ペンとサイコロ -pen and dice- BLOG

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「北海道ボドゲ博 1.0」に出展しました

先週末の連休中は、初めて北海道に行っていました。
目的は「北海道ボドゲ博1.0」に出展するため。(+観光)

psykorokinesis.wixsite.com

このイベント、昨年に「0.5」という実験イベントが開催されていますが、名前の通り公式には今回が一回目。
「北海道で初めての個人制作ボードゲームのイベント」です。
昨年の「0.5」の来場者は200人程度だったそうですが、今回は700人弱。
さっぽろテレビ塔という立地と、イベントの内容・規模からすれば大成功でしょう。

 

良かった点

出展ブース数は32コマと小規模なイベントですが、ダイスタワーでお馴染み「Cygnus」さん、北海道の雄「ClaGla」さんの他、本州からは「OKAZU brand」さん、「TUKAPON」さん等の大御所サークルがそろい踏みで、さながら「ミニ ゲームマーケット」という様相でした。

 

関西のイベントでは「ゲームマーケットや他のイベントにも毎年行ってるよ」という来場者も多いのですが、北海道から他のイベントに参加される方は少ないと思われ、出展した側からしても反応が新鮮でした。

 

悪かった点

会場はさっぽろテレビ塔の2階、ということで場所が狭く、そこに入場待機列だけで200人が殺到したので、特に開始直後は大変な混雑状況でした。

 ちなみに待機列はテレビ塔に上がる階段に並んだそう。
「2階」とありますが、タワーの2階なので、ビルだと5~6階に相当する高さ?だとか。

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並んだ列は最終的に地上にまで達したそうで、並んだ方はお疲れ様でした・・・
人の混雑と共に、冷房能力を完全に超えた人数で熱気も大変な状態に。
これに対して不満を挙げる方も多くいらっしゃいました。

 

総括

設営写真を見てもらうと、通路が狭いわけではありません。

熱気と混雑の対策は、あの規模と人数が押し寄せれば仕方ないでしょう。

 運営はその中でも人を滞留させないよう頑張っていらっしゃいましたし、第一回のイベントであれだけの運営ができれば満点以上の出来です。

 

次回はスペースを広げるというお話でしたが、根本的な立地や空調の改善は行えないと思われますので、これは「そういうもの」とするしかないかと思います。
他のイベントでも暑さは籠もるものなので、私からしたら「まーあの人数だとあんなもんだよなー」という感覚です。
今回特に暑さに対しての不満が多いのは、札幌の方は我々より暑いのに慣れていないから、かもしれません。(あんまり悪い環境に慣れている自分もどうかと思いますが)

 

混雑の緩和と試遊、子供連れについて

遊びたい気持ちは分かりますし、じっくり見たい気持ちも分かります。
しかし人間って結構大きいので、何百人が集まってイベントを行うと、混雑するのは避けられません。
今後について運営に求めることは個人的には無く、不満は別イベントを起こすしかないんじゃないかな~という感じです。
実際に「ボドゲフリマ大阪」(今の「ボドゲフリマ in 三宮」)では、販売を行うスペースと隣接して、購入したものを遊ぶための「プレイイベント」が開催されていました。こちらの主催は別の方。あくまで「買ったらそのまま遊びたいから、遊ぶ場所を作る」ということで開催されている別のイベントです。
プレイイベントは会場の移転による間取りや周辺施設の絡みであったり無かったりがあるようなので、今年の予定は存じ上げません。そもそも出展しているとプレイイベントには参加できないので、私自身は参加したことがありませんので。

 

もちろん「試遊したい」という要望があるのはよく理解していますが、試遊は場所も時間も、なにより出展側の人手も必要なので、販売ブースと並べて試遊するのはレイアウト的にも難しいと思います。

私もゲームマーケットでは試遊を行いますが、その際は最低でも5人は確保したいです。逆に他のイベントでは試遊を行いませんので、私一人で回しています。

こう考えていくと、各ブースに試遊スペースが欲しいという参加者の要望は分かりますが、「買ってすぐ遊ぶプレイスペース」という仕組みは現実的なラインとしては良い落としどころじゃないかと思います。

