ペンとサイコロ -pen and dice- BLOG

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死に方ビジネス案

嶽本野ばらの作品で、若くしてなくなったロリータ好きな娘のために、親がピンクと赤のバラで棺を埋めてってたのむんだけど、
葬儀会社が一般的でないからって断るのね。
それを、父親が、どうしても赤とピンクのバラにしないなら、おまえとこの会社に火をつけてやるって怒るシーンがあるんだけど、
それくらいの多様性は用意しておくべきだと思うな。
棺桶も、日本では燃やしちゃうけど、かわいらしいものを迅速に取り寄せられるようにするとか。

嫁とのやりとりをそのまま転載。
(我が家は夫婦間でショートメッセージで会話します)
死は誰にでも訪れるのに、自分の葬式について考えることって結構タブー視される。


葬式はどうやって、どういう費用がかかってというのは以前はとにかくグレーだった。
最近はイオンが入ってくるとか、透明性を上げる動きになっているけど、
まだまだオリジナリティのある葬儀ってごくごく少数だと思う。

・リンク → 葬儀・家族葬・お葬式もイオンにお任せ|イオンのお葬式

オリジナリティのある葬儀のビジネス性

オリジナリティのある葬式を考えたところで、ニッチな葬儀はビジネスとしては難しい。
気に入った人がいても、実際に葬儀を行うのはその方が亡くなったとき。
つまりいつお金になるか、いつ仕事があるか分からないからだ。
ほとんどのビジネスでは、頑張ってお客様を増やせば売り上げは増えるが、
葬儀の場合は、とにかく売り上げに繋がるまでのスパンが長い。
通常、金額が大きい商売ほど物件のスパンも長くなるが、
土地や建物と比べて安価な葬式が、一回こっきりというのも営業的には辛い。

For Sale / Ian Muttoo

なかなかやるには難しい商売だといえる。


でも、逆に考えれば一生に一回(当たりまえ)なんだから、
葬儀をする側として考えれば、自分の葬儀や埋葬はもっと真剣に考えてもいいんじゃないか。
結婚式と同じように、どう自分の人生の終わりを締めくくるか、
その選択肢はもっとあっていいと思う。
そう考えると、必要なのは葬式のポータルサイトじゃないだろうか。
死について考えるポータルがあり、そこで自分の葬式のスタイルをじっくり考える。
そうすればマイナーなスタイルも提案・検討することができるので、
ニッチな会社が生き残ることができて多様性につながる。

自分の死後を考えること

自分の葬儀のやり方を決めておくことは、遺される人たちにとってもすごく良い。
人が亡くなると、その手配はものすごくバタバタする。
人の死はどれだけ予測していても唐突で、そして死後すぐに葬儀を行わなければならないからだ。
エンバーミング処理をしない場合、腐敗の恐れがあり、宗教的側面だけで無く衛生面でも危険なため)

エンバーミングについてはこちら。
死化粧師 1 (Feelコミックス)
エンバーミングとは死体の防腐処理から化粧・飾り付けまで行う処理のこと。
アメリカではかなり広く行われているそう。
単なる防腐処理にとどまらず、事故で損壊した体の修復作業などまで行うそう。
マンガではエンバーミングの歴史や日本での現状についてもしっかり書かれていて、資料としても良くできています。

通夜から葬式、その後までずっとバタバタすることが悲しみを紛らわせるのに有効だという意見もあるほど。
でも、よく分からないまま葬式をして、よく分からないものに高いお金を払うのなら、
故人が準備したとおりに進めることで、バタバタも減るし、満足度も高いだろう。

準備はビジネスを助ける

事前に準備をしておくことは、ビジネス的にもプラスになる。
あらかじめどの地域にどの程度潜在顧客がいるか分かれば、その準備を進めておける。
葬儀社サイドとしても、バタバタしなくて済むわけだ。
また、保険のようにあらかじめ積み立てておく、頭金を振り込んでおく等できれば、
葬儀社としてもその費用を運転費用に回せるので経営面が安定する。
実際に葬儀社では安価な保険を独自に作って、葬儀費用の積み立て金に使っていることが多い。

葬式は若者を助けるか?

若者の死因のNo.1は自殺らしい。
・リンク → 厚生労働省:平成20年人口動態統計月報年計(概数)の概況
これは本当に由々しき状態で、
それに対する対策も色々と考えられているが、
「死についてじっくり考える」というのも結構大事だと思う。
もちろんそれは状況が悪いときではなく、状況の良いときにするべき内容だけど。


「死ぬのにもお金がかかる」とか
「坊主丸儲け」とか、とにかく葬式にかかる費用には不満を持っている人も多い。
でも、逆に納得した葬式をしてもらいたい、という希望を持つ人もそれなりに多いんじゃないか。
結婚式も数十万から数百万まで、幅広い金額での式が選べるようになっている。
葬式だって、もっとバリエーションがあったっていいんじゃないのかな。
「今までが高かったから、安くしました」だけでは芸が無い。
エンバーミングだって広がれば良いし、鳥葬は無理にしても、散骨だってアリだろう。
大体が今の形の墓石と家族葬という形式なんて、たかだか100年程度の歴史しかないという。
もっと自由に考えていいんじゃないのかな。

秋の小平霊園 / k14