ペンとサイコロ -pen and dice- BLOG

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「仕事がはやい」と言われる私の、仕事の早さを向上する「二つ」の方法

部署の異動や会社を変わる中で、自分の仕事の評価としていつもいただいているのが
「仕事が はやいよね」
ということ。
(その後ろに「But・・・」がつくかどうかはさておき)
そこで今日は、「なぜ自分は仕事がはやいと言われるのか」を考えてみた。

仕事は「早い」のか?「速い」のか?

仕事のスピードを考える上で、「速さ」を取り上げられる事がある。
「速読術」とかはその典型。
でも、実際に仕事で求められるのは「完成までの納期」。
つまり、納期までの「早さ」が重要になる。
当たり前のことだけど、これを考えて逆算できているかが自分の評価の根拠になっていると思う。

仕事を「早く」する二つの方法

シンプルにまとめると、仕事を早くするには二つの方法がある。

  1. 自分のスピードを上げる
  2. 他人に投げる

自分と周りを比較してみると、<1>をやろうとしている人は多いけど、<2>は少ない。<1><2>を併用できている人はほとんどいない。
そこかな。

1:スピードを上げよう

仕事のスピードを上げる。これは書籍やブログでもライフハックでも言われていて、ここで今更言うことではない。
とはいえ、このスピードも人により大きく差が出る。
このスピード向上が効くのは、主に繰り返しの作業。
日々の作業をどれだけ効率化できるか、がこのスピードになる。
この効率化は次のような順序で進む。
自分がこの順序の何番目にいるか、それを一つ一つの作業に対して考えてはどうだろうか。

  1. 手順がわからないので、調べる
  2. 手順がわかったので、スムーズに操作する
  3. 手順をマクロ化したり、まとめたりして、日々作業しなくて良いようにする
  4. 作業を自動化し、自分が手をかけなくて済むようにする

周りを見ていると<2>まで行ければ満足している人が多い。
これを<3>に進められるか、が作業効率に大きく効いてくる。

2:他人に投げよう

できていないことが多いのはこっち。特に若い子はできていないことが多い。
(言っている自分も大して年を食ってるつもりはありませんが)
資料でも、レポートでも、完成してから提出する。
途中で「ここが分かりません」とも、「ここはどうしたらいいでしょうか?」とも言わない。


自分のやり方は、「資料は完成するまで10回直す」というもの。
これを言うと「手間がかかってしょうがないじゃん!」と言われる。
でも、そんなことはない。
例えば何かの説明資料を作る。
まずラフスケッチ。骨組みを作って、ここで一回提出する。
「こんな流れでいいですか?」
OKが出たら、下書きを作成する。
NGが出たら、直して下書きを作成する。
ここでラフスケッチを再提出しない。
どんどん先に進む。

下書きはレイアウトと見出し、画像のイメージぐらいの段階で提出する。
「こんな感じでいいですか?」
骨組みから形が見えてくると、「あ、やっぱりこうじゃない」という話が出てくる。
そんなものはいちいち気にしない。
修正しつつ完成度を上げていく。
レイアウトでおかしいところや、自分で分かりにくいところ、説明が上手くいかないところは
下書きに「???」とか書いておいて提出する。
「この辺ができてませんが流れはこれでいいですか?」
「『???』のところ、どう書いたらいいですかね?」

と進捗の確認と質問を併せてどんどん進んでいく。
こうして10回確認が終わる頃には、周りの意見も取り入れた完成度の高い資料ができている。


会社でも、自営業でも、1から10まで自分のノウハウだけ、というのは一握りだと思う。
何をやるにしても先達がいて、その業界特有のノウハウがある。
教科書や資料から勉強するのはもちろんだけど、聞ける物はノウハウとして聞き出すのが一番いい。
そして、一番のノウハウは「現場」だ。
分からないことは素直に聞く。
傷口が深くなる前に修正する。
それが仕事を早くするポイントであり、自分の知識を素早く増やすポイントだと思う。

自分でやりたがる人へ

自分で調べて、ノウハウにして、成長する。立派なことです。大事です。
でも、仕事では納期が大事なのも確か。
自分のやり方で言わせてもらうと、勉強は空き時間にします。
業務では納期最優先で進めます。
これを混同すると「今調べてるのでもうちょっと待ってください」となる。
正直、あなたの知識があろうが無かろうが、完成品が出てくればよい。
そして聞いてくれれば教えるのに、と思う。


この投稿は、自分の中では結構なノウハウなんじゃないかと思ってます。
それは自分にとっては当たり前でも、周りがみんな驚くほどできていないから。
そして、何度言ってもやってくれないから。
これを読まれた方の参考に、少しでもなればと思います。