 

また、託児に関しては「にじいろポッケ」さん等、有料で託児を受け付けるサービスがあります。

nijiiropokke.info

本当に子供連れで来たい要望が多いなら、そうした別スペースを用意するか、子供向けスペース(or イベント)を作る必要があります。

少なくとも会場自体が狭いので、あの場所ではなく、別の場所を設ける必要があるかと思います。いずれも今の規模では難しいでしょうし、そもそも小学生未満をターゲットにしたイベントではありません。
(6歳未満がプレイ対象のゲームは、今回ほとんど無かったはず)

「北海道ボドゲ博」に関していうと、現時点では子供のための対応を考えるより、「子供はターゲットではないので小さい子供を連れてくるときは注意してください」というほうが適切な気がしました。規模が大きくなれば子供向けの対応も考えられるでしょうが、その場合も未就学児の「託児」と、幼稚園高学年~小学校低学年あたりをターゲットにした「子供向けスペース」には別々のニーズがありますので、何に対応するかは難しい問題だと思います。

 

いずれにせよ「不満があるなら自分でやってみませんか?」とも思います。
私自身、「北海道でボードゲームのイベントがあるなら盛り上げよう」というつもりで参加しました。
ぶっちゃけて言うと、利益は最初から出ません。
これは本州参加組はほとんど(or 全員?)が同じかと思います。
本州参加組に中堅~ベテラン勢が多いのも、売れるからではなく、ある程度の損が出ても楽しめればOKという経験と余裕のある人たちだからだと思います。
となたかが以前に仰っていましたが、「ベテラン勢はダメコン(ダメージコントロール)が上手い」ということです。
ここでの損を「この程度」と見込んでコントロールできるか、諦められるメンバーが来ていると。
(その意味では、企業として参加されたKleebrattさんの判断は凄い)

 

北海道ボドゲ博はどう継続・成長していくのか

乱暴にまとめるなら、今回のイベントで運営チームは100点の動きをされたと思います。
まだ第一回なので、これからこのイベントがどう進んでいくか、どう成長していくかは分かりません。
ただ大事なのは、それをどう成長させるかも、「参加者次第」だということです。

 

ここでいう参加者は我々「出展者」はもちろん、「来場者」も含みます。
「イベントに慣れていない人が多いので不満が出ている」という意見がありましたが、私もそれは感じました。
どんなイベントも、続けるほど「空気」や「慣例」ができていきます。
これが内側に閉じれば「ムラの論理」になって「部外者お断り」になりますし、うまく回れば「楽しいお祭り」になります。
揃いの着物を着た人だけが躍る盆踊りと、普段着の町の人も一緒に踊る盆踊りの、どちらが楽しいお祭りか、という話です。
私が毎年参加している「ボドゲフリマ in 三宮」は、個人的にはこの雰囲気作りがうまくいっている例だと思います。

www49.atwiki.jp


「フリマ」を謳っていますが、主催のたなやんさんが「基本何をやっても良し」と言っているので、ネタに走る人がいるのが特徴。


プレイスペースのDDTさんがカロム(木製ボードのゲーム。でかい。重い)を販売すれば、それを買う人がいるし、くじの商品がサメのぬいぐるみなら、むくつけき男どもが喜んで可愛いぬいぐるみを担いで会場を歩き回ります。
交通事情で名古屋のバネストさんが遅れれば、みんなで搬入を手伝います。
私は過去のゲームで使ったチップの余りを「つかみ取り」しましたし、オークションでは聞いたこともないレアゲームが関西の重鎮コレクターにより100円単位で競られます。
全てにおいて主催は基本的に関与しません。
マンパワーが無いから来場者数を数えることも出来ない、という主催の状況をみんな知っていて、みんなで勝手に盛り上げよう、盛り上がろうという関西のお祭りが、「ボドゲフリマ in 三宮」です。

 

