ペンとサイコロ -pen and dice- BLOG

ボードゲーム・3Dプリント作品・3DCG制作を行う「ペンとサイコロ」のブログです。公式サイトはこちら→http://penanddice.webcrow.jp/

時代はAKaMe48!

AKAME48といえば「赤目四十八滝ですよ。
パクリじゃないですよ?
この名前で何百年とやってきてるわけですから。


と言うわけで(?)連休に何を思い立ったか赤目四十八滝に行ってきました。
言ってみれば日帰りで行ける距離で、全然連休に行く必要も無かったんですが、まぁなんとなく。
行ってみればなかなかに良い場所だったので、そのレポートです。

赤目四十八滝とは?

赤目四十八滝とは三重県名張市にある景勝地のこと。
行くなら車がオススメ。
最寄り駅(赤目口駅)からタクシーで2000円程度らしいのですが、電車の本数も少ないので結構大変。
近鉄では電車・バス・観光チケットをセットにした割引チケットも販売中だそう。


その名の通り滝の見物がメインイベントなんだけど、
忍者発祥の地、ということで忍者体験のイベントがあったり、
温泉やオオサンショウウオ館が併設されていたりと、観光地として意外に一通り揃っている。
期待せずに行った割に、非常に楽しめたのでこの場を借りてご紹介。

滝、滝。滝!

四十八滝、と言っても「四十八個の滝」があるわけではなく、
日本語の「たくさん」の意味での「四十八」だそう。
ただとにかく端から端まで歩くと片道一時間半かかる。
今回は子供の忍者体験メインだったので、滝は軽く5分〜10分で行ける範囲しか行っていないが、
これがなかなかテンションが上がる!

赤目四十八滝 / jun tura


滝はアレだね、本能に訴えるね。
「滝なんか見ても、楽しくない」
と言いながら渋々付いてきた嫁も、何も知らずに付いてきた娘も大興奮
なんか、無駄にテンションが上がって、癒やされました。
うん、夏は吉野でラフティングに行こう。

オオサンショウウオ

併設されているのは天然記念物のオオサンショウウオ館。
こちらも四十八滝の入り口、と言う場所なので、強制的に通ることになる。
こちらも期待せずに通ったら、狭いながらも世界からサンショウウオを集めて展示していて
意外に頑張っている。
(「意外に」とか言って失礼!)
そして、無駄に完成度の高いオオサンショウウオゆるキャラ

久しぶりに勢いでTシャツを買ってしまったよ。
どこで着よう・・・

忍者体験はオススメ!

そして我が家のメインの忍者の修行体験。

子供1,350円、大人1,700円、衣装が不要なら500円引き。
うん、安い!
時間にすると一時間半程度なんだけど、内容からすると絶対に安いのでオススメです。
あと、衣装。
忍び装束に着替えて修行をするんだけど、雰囲気だけでなく、やるなら着ておいた方が良い。
なぜなら、森に入ってのアスレチックなので、結構汚れるから。
単純なら汚れ替えとして500円なら安いもの、という考え方も出来る。


内容は丸太渡りやロープ渡りといったフィールドアスレチックから、
忍者刀の使い方や手裏剣投げといった忍者ならではの修行まで様々。
内容はフィールドアスレチックでも、それぞれが
「忍者のこういった場面を想定しての訓練」というシチュエーションを紹介してくれるのが面白い。

観光地としての評価

正直、観光地としてあそこまで頑張っていると思っていなかったので、
思いの外楽しむことが出来た。

オオサンショウウオ(ハンザキ / noriqnub

ただ、城之崎草津と言った有名な温泉地などに比べると、規模も小さく
まだまだ改善する余地はたくさん感じた。


とりあえず手っ取り早く手を付けられるところとしてはこんなところ。

トイレは綺麗に!

観光エリアが狭いため、トイレは道路沿いに三つ。
最後のトイレは大きいが、途中のトイレは和式だけだったり、男女共用だったりと
かなり使いにくい。
共同のトイレをキレイにすることは、それほどお金をかけずに観光地としての
使い勝手を上げる重要なポイントだと思う。

地図には全部書いて!

町で配られる地図は、ほとんどが「滝の歩き方」の地図。
実際には滝の手前に宿や土産物のお店、忍者体験の受付などがあるのに、それが触れられていない。
また駐車場の管理もそれぞれの地主単位。
お店それぞれで「少しでも自分のところが有利になるように」という競争は分かるが、
観光地全体としての集客を考え、全部でいくつの駐車場があるか明示するなど
わかりやすさを心がけて欲しい。

忍者体験はもっと少人数で・・・

忍者体験は参加者17人、子供が参加する場合は付き添いも付いてくるので総勢20人以上。
それがぞろぞろと付いてきて、それぞれの修行(アスレチック)では順番に体験することになる。
そうすると待ち時間が長くなる。
単価が安いので文句は言えないが、多少高くしても人数を減らしてもらえたら、と感じた。

意外に多い若者

行ったのは連中のど真ん中。
宿泊施設の多い場所ではないが、キャンプ場も多いので宿泊客も多いのかもしれない。
雨が降るか降らないか、という微妙な天気のなか、駐車場は結構な入りで、
結構人気があることが分かった。


また、驚いたのは観光客の客層。
滝を見に来る、というと中高年が多いのかと思ったら、
忍者体験はほとんど子供連れ(これは予想通り)、滝の見学は若者。
年配の方はあまり見かけないのが意外だった。

リピーターを作れ!

ところで先の忍者体験、一日では半分程度しか回れないらしい。
「雨の日にしか出来ない修行、7〜9月の夏にしか出来ない修行もあります」
とのこと。
「特に夏の『水蜘蛛』は一生に一度は体験してください。必ず着替えを持って。8割の人は落ちますからね(笑)」
ここまで言われるとやりたい・・・!
多分、夏にもう一回行きます。


このインストラクターのお兄さん、なかなか語り口も巧妙で非常に良かった。
特に小学生男子ウケしそうな話術。
すぐに「ここから落ちたら死にますからね」とか、
手裏剣を外すと、敵に見つかるので死にます」とか、
とにかく修行中にすぐ「死ぬ」んである。
もう、それを聞いて参加している男子諸君がとにかく本気モードになる。
というかお父さんも本気モードだよ。
結構マジで難しいよ、これ。


ところがこの忍者体験、コースが一つしか無い。
リピーターとして参加しても、前に受けた物も受けなければ行けないし、
受けたい物がやっていないかもしれない。
リピーターを狙うのなら、「忍者体験・中級」とか、もっとハードルを上げてもいいんじゃ無いかな。

時代はAKAME48!

ということで、赤目四十八滝、オススメです。
というか一回で行ききれなかった感が凄くあるので、夏にでももう一回行くつもり。


上で書き切れなかったオススメとしては、
オオサンショウウオ館手前で販売している名物「へこきまんじゅう」

芋を使ったまんじゅうで、「名物に旨い物なし」の常識を覆す美味。
ただし、その場でしか売っていないという入手の困難さも常識を覆してくれる。


そして書き切れなかったトラブルは、ナビ。
カーナビがものすごい山道を往路・復路ともに指定したせいで、
ものすごく時間がかかった上に、疲れた。
嫁なんか、行きの山道で酔ったせいで車でダウンし、忍者体験の見学も出来なかった。
忍者体験の写真がないのはそのせいです。


というか連休の外出が日帰りのみってどうよ?