となりのうちの、悪の組織
「悪の組織」って、例えばどんな組織だろう。
特撮やアニメではなじみの悪の組織だが、日常生活で見かけるわけではないので
なかなかイメージがしにくいんじゃないだろうか。
「はじめてのあく」や「サンレッド」のように、日常に悪の組織がいる世の中ならともかく、
そうでない現代日本における悪の組織の例を考えてみよう。
ちなみに「現代」「日本」というのも重要。
時代や環境によって考え方もとらえ方も変わるので、前提条件がそろっていなければいけない。
例えば江戸時代において、二大悪の組織は「洋学」と「キリスト教」ではないだろうか。
洋学(蘭学)は政治的な思惑もあって長く規制されたし、
キリスト教に至っては実際に一揆(島原の乱)を起こしている。
いろいろな物を征服する組織を考える
現代日本において、「世界征服」というときに、国家転覆を狙うことはイメージしにくい。
手間がかかる上に、リスクが大きすぎる。
では何を征服するのか?
ちなみにフツーに考えると暴力団(ヤクザ)とか、カルト宗教(オウム真理教など)とか、
過激派(日本赤軍)なんかが本当の「悪の組織」なんだろうけど、
まぁ、ネタと言うことでそういうのは抜きにして考えますよ。その辺、ツッコミは無しで。
ケース1:時間を征服する
面白いゲームを考えて、みんなに提供する。
とても面白いのに、なんと無料で!
みんなは喜んで飛びつくが、簡単な操作ではあるがやたらと時間を取られる。
また、最初は無料だったはずなのに色々と課金されていて、気づいた頃には大きな金額になっている。
ドリランド Doriland / Zengame
毎日がんばって働きながら、その時間をゲームに取られ、働いたお金もゲームに取られる。
まさに、人の生活を支配する、「悪の組織」じゃないだろうか。
Playing Pachinko / Commodon
・・・というのを思いついた。
思いついただけです。
上記はフィクションです。
画像は本文と一切関係がありません。
ていうか元ネタは「モモ」の「時間どろぼう」です。
モモ―時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語 (岩波少年少女の本 37)
- 作者: ミヒャエル・エンデ,Michael Ende,大島かおり
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1976/09/24
- メディア: 単行本
- 購入: 21人 クリック: 479回
- この商品を含むブログ (250件) を見る
こんな会社が何百億も稼いでテレビCMをバンバン流して・・・みたいなことが起こったら。
ケース2:情報を支配する
会社の資産は「人・物・カネ・情報」と言われる。
戦争でも、軍隊の強さや兵力よりも、むしろ的確な情報を持った方が強い事は多い。
では、生活の全てを一つの企業が握っていたら?
その企業はあなたの住所も、経歴も知っている。
買った物を知っている。
買おうと思った物も知っている。
Books from amazon / Aurelijus Valei〓a
自宅だって写真に撮られている。
あなたの過去・現在・未来はその会社に全部見られている・・・かもしれない。
「悪いことはしない」となっていた創立当時の社是はいつの間にか消え、
「全ての情報を把握する」という目標に向けて突き進んでいく・・・
Google / warrantedarrest
こちらももちろんフィクションです。
画像は本文と関係ありません。
ていうか元ネタは「マイノリティレポート」です。
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2003/05/23
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 86回
- この商品を含むブログ (69件) を見る
・・・ということで「世界」を「征服」っていうと
今では営利企業の活動自身が一番近いんじゃないかなと。
本当はこのネタでもう一つ二つ作りたかったんだけど、
あの会社を悪に仕立て上げきれなかった・・・
Apple Sydney Open / marcleh
Androidのまだ元気でない、数年前なら悪の組織に仕立て上げられたかも。
参考まで。今までの悪の組織論シリーズはこちら。
・リンク → 悪の組織は創立何周年?−わかりやすさを、コーディネート
・リンク → 悪の組織が、滅びる瞬間まで自信満々な訳−わかりやすさを、コーディネート
・リンク → 悪の組織は、なぜ懲りずに正義の味方に負け続けるのか−わかりやすさを、コーディネート
・リンク → 悪の組織を傾けているのは科学者じゃないか?−わかりやすさを、コーディネート
・リンク → 悪の組織は失敗した幹部をどう処置すべきか−わかりやすさを、コーディネート
・リンク → 悪の組織の目標はなぜ「世界征服」なのか−わかりやすさを、コーディネート
・リンク → 僕が『イーッ!』以外の発言権を得た日のこと−わかりやすさを、コーディネート