3Dプリンタを買いました。
この記事に触発され、ほぼ脊髄反射で購入を決定。
購入したのはこちら。

ALUNAR Reprap Prusa i3 3D プリンターキット DIY アクリル 未組立 FDM カラフルな3Dプリンターマシン 組立てビデオSDカード付随 (ブラック)
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中国企業でしたが、日本に在庫があったようで注文して二日で届きました。
ありがとう、ヤマト運輸。
ネットでは似たような機種がたくさんあるんですが、どうも元の設計は同じに見えます。
スマホも中国ではモジュール化が進んでいて、同じモジュール部品が複数の会社から出ていて、それを組み合わせれば簡単にスマホができるそうですが、そうした設計のモジュール化が3Dプリンタ業界にもある模様です。
その意味ではどのメーカから買ってもある程度は同じ能力な訳で、その結果競争原理が働きまくって怖ろしいほど安くなるのがこのモジュール化の特徴。こういう戦い方をすると個々のメーカは大変だろうなとは思いますが、買う側としてはありがたいお話しです。
組み立て
とりあえず「開封の儀」写真。
そして怖ろしい量のネジ類。
「まさかこれ全部使うの?」とビビりましたが、かなりのネジが余ったので、結果としては一安心でした。
で、ここから組み立てる事、6時間。
元記事を書かれた石川さんは「12時間かかりました」と仰っていましたが、
組み立て資料を見ていても、組み立てる事になっている部品が既に組み立て済状態で梱包されているなど、資料の修正が間に合わないスピードで改良が繰り返されているようです。
これ、日本の企業だとマニュアルとチュートリアルビデオと実機がちゃんと一斉に切り替えられると思うんですが、その辺をスピード重視で行くか品質重視で行くかが国民性というか、企業のサイズ感の問題というか、とにかく違いを感じた点です。
ちなみに説明書は全て英語。
チュートリアルのビデオが入ったSDカードが同梱されていましたが、手元のタブレット、PS3、HDDレコーダでは全て再生ができず、パソコンのある部屋と作業場所を行ったり来たりしなければなりませんでした。
説明書とビデオのどちらも微妙に抜け漏れがあるので、両方見ないと危険なんですよね。
この点、文句を言いたいわけではなく、むしろ「こんな品質でもいいんだ」という
新鮮な驚きでした。
もちろん客はかなり選ぶでしょうが、それを受け入れる人には安く提供できるわけです。(ここ重要)
知識と手間で安く手に入れる事ができる、というのは今の時代を色々象徴している事例な気がします。
こんな話もありますし。
あ、ちなみにここから組み立てに一生懸命で写真はありません。
完成したときの記念写真がこちら。
この時はこれで完成、と思ったんですが・・・
調整
モータの動作もきちんと確認して、テストプリントをしたのが翌日。
ところがうまく動きません。
原因は二点ほどあったんですが、吐出部分に問題があると分かったものの、分解調整を三度も組み替えしてあれやこれやと苦心することそこから更に6時間・・・
サポートに日本語問い合わせ窓口があったためメールしたところ、流ちょうな日本語で翌営業日(日曜夜に問い合わせして回答が月曜昼)には来ました。
凄い。
中国から日本に出荷してこの対応。凄いなぁと感心します。
結局解決したのは徹底した分解確認・調整による自己解決でしたが、サポートによる回答も原理の理解にかなり助けになりました。
DIYプリンタという「いい大人のプラモデル」
そんなわけで苦労した3Dプリンタですが、購入後三日目にしてようやく正常動作し、めでたくプリントできるようになりました。
最初に作ったのはけものフレンズのロゴ。
娘がアニメにハマっていたので、喜んで貰える物を最初に作りました。
まぁ、土日に父親がこんな物にハマってロクに相手をしていなかったわけで、この謎の装置が「役に立つ物」という印象を与えるのが大事なわけですよ、ええ。
で、苦労して作って、調整していると「楽しそうだねぇ」と嫌味も込めて家族に言われたんですが、実際楽しいんですよ。
特に今回苦労した吐出系は機構からフィードバックの仕組み、樹脂の特性まで体で一気に覚えることができました。
これは高級な完成品を買っていたらむしろなかなか理解出来なかった部分だとは思います。
もちろん色々な物を作ってみたくで買った3Dプリンタではありますが、正直なところこうした複雑なメカ機構を買って、作って、調整する部分が自分としては楽しいので、「いやいや、色々な物が作れて役に立つから」というのは言い訳かもしれません。
この実益と言い訳の割合がどれぐらいか。
正直なところは、自分でも分かっていなかったりします。
これを組み立てている最中にふらっと見に来た父親が言った「まるでプラモデルやな」というのが一番近いのかな、と思います。
組み立てや調整には苦労もするし、分かりやすいとは言いません。
何の知識も語学力も無いと厳しいと思いますし、工具を全て同梱してくれているとは言え、やはり慣れた工具があれば作業もはかどります。
それでも、やって楽しかったのは事実ですし、娘も喜んで「これを作って」と言ってきています。
3Dプリンタのある生活、興味のある方は、ぜひ。
とりあえず時間を溶かすこと、請け合いです。