ペンとサイコロ -pen and dice- BLOG

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中小企業差別

中小企業の社長さんって本当大変そうだなぁ、と思うことがしばし。
それにしてもなんであんな大変そうに見えるんだろう、と思ったら
日本の社長ってそういや家屋敷を担保に取られてるんだよね、そういえば。


まぁ、みんながみんなでは無いだろうけど、
日本の社長さんは

  • 事業資金を手に入れるために家屋敷は抵当に入っている
  • 支払いが手形だったりして現金化する期間が異常に長い
  • そもそも支払いに関しての契約が「納入確認後一括払い」とかで途中食っていけない

という何重苦にもなっているんだねぇ。
こりゃ不利すぎるぜ、いくらなんでも。


知れば知るほど日本で起業しようとは思わなくなるし、
起業した先も悪い横並び主義があるから社長はなかなか儲からない。
ベンチャーでこれだけのリスクを背負って起業して成功したんならそれだけの収入を得ていいと思うんだけど
そういうのが許されないんだよね、風潮として。


日本の若者は企業家精神が低いとかベンチャーが育ちにくいとか言うけど、
責任を「今時の若いもん」に押し付けるんじゃなく、こういう実態も何とかしないといけないよねぇ。
実際こんなつらい状況で倒産してしまったら、もちろん家屋敷は追い出されるし、
社長個人も当分収入が無いし、収入があっても管財人に持っていかれる。


別につぶしたんだから責任を取るべき、という意見に否定はしないけど、
それこそ偽装問題や背任問題で会社を辞めた人たちが自分の家屋敷を抵当に入れて路頭に迷っているか?
というとそんなことは無いはずだ。
警察で不祥事を起こして辞めさせられても、退職金が出ることもあれば生活保護もある。
第一今までこつこつと貯め込んだ自分の財産を取り崩すなんてことは無い。
この辺の不公平感をなんとかしないと、それこそ日本の活力という話に繋がっていくんじゃないだろうか。


最近はネットやケータイコンテンツの会社が沢山出来ているのかもしれないけど、
結局初期投資が少なく会社を潰しても財産が残るような、小さなところからしか始められないだけという気もする。
日本の会社の数は近年ものすごい勢いで減少しているのは確か。
新しい企業がちゃんと生まれてこないと国に活力が出ないし、成長力も減ると思う。
なんとかならんもんなのかねぇ。