ペンとサイコロ -pen and dice- BLOG

ボードゲーム・3Dプリント作品・3DCG制作を行う「ペンとサイコロ」のブログです。公式サイトはこちら→http://penanddice.webcrow.jp/

【報告】「陰陽賽」拡張ユニット「二階建」が納品されました。

クラウドファンディングの特典が続々入荷中。
昨日には「陰陽賽」の拡張ユニットである「二階建」が納品されました。
写真の様に開いた状態でお届けしますので、組み立てて遊んで下さい。
 
こうしたカットは本来「トムソン」と言われる抜き型を作って抜くのですが、この抜き型を作るのに何万円か、かかります。
今回はオマケ用で、そこまでお金を掛けられないので、紙に印刷して一枚一枚カッターで切り出しています。
なんで一枚一枚かというと、組み立てて遊べるように厚紙に印刷しているため。
重ねて一気に切れるようなフニャフニャの紙じゃありません。

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ちなみに遊ぶときはこんな感じ。

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で、頑張って作業してはいるのですが、一枚に十分以上かかる面倒な作業の上、出来上がった品質はトムソンによる加工より低いわけです。
 

 

今回はお金を掛ければなんとかなる話ではありますが、個人制作ゲームの場合は数量の規模がないと制作自体ができない場合もあり、色々大変です。
 
例えば私の制作ゲームで言えば「陰陽賽」「コロポックル 見~つけた!」のボード。

これらのボードは今でも「自作」です。

貼り付ける用の紙と芯材になるボール紙を別々に購入して、家でしこしこと貼り付けています。

本当なら印刷屋にお願いしたいのですが、特殊なサイズなので対応できる会社が見つかっていません。(とんでもない価格を出せば対応してくれるところもあるのでしょうが・・・)

 

逆に「かいちん」のチップ。

こっちはカスタムで作って頂きました。

ただの円形のディスクですが、6色を視認性良く塗り分ける、と考えると市販品では用意できませんでした。

数量は明かせませんが、かなりの量を発注する必要があり、実は他の部材(ボードや箱など)より、このディスクだけが余る分量で発注しています。

 

 

 同人制作の原価の話でこんなツイートが以前に話題になりましたが、
原価の話だけでなく、個人制作ボードゲームの場合は値段によって「取れる手段」時代が変わってきたりするわけです。
 (逆に本当に少部数なら「工芸」に近い手作りという手もありますが)
 
個人制作ボードゲームが増えている今、様々なツール制作の選択肢も増えていけば良いなと願わずには止みません。
それか個人用のレーザーカッターを買うか。
最近は安くなってきてる見たいですし、買うのも一つかなぁ。
まぁ、そんな愚痴を言うぐらいなら手を動かします。ええ、すいません。
 
ご支援頂いた皆様。
三千世界の烏を殺し、主と朝寝がしてみたい」の準備が全て整い、印刷をお願いしました。
新作「百怪夜行」はアマヤギ堂様からラフを頂いており、最終イラストの納品待ちです。
こちらも納品され次第印刷に進みます。
全て完了するのは11月下旬となりそうです。
準備が揃い次第発送させて頂きますが、ほとんどの方は「百怪夜行」のご支援を頂いていますので、この納品があり次第の発送となります。
引き続きお待たせ致しますがご理解の程、よろしくお願い致します。