「考え方」の考え方、という本は、良い。
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で、非常に良かったのでご紹介。
作者は「指南役」。全然知らんかったんやけどテレビ番組とか広告とかのプランナーなんかをやっている集団らしい。
(作者、ではなく「作者集団」という方が正しいか。「と学会」みたいなもんかな)
書いてあることはその仕事の中心である
「アイデアをいかに創出するか」ということについてのノウハウ集。
とはいえ、いわゆる「手帳の書き方をこうしたら面白いようにアイデアが!」的なノウハウとは思いっきり一線を画し、
「仕事としてアイデアを出す一体の心構え、実践方法」ということを自らの体験を踏まえて書いている。
この「第一線の人たちのノウハウ」というところが非常によい。
僭越ながらモノを考える、アイデア出しを言ってみれば生業にしている自分としては
涙が出るほど参考になる文章がたくさんあった。
曰く、「アイデアが出ないと言うのではなく、まずは書け。体を動かせ」
曰く、「素人とプロの違いはアイデアの質じゃない。アイデアを出し続けられることだ」
等々。(だいぶん書体としては意訳しています)
仮にもモノを考えることを生業にしている人、別に広告プランナーなんて言う特殊な職業だけでなく
開発から販促、企画の人やコンサルタントなどいろんな人にとって
役に立つことが書かれている本だと思います。
そんな人には、是非おすすめ。
ただ、読んで思ったのはこれを3年前の自分が読んでも面白くなかっただろうなぁ、ということ。
本気でその仕事について、ある程度煮詰まった経験があってこそ実感できる内容だと思う。
(もちろん、そうじゃないひとも十分楽しめるような文章にはなっている)
だから、学生や新卒君にはお勧めしない。
その道で、曲がりなりにも「プロ」をやってて、苦労した人には、
この2〜3時間で読めるようにものすごく凝縮された1400円というのは驚くほど安い投資だと思う。