなど滑舌の悪い人の部分は
聞き取れるギリギリの速度に調整できるようになったことも大きい。
なにが珍しいか。
何かを買って以前のものが用なしになる、とか時代が変わって使わなくなる、と言うのなら良くある話だが、
現役バリバリのものが、併用していたもののソフトバージョンアップで一気に用なしになるというのは自分の中でも珍しいので凄く印象深かった。
PlayStation3自身がソフトバージョンアップを繰り返していて、発売当初からすると機能もメニューもかなり違ったものになっている。
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5年間同じ型式で存続するために必要な進化を繰り返しているからできている。
これはとてもいい成功例だと思うんだが。
電機の商品寿命はどんどん短くなって、今では半年しかないとか言われる。
でも、その中でゲーム機だけは5年間同じプラットフォームで作り続けている。
プラットフォームが同じだからソフトが共用できるし、コストダウンの改良を続けることで継続的に収益を改善できる。
もっと日本の電機メーカーもラインナップを絞って、良い商品が作れれば良いのにね。