ペンとサイコロ -pen and dice- BLOG

ボードゲーム・3Dプリント作品・3DCG制作を行う「ペンとサイコロ」のブログです。公式サイトはこちら→http://penanddice.webcrow.jp/

ゲームも映画化するべき

・・・だと思います。
というのは別にバイオハザードファイナルファンタジーのように
「きれいな画像でムービーシーンをとにかく多くして画像技術を見せ付けろ」
というわけではありません。


映画ってのはたかだか2時間程度の映像作品。
でもその2時間のために映画館ではみんな何千円も払って映画を見るわけです。
好きな人なら高けりゃ一万円近くの金を出してそのDVDを買ったりもする。
翻ってゲーム。
ゲームのプレイ時間は短いものでもおそらく10時間程度。
長ければそれこそ100時間以上でも遊べるのに、それに投資する金額は通常5000円以下じゃないでしょうか。
何より決定的に違うのはその再利用性やゲーム人口の少なさ。
ゲームに金をかけることが(映画ほど)出来なかったり、
ゲームの地位がいつまで経っても低いのはこの辺があるんじゃないでしょうか。


WiiやDSの「脳トレ」、「Fit」は市場を広げたけど本質的にあれはゲームじゃない気がする。
DSの成功の中で面白いと思ったのは「レイトン教授」シリーズ。
あれはゲームとしての謎解きのほか、ストーリー部分では「強制的に」ストーリーが進むように
選択肢が一つしか表示されない。
「それはゲームではない」という意見もあるけど、「分かりやすく楽しめる」という視点に立てばそういうゲーム作りもあると思う。
そして何より、市場認知度が高い。
テレビで何度も放映して、誰にでも出来るゲームと言う位置づけは市場の認知度を上げて
ゲームへの閾値を低くしていると思う。


こういう「誰でも知っている」とか、「短い時間でも楽しめれば投資する」という位置に入れば
ゲームの間口を広げてよい作品を作ることも出来るんじゃないだろうか。


つまり「たかだか2時間」でいい、良質な満足のいくエンターテイメントをゲームで提供できれば、
それは十分に金を払う価値のあるものになるんじゃないだろうか。
無理に100個同じような戦闘をさせて、同じようなダンジョンを攻略させるより、
濃密な2時間を過ごさせて、もう一度体験したいと思う造りならそのほうがむしろ成功なんじゃないだろうか。


どうも最近の「重厚長大」型ゲームに飽き飽きしているので、苦言を呈してみました。
いや、いくら面白くてもクリアする時間も精神力もなくなっちゃうのよね。
むしろ途中省いてすっきり面白く作ってもらいたい。これ、本音。