ペンとサイコロ -pen and dice- BLOG

ボードゲーム・3Dプリント作品・3DCG制作を行う「ペンとサイコロ」のブログです。公式サイトはこちら→http://penanddice.webcrow.jp/

お出かけカプセル

最近は海外への出張も多い。
移動時間が2時間以上になるとぐっすり寝られるのでいいが、
飛行機一時間、その後40分電車とかだとものすごく疲れる。
仕事をするにも、寝るにも中途半端。
出張が多いと実際疲れるが、「何もしていない時間」が多いのも事実で、
それって本人にも会社にも良くないと思う。


アメリカでは国土が広いため、飛行機を使った移動も多い。
この時間を有効に使おうとビジネスジェット需要があるのは、実際に移動が多い身にはよく分かる。

Yaiai_1b / gvgoebel

もちろんビジネスジェットを一人一人のビジネスマンが持つのは現実的ではないし、
だからこそビデオ会議システムが発達するんだが、それでも出張しなければいけない事態はある。
ではビジネスジェットより安く、移動を快適にする方法はないか。

カプセル移動ボックス〜(大山のぶ代風に)

今回はいつもにもまして非現実的な提案だけど、
カプセルホテルのような、人一人が入るユニット単位で人を運ぶことはできないだろうか。

The view from Beth's capsule / Daa Nell

例えば新大阪で乗り込んだら、そのまま電車で関空まで運ばれ、飛行機に積まれて、
熊本で降りたらさらに在来線で移動してくれるボックス。
そこから出れば、もう目的地。


カプセルホテルのような限定空間で、仕事もできれば寝ることもできるという環境で、
そのまままとめて移動してくれると、ビジネスマンとしてはものすごく便利。
トイレを付けると大変なので、ユニットの入り口は通路に直結してトイレは使用可能にすればよい。
(電車〜飛行機の搬送中は使用不可)


これなら現在の移動手段より価格が高くても、ビジネス需要はあるんじゃないだろうか。
しかもビジネスジェットに比べれば一桁も二桁も安くできる。
国際線の場合、税関はどうするんだという話は置いておけば、
技術的には箱ごと搬送するだけなのでそんなに難しくはない。
(載せ替えの方法とか金と手間はかかるけど)
こんなのをユニット化して、やって欲しいなぁ。
人気がでれば、専用台車も作れば良い。
家族単位で、乗ったら目的地に着くともなれば小さな子供でも安心して長距離の移動が可能になるだろう。

「安さ」「安さ」の次の価値は「快適さ」

今の鉄道や飛行機は「スピード」を重視しているが、個々のスピードが速くなっても
乗り換えが不便だと総移動時間はそれほど変わらなかったりする。

Waiting for the train that never came, Stalybridge / Matthew Wilkinson

また人間にとっては、移動時間よりもその時間の使い方や、時間の区切り方で受ける感覚は大きく異なる。
ホテルのような専用車で寝てる間に目的地に着くのなら、寝台車という考え方だってアリだと思う。
朝の五時前に家を出るより、夜の11時にぐっすり寝て行けるなら良いんじゃないだろうか。


単純なスペック競争が進むと、まずはハイスペック、次にローコストの波が来て、最終的にコモディティ化する。
ハイスペック市場はその場合にローコストに対抗する付加価値を出していかなければならない。
飛行機ではLCCの参入でローコストの波が来ている。

Low Cost Carier / Ahmed Rabea

ここで新たな付加価値を出すのなら、飛行機だけではない、他の交通機関との連携とか面白いと思うんだけど。
ていうか本当、出張疲れるんですよ。
駅で専用スペースに入ったら、じっくり仕事している間に目的地に着く未来が来たら良いのになぁ。