親族に不幸があり、雪の残る山中に車で6時間をかけて出かけていました。
葬儀は親族中心のこぢんまりしたもので、齢九十を超えて長く苦しむことも無く亡くなったため、悲壮感も少ない葬儀でした。
向かう途中での一枚
さて、葬儀ともなれば当然親族一同が集まることになります。
今回は通夜の不寝番も務めさせて頂きました。成年男子(30代~40代)四名に、10歳の子供が一名という構成。
10歳の子は、言ってみれば「大人の練習」というところでしょうか。
葬儀の中で言うのも不謹慎な話ではありますが、こうした「背伸びをする体験」というのもいいもんだな、と今回感じました。
いつもなら同世代に囲まれて生活している中で、たまに大人の中に放り込まれる。
明確に特別な機会、と分かる冠婚葬祭ならではの一幕です。
元々「ボードゲームの紹介をして欲しい」と言われていたので、不寝番用ではありませんでしたが、色々ゲームを持ってきていました。
そこでなぜか不寝番をしながらのゲーム大会に。
子供にとっては親公認でこんな夜遅くにゲームするのも始めてでしょう。そういう「悪い遊び」は楽しいもんです。
私の制作ゲームも遊びましたが、その中でも「三千世界の烏を殺し、主と朝寝がしてみたい」では「最後まで遊郭に残ることを目指す、エロい大人がテーマのゲームです」と、敢えて子供が恥ずかしがるぐらいド直球に説明しました。
「三千世界の烏を殺し、主と朝寝がしてみたい」
以前に読んだ記事で「親戚で集まったときに悪いことを教えてくれる『おじさん』が減った」という意見があり、そんなもんかと思いましたが、私が今回感じたのと同じような感覚かもしれません。
たまにはそういう大人に混じって、背伸びをする体験もいいと思います。
いつもだとちょっと困りますが。
不寝番の証拠、線香台の前でのゲーム写真です。
撮影は日付を回った後、かな。
子供が一番元気だったりします。
「コロポックル 見~つけた!」プレイ写真
うちの娘は延々親戚の女の子と「スピードカップ」で遊んでました。
「スピードカップ」プレイ写真
えぇ、延々。
通夜から葬式まで、合計何時間だろう・・・
100:0で勝てなくてもへこたれずにやり続ける4歳児も凄いが、付き合う7歳児も凄い。
最終的には勝率6:4ぐらいまで行っていたそうです。
子供の成長、本当ハンパない。
うちの娘ぐらい小さいと、葬式はひたすらつまらないイベントでしょう。
最近は写真のような「キッズルーム」が用意されていて、とりあえずその中では遊んで騒げるようになっています。有り難い。
今回は持って行ったゲームがハマって本当に助かりました。
帰りはゆっくり休憩を取りながら、車で八時間。
とにかく疲れましたが親族と顔を合わせて、良い経験でした。