図書館って、何なんだろう
図書館って、なんなんだろう。
冷静に考えると、本を大量に買い上げて無料で貸し出してくれる公共施設って、何なんだろう。
なんで書籍だけなんだろう。
CDやDVDや、マンガは借りるときにお金がかかるのに。
なんで書籍だけ無料で借りられるんだろう。
図書館法
図書館にも色々あるんだなぁ・・・
調べてみると歴史とか色々絡むんだけど、いわゆる町の図書館は「公立図書館」であり、
「図書館法」によって規定されているらしい。
図書館法とか知ってた?
日本には2008年現在、私立図書館も含めて3126の公共図書館があり約3億7473万冊の蔵書を所蔵している
(wikipedia)
3000以上てすごいな。
日本では図書館法により公立図書館(公立の公共図書館)は利用に代価を徴収することを禁じられているが私立図書館(私立の公共図書館)はその限りではなく、法律の規定の上では利用料を設定することも可能である。そもそも公立図書館における無料原則そのものも図書館法によって初めて規定されたものであり、同法制定以前は公立図書館における使用料の徴収が法的に認められていたのである。
(wikipedia)
え、法律でお金を取っちゃいけないんだ。
図書館法
〜(中略)〜
(入館料等)
第十七条 公立図書館は、入館料その他図書館資料の利用に対するいかなる対価をも徴収してはならない。
(文部科学省ページより)
お〜、本当だ。
で、図書館って何?
法律ではその「意味合い」が分からないな。
そもそもの図書館は活版印刷ができる前、本が家を買えるぐらい高価だった時代に
共同で書籍を購入・管理するための物、だったらしい。
現代、書籍は安くなったけど、まだ高価な書籍も存在する。
知識を得るのに金銭的な基準があるのは公共の福祉に反するので、「図書館」が書籍を収集し、
無償で閲覧(貸し出しも含む)できるようにしている。
こんな感じで良いのかな?
会社で高価な資料本を使うことがあるけど、
確かに素人に10万の市場調査本は買えないし、5万円の論文集を毎年購入するのも辛い。
(そのレベルになると普通の図書館にも置いていないけど)
だから、資料の調査という意味に置いて図書館の必要性は分かる。
でも、赤川次郎のファンで新しいのが出たら図書館で借りる、
ハリーポッターの新刊がが図書館で50人待ち、これは図書館の姿としてどうなんだろう。
電子書籍がようやく普及をはじめようというタイミングで、
図書館はその存在意義から問われている。
本好きとしても、図書館がどうあるべきかというのはとても難しい話だと感じる。
図書館のあり方
例えば電子書籍が猛烈に普及するなら、図書館ではなく市民に電子書籍リーダーを普及させる補助金でも作る方が、
「知識を誰でも手に入れやすくする」
という趣旨には沿っている。
実際に図書館のなかにインターネット接続サービスを設けているところも少なくない。
図書館の事業はそもそもが民間の行っていることを無料提供する、というもの。
ここが「民間で提供できないサービスを賄う(消防・警察・教育・福祉など)」と大きく異なる。
これをした方がいい、という意見は、それをすることによる民業圧迫と表裏一体になる。
既存の図書館事業を「既得権益」とリセットして一から考えると、
図書館のあるべき道って凄く難しい。
- なんでマンガが無いの?
- マンガのある図書館もある。マンガ専門の図書館もある
- 図書館によって減少した売り上げの作者への補償は無いの?
- ヨーロッパでは補償費用を払う仕組みが一部の国である。日本には無い。
- 映画は?
- 取り扱いのある図書館もある
う〜ん、結局司書が「適切と考えるもの」を扱うしかないということか?
司書の判断一つでポップな、メジャーな本を取りそろえる本屋と競合する図書館になるのか、
資料を中心とした研究寄りの図書館になるのかが決まる。
それを考えるしか無い、ということか。
法によりお金を取れないが、これだって貸本という業態を圧迫している。
安い貸本でみんな本を読めるなら、図書館は経済の活性化のために「ない方がよい」ものになってしまう。
結論は・・・
この話、考えていたけど結論が出なかった。
ただ、大事な話だと思う。
結論として言えるのは、「これが図書館だ」という形は既に崩壊しているんじゃないかということ。
図書館の館長や司書がそれぞれ考えて「図書館の形」を考えていく時期に来ているし、
もっと大きく言えばそれを運営している市町村や都道府県もそのあり方を考えなければいけないと言うこと。
「マンガ図書館」と揶揄された「メディア芸術総合センター(仮)」建設構想は考え方としてはとても良かったと思う。
国も新しい図書館の形を当時でも考えていたとすると凄いと思う。
もし「図書館はこうあるべき」とか「こんな図書館像ならいいな」という意見があれば、
コメント欄に、是非。