ペンとサイコロ -pen and dice- BLOG

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お金の話を考えて気がついたこと。

お金は銀行に預けるな」の書評。これで最後かな。

お金は銀行に預けるな   金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)

お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)



この本を読んで「お金を動かす」=「自分の能力を人に預ける・与える」という考え方をしていくと、
「精力善用」「自他共栄」という嘉納治五郎が唱えた柔道の基本精神と似ているんじゃないか、と思った。
突拍子も無いこというな、と思うかもれませんがまぁ聞いてください。


「精力善用」とは「精」=心と「力」=体を「善用」=善く用いること。
それにより
「自他共栄」、つまり「自」分も「他」人も「共」に「栄」えることができる、というもの。
つまり「力を得てそれを正しく使うことで、自分のみならず人も喜ぶ社会が出来る」ということ。


柔道で言う「力」とはもちろん柔道と言う武術であり、スポーツのことなんだけど
これを自分の能力と考えるとその対価であるところの「お金」をいかに使うかも同じことだと思う。
苦労して稼いだ金をギャンブルで全部スッてしまうような行為は
努力して得た格闘技を街中で酔っ払って振るって捕まることと同じぐらい自分の能力を無駄にしてないか
という考え方にはならないか。
(ならないと言う方はどうか丁寧に解説してください。怒られると凹みます・・・)


会社にいると分かるがやっぱり企業にとってお金は一番大切で、
ただアメリカのテロとかヘッジファンドによる通貨危機とか、自分の与り知らない理由でトラブルは発生する。
そんな時に事業がちゃんとしていても、残念ながら自己資金がないと投資も出来ないし悪循環がスタートすることにもなりかねない。
企業への投資と言う「直接投資」はこういうときに非常に大事だと思う。
特に開発者と話をしていると不況期の開発者が生き生きしている会社と疲れている会社に大きく分かれる。
余裕資金の無い会社はどうしても開発費を抑制せざるを得ないから開発者が会社の思惑に振り回されてものすごく疲弊する。
オレは結局開発者にならなかったけど、元々開発志望だったこともあり「開発者」とか「研究者」とかの人種が好きです。
日本のメーカーでは彼らの処遇が明らかに低いと感じるけど、特に何年もかかる開発案件なのに短期的な理由で振り回される人たちが不憫でならない。
そんな彼らがより自由に成果を上げて、期待され、良い待遇を得られる社会になるようにするには、
実は自分のお金を動かすことが一番の近道なのかな、ということに気がついた。


一メーカ人として感じたこの本からの結論はこんな感じ。
多分自分のいる立場や経験で「考えないといけないこと」や「考えた結果」は大きく変わると思う。
英語を勉強することと同じように、お金の話も何年もかけて勉強と実践を積まないと分からないと作者は言う。
それならその勉強することと、使うことにコンセプトや目標があればより意識も高まるのではないかと思う。
お金は銀行に預けるな」、改めてお勧めです。
とりあえず読むならお早めに。年取って読むとより凹みます。あと今読むほうがネタが新鮮で読みやすいです。