ボードゲームって、どんなの?
ボードゲームって、どんなの?
「ドイツで有名なのは分かったけど、結局ボードゲームってどんなの?」
確かに、ボードゲームの定義ってなんだろう。
大きさ、スタイル、多種多様で、「これ」という決まった物はないし。
「電気を使わない」というとそれも違って、最近はスマートフォンのアプリ連動とか、UNOマシーンなんてのもある。
それでも「何でもいい」では何の説明にもならないので、いくつか紹介してみるので「こんなもんか」という雰囲気を掴んでください。
※ここに上げるのはごく一例です。
そもそもうちにあるのは「我が家の好きなゲーム」だけなのでそれでも偏りがあるし、ボードゲーム好きの中では我が家なんてまだまだまだまだヒヨッコです。持ってる人なんて、それはもう・・・
ボードを使う
ボードの上で遊ぶ。
そりゃ「ボードゲーム」なんだからボードを使うんだろう?と思われがちだけど、ボードを使わないゲームもたくさんあります。
それでも一応、総称としては「ボードゲーム」と言うのがまたややこしいところ。
ボードも大きいものから小さいものまで。
たとえば「どうぶつしょうぎ」(日本)なんかはかなり小さいです。
あと「傭兵隊長」も小さいな。
傭兵隊長の場合、ボードはタダの得点板で、ゲームはカードで行います。このゲームの紹介はまた別に詳しくやります。
サイコロを使う
ボードゲームの例に「モノポリー」「人生ゲーム」「麻雀」あたりをあげると勘違いされやすいのは「ああ、要は双六に毛の生えたものね」というイメージ。
確かにほとんどのゲームにランダム性があるとはいえ、運だけのゲームは面白くないし、実際サイコロを使わないボードゲームも多い。というかサイコロだけのゲームなんてレア。
ちなみにサイコロを使わなくても「裏返したカードやチップ」があればランダム性は作れる。サイコロの「1/6」という確率がゲーム性とちょうどマッチするとも限らないわけで、確率を調整しやすいカードを使うゲームは多い。
逆に変わったサイコロを使うこともある。
例えばこれは「子ヤギのかくれんぼ」の色サイコロ。
出た目の色ケースを開いて、何匹子ヤギが隠れているかを当てる記憶ゲーム。
この手の記憶ゲームは子供の方が圧倒的に強いです。神経衰弱とか、そうでしょ?
サイコロに特化したゲームとしては、日本の同人ゲーム「BIRTH」があります。
写真撮影用のため、実際のゲーム時の配置とは異なります
「究極の双六」を自称しているだけあり、使うサイコロの数が段違い。
ただこれ、サイコロを使う癖してゲーム内容に運の要素は少ないという変わったゲーム。
最初に全てのサイコロを振ってしまい、あとは出た目を順に「使って」いく。大きな目を最初に使うと後半小さな目しか残らないし、特定の目ばかりが残ると他のプレイヤーに攻められやすくなる。最初に目を公開しているのでお互いに読み合いになるので、まじめにやればかなり頭を使うゲーム。「究極」の自称に違わず、シンプルながら大人から子供まで楽しめる。
(メーカー:Product Arts)
カードを使う
ボードはなくてもカードを使うことは多い。
カードのみを使うゲームもある。それでも「ボードゲーム」。
例えばこれ。
「仮面の使者」ではカードを並べることで「回廊」を作り、それがゲームの「場」になります。つまりボードの代わりにカードを並べる。
「スパイ大脱出」ではカードが「部屋」になり、同じくそれを並べることで「研究施設」を作る。カードを裏返して並べることで、部屋の並びが毎回異なる迷路になる。
ドイツのランキングでは「UNO」も「ポーカーセット」も「ゲーム」の一種なので、本場ではむしろあんまりボードとカードを分けてないのかもしれない。この辺はよく分かってないです。
盤は「世界」、カードも「世界」
カード、駒、ボード、サイコロ。
一口にボードゲームと言っても、その形はそれぞれ。ただ、共通するのはそれぞれに「世界観」があり、プレイするときはその世界観を楽しむことが大事だということ。
- あるゲームでは四角い駒は「城」を表す。
- あるゲームではサイコロは「砲撃の着地点」を表す。
- あるゲームではカードは海上に島を作る。
「これは城だ」とみなして、大の大人が一喜一憂する。
その世界に入り込む「ごっこ遊び」こそがゲーム性を超えた、ボードゲームの本質じゃないか。
ボードゲームはとにかくたくさんあるので、ゲーム性も楽しみ方も違う。
でも、大事なのは「勝つ・負ける」じゃなくて「楽しむ」ことだと思う。
「マンマミーア」と叫べと指示があればピザ屋らしく陽気に叫ぶ、
巨大ロボットを動かすときには重厚に「ゴゴゴゴゴゴ」と言いながら動かす、
「汝、滅びよ」と隣に向かってキザに宣言する。
今の時代にわざわざアナログでゲームをするんだから、そんなごっこ遊びをやらんでどうする!と思うわけです。
これからやってみようかなという大人たちは、是非2コンのマイクに向かって叫んだ、あの時を思い出して遊んでください。