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ペンとサイコロ -pen and dice- BLOG

ボードゲーム制作を行う「ペンとサイコロ」のブログです。公式サイトはこちら→http://penanddice.webcrow.jp/

「AppleがiPhoneソフト作成を支援するファンドを設立」のすごいところ

ネット・通信

Appleが「iFund」という名前で、iPhoneiPod touch向けソフト作成を行う支援基金を設立するそうです。
WindowsWindowsというOSの下で動くソフトを自由に作り、インストールできるようにしたことで勢力を伸ばし、
今は自作のゲームをXbox360で公開・共有できると言うシステムを作りつつあります。


結局はこういう「プラットフォーム」を持つ、ということが戦略としては一番大事で、
そのためには他の部分では競合するかもしれない他社にも技術をオープンにして共有するという
オープン戦略」が必須になるわけです。
多少オープン戦略にすることで他社に儲けがあっても、根っこのプラットフォームを自社が持っていれば
最終的には自社が全体を牛耳ることが出来る。
そういう細かい「戦術」では負けても、大きな「戦略」では負けない、
という大きな考えがアメリカのメーカは非常に上手いと思う。


OSではWindows、検索ではGoogle、計測器ではNationalInstruments、計算ソフトではMatlab、CADではAutodesk、Solidworks
みんなアメリカ出身と言うのはその辺のプラットフォームを握ってオープン戦略にすることのメリットを
みんなが共有して、会社の方針として打ち出せると言うことなんでしょう。
そしてその部分に他社が追従できないような大規模な投資を一気に行うという事業スタイルもこれらの会社に共通している。


ヨーロッパではここまでリスクの高い大きな投資が必要な部分ではなく、何かをやろうとした際に絶対に必要な
基幹部品を押さえに行く会社が強い。
携帯電話でQualcommなんかがその典型だと思う。
この辺の「最小の投資で最大の利益を上げに行く」という考え方は歴史が作るものなのか、非常にしたたかに感じる。


と並べていくと日本の企業の「戦略」の無さが見えて仕方が無い。
一番見えないのは日立だけど、大手家電メーカで多少なりともそういう戦略が見えるのはSonyぐらいか?
大体テレビを売るのに画質を値段で争って、その先どうなるの?
今売れたって、その先それでPanasonicの機器を継続して買う必要もないし、急いで作ったらその先誰に売るの?
なんかよく分からん。
例えば超薄型のテレビが出来るなら、それを9インチとかの大きさで切って、ユニットを付けてアプリや機能を追加できるようにする。
ユニットは自分でLAN端子やマウスやキーボード、と選べて、自分でも簡単なソフトが作れるようなファームウェアを提供する。
パソコンは高機能だけど、軽くてきれいで自分で作れる、というシステムは世の中に無いんだから、
「いろんな家電に自分でカスタマイズできる」ってのは家電メーカだからこそ出来るんじゃない?
例えばそういうファームウェアを作って、そのユニットだけはPanasonicで扱いますよ、とかにすれば本当に儲かるんじゃないかな。
松下は「Unipher」、東芝は「Cell」というCPUを自分で作っているんだから、家電のソフト技術を昇華できれば
マイクロソフトを超える、ソフト・ハードを統合した総合メーカになれるはずだと思うんだけど。


日本の家電メーカは本気でそういう戦略について語ってほしいです。
例えば今画像を手軽にスライドショーできる小型の「デジタルフォトフレーム」がほしいんだけど、
大きさ(ハンディ型)と機能面でマッチするもんが無いんだよね。これなんか自作できたらすぐにでも買いたいんだけど。