「北海道ボドゲ博」は「個人製作ゲームの即売イベント」として第一回を開催され、それは(おそらくは想定以上に)成功しました。
これをどう繋げて、膨らませていくか。
それは私のような道外の人間ではなく、北海道の方、それも主催だけでなく参加された方から、ぜひ動いて欲しい所です。
さっぽろテレビ塔には他にも部屋がありましたし、道を渡ったカナモトホール(札幌市民ホール)にも貸し会議室があります。
大規模なハコは無くても、別イベントを立てる場所は充分考えられる立地です。
「自分にはなにができるか?」「自分なら何がしたいか?」そう思った方が一人、二人でもいれば、このイベントはまた一つ成長するでしょうし、ぜひそうなって欲しいものです。

 

名前や広告について

今回のイベント、名前は「北海道ボドゲ博 1.0」でした。
個人的にはイベントの正式名称に「ボドゲ」と付けるのは大丈夫かな?と思っていました。
正式名称は「北海道ボードゲーム博」にして、通称を「ボドゲ博」とした方が、なんのイベントか分かりやすいんじゃないかと。
また当初発表されたポスターが水着女性のもので、これもクレームがあったそうです。


「子供も来るイベントなのに、あんなポスターでは行きにくい(行かせたくない)」とか。
個人的には全く気になりませんし、そもそもそのクレームは北海道の方からだったのか?という点もあります。
アメリカはポリコレの嵐が吹き荒れているようですが、その基準や感性は時代や地域で大きく異なります。
ポリコレの観点から言えば、あの程度なら「北海道でOKと判断されたならOKでは?」と個人的には思います。
第一上にも書いた通り、そもそも子供向けのイベントじゃありませんでしたし。

 

むしろ個人的に気になったのはボードゲームのイラストではなく、人間主体のイラストだったこと。
先の名称の話もそうですが、「ボードゲームボドゲ)」という名前に馴染みが無ければ、イラストで「ボードゲームとは何か」を表現する必要があると思うのですが、それが弱い。
この名称やポスターは、「ある程度ボードゲームというものになじみがある人をターゲットにしたイベントですよ」と主張しているように見えました。
第一回のイベントで、できれば幅広く人を集めたいだろうに大丈夫かな?と思っていましたが、蓋を開けてみれば大盛況。むしろなじみが無い人にイチから説明する余裕は無かったので、今回の名称やポスターで正解でした。
いやー、私の方が未熟でした。お恥ずかしい。

 

地方イベントの良さ

イベントは7月13日の1日(実際には午後だけなので半日)でしたが、家族旅行も兼ねていたので3泊4日の北海道旅行でした。
事前に「#ボドゲミシュラン」と称して北海道のうまいものを紹介されていたので、4日間は食い倒れ旅に。

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「なんでわざわざコンビニでご飯食べるのよ」と不満気だった妻にも、セイコーマート(セコマ)が美味いと言わしめました。

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地方でのイベントは集客の面では東京・大阪でのイベントには敵わないでしょう。
そうした中で「このイベントの良さは何か」と自問自答しながら、ぜひイベントを続けていただきたいですし、また地方の魅力を発信して貰えれば、我々参加組も「元は取れなくても観光ついでに遠征」と割り切れます。

 

現時点でも地方のイベントは毎月のようにあるので、都合と興味が合えば出展・参加両面で、観光ついでに参加する方が増えればいいなと思います。
個人的には来年こそ台湾に行ってみたいんですが、休みを複数日合わせないと厳しいから躊躇しますよね・・・

 

参考:2019年のイベントの一例

6/29~30 :台湾ボードゲームフェスティバル

www.moonlightboardgamefestival.tw

7/13 :北海道ボドゲ博 (参加)
8/18 :金沢ボードゲームマーケット (参加)

kanazawa-bgm.jimdo.com

9/21 :ボドゲフリマ in 三宮 (参加)
11/23~24 :ゲームマーケット秋 (参加)
12/21 :静岡アナログゲームマーケット

sagm.jp

 

というわけで次は金沢!
暑くないといいんだけど・・・