ペンとサイコロ -pen and dice- BLOG

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ゲームから見たアメリカ人というもの

世界のゲームメーカのランキングは国内のメーカランキングと大きく違います。
アメリカではEA(Electronic Arts)、Activision等々の「世界レベル」メーカがずらりとならび、
国内のメーカでも任天堂SCE(Sony)といったハードメーカを除くと世界的にはまだまだ中小レベル。

【参考資料】06年アメリカでのソフト売り上げランキング
http://job.yomiuri.co.jp/news/special/ne_sp_06083101.cfm
実際これを見てもランクインしているのは任天堂SCEが一つづつ。

もちろん人口の多いアメリカが最大市場であり、そこに特化した商品を最初に出せるアメリカのメーカが強いという事情はある。
でも、なぜこんなに違うのか?
あと、何で日本のゲームはアメリカで売れないのか?(逆もしかり)
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「求めるリアルさ」が違う点についてはまたいつか書くので今回はパス。
一番大きな違いは「勝つ」ことに対する価値の違いだと思う。
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何かの本で読んでなるほどなぁ、と思った話で、
「アメリカ人は『勝つか負けるか』という発想はない。 『勝つかそれ以外か』だ」
という発言があり、なるほどなぁと思った。
つまり、「勝つことが全て(≒手段は問わない)」なんだなぁ。
日本人の「勝負に勝って試合に負ける」とか「きれいに勝つ」とか「正々堂々と戦う」とか、そんな発想はこの観点からは微塵も感じられない。
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「アメリカ人は粗野だから」「粗っぽい考えだから」で済ますのではなく、
「勝つ」ことに重点を置いた人の考え方、というのを考えてみることも大切じゃないだろうか、と感じる。
日本は「日本で理解してもらえれば」と内向きな発想も多い。
でも、いざ勝つことに全てをかけた国が乗り込んできたら、あわてて買収防衛策とかでばたばたする羽目になるんじゃないだろうか。
実際今回データを確認しようとしてメーカランキングを探したんだけど、日本語の世界ランキングが全然ない。
日本ランキングしかない。
そんな事で「うちは国内何位ですから」とか自慢してるようだとあっさり足元すくわれるぜ、本当。
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※今回気づいたこと。
調べていて意外だったのは、ハドソンが意外に小さいこと。(売上155億)
参考までにテクモが140億。
桃鉄などで国内市場に強いハドソンと、
商品の多角化と、NinjaGaidenとかで海外にも強いテクモの性格の違いってとこなのかな。