夢のある、ロケットの話 2冊
夢のある超小型衛星の話を紹介したので、楽しくなってしまった。
今日はそんな、宇宙に向けての夢を扱った本を紹介。
今なら「宇宙兄弟」とか「度胸星」の方が先に来るんだろうけど、
今回は「宇宙飛行士」ではなく、その前の「ロケット」のマンガを2冊。
ロケットマンガと言えば、この二冊。
一つ目。
あさりよしとお 「なつのろけっと」
- 作者: あさりよしとお
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2001/07
- メディア: コミック
- 購入: 15人 クリック: 55回
- この商品を含むブログ (102件) を見る
浦沢直樹「NASA!」
- 作者: 浦沢直樹
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1988/05
- メディア: コミック
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (8件) を見る
面白いのは「なつのろけっと」。
小学生がロケットを作る、というお話なんだけど、
学研の「学研の科学」で「まんがサイエンス」を書いていた作者だけあって、凄くいい。
- 作者: あさりよしとお,「5年の科学」編集部
- 出版社/メーカー: 学研
- 発売日: 1991/06
- メディア: コミック
- 購入: 2人 クリック: 29回
- この商品を含むブログ (21件) を見る
科学的、というのは「理論的」ということでは無く「工学的」ということ。
小学生でもロケットの材料を集めて作れるか?ということをちゃんと考えて話を書いている。
素人考えで死にかけることとか、法的にどうなんだということも、子供目線から書かれているところがいい。
あさりよしとおの「裏」モード!
ついでにあさりよしとおの「裏」モードをご紹介。
HAL―はいぱああかでみっくらぼ (1) (Gum comics)
- 作者: あさりよしとお
- 出版社/メーカー: ワニブックス
- 発売日: 2000/12
- メディア: コミック
- クリック: 11回
- この商品を含むブログ (19件) を見る
大人向けには科学が「好き」でないと分からない結構ブラックなネタのマンガを書いているのが特徴。
[asin:4022508183:detail]
え?「ラジヲマン」って単行本化されるの?ってかこのご時世に出版して良いの?
やべぇ、ブログ更新しようとしたらとんでもないモンを発見してしまった。
興奮してすいません。
「ラジヲマン」は・・・ん〜、本人(ラヂヲマン)曰く「正義の味方」。
原子力の力で動いて、そのスーツは青く光る(チェレンコフ光)。一応本人曰く「叡智の光」。
あれですよ、悪人だって、一億度の原子力トーチで蒸発させることができるんですよ。
(ただし周囲には深刻な放射能汚染が発生します)
もう、すべてそんな感じ。
敵は「北の国からの工作員」だし。
「適当に人をさらったが、原子力開発の研究者では無かった」当たり前だろう。
まぁ〜、今読んでも、というか今読むとなおさら洒落にならんネタが満載です。
ただ「科学知識がある」ではなく、「科学好き」が対象なので、
そういう趣味で無い人にはとんでもなく難解です。
例えば「HAL」では「恐竜は急激な進化が原因で滅んだと言われている」という話があり、
(この説は隕石衝突説と同じくらい強く主張されていて、今でも「絶滅の一因」とも言われている)
「以前は頭の上にあった角が・・・」
「最後には親指の位置まで移動してしまったのだ!」
と説明する。
これ、イグアノドンの「化石の解釈」のここ数十年の変化であって、イグアノドン自体は変わってないから。
まぁ、こういうネタがなんの解説も無く粛々と進んでいく訳ですよ。
こういうのを楽しめる人には、是非。
ん?そもそも何の話だっけ?