ボードゲームセレクションとBLOCK. BLOCKと万屋楽団様
関西のボードゲームショップが一丸となり個人制作のゲームを紹介するイベント
「ボードゲームセレクション」が開催されています。
https://bgselection2019.wixsite.com/bgselection
そもそもが競合でもあるショップ同士が手を組み、イベントを起こすだけでも面白いのですが、その内容が我々のような個人が作っているゲームを知らしめるため、というなんとも心意気の高い、ありがたいイベントです。
その辺の「なぜ始めたか」についても、DDT店長のちむ姐さんが丁寧に書かれています。
イベントで制作者が提出するのは2~4個までのゲームサンプル。
ゲームは最終製品でなく、開発中のものでも良いがルールはちゃんと入れてくれ、というのは我々の実情をよくわかって頂いています。
参加店舗は多いため、ゲームはほぼ週替わりで店舗間を移動します。
これにより、特定の店舗の常連さんもすべてのゲームに触れる機会がある、また制作者側のゲーム提出数はできるだけ少なくても大丈夫としてもらう、というどちらの方向も睨んだ仕組みです。
遊んだゲームに対しては投票をしていただき、各賞(店舗賞・大賞)を決める、というお話だそうです。
初めての試みということで提出個数についてなど、直前で変更された部分もありますが、まずはプレイされる方と、我々制作陣のことを考えて頂いていることを感じます。
私も参加させていただき、新作「BLOCK. BLOCK」を提出させていただきました。
既にイベントは半分が経過していますが、よろしければぜひ一度手に取って、遊んでみてください。
そうしたイベントの最中、同じくゲーム制作者であり、イベントにも参加されている「万屋楽団(よろずやがくだん)」様が私のゲームをご自身のPodcastで取り上げてくださいました。
ポッドキャスト第36回「新年会交流会インタビュー&『BLOCK.BLOCK』を紹介する」の巻 | 万屋楽団のそれなりな日々
内容は前半がゲーム制作者の交流イベントでのインタビュー、後半1時間30分あたりからが「BLOCK. BLOCK」の紹介となっています。
ゲームの説明から、遊んだ感想、そして「ボードゲームセレクション」というイベントについて。
ありがたいことにゲームのルールについては「よう出来とる」を連発、ボードゲームセレクションに参加されているinstさんの「必ず二度遊ぶ」というコメントについても、「本当にその通りで、自分たちも二度遊んだ。三度目もやりたかった」とのありがたいコメント。
(何度もゲームをやりたくなる「リプレイ性」は、ゲームの面白さを表す指標としてとても大事です)
私のツイートも見て頂いているそうで、「高いけど暴利をむさぼっているわけでは全くない。ただ、このままで売れないからぜひどこかのメーカーが商品化してほしい」とまでおっしゃっていただきました。
さらに最後には「褒めるところしかない」とまで。
ちょっとね、泣きました。
応援して頂くのは、もちろん嬉しいです。
でも、それ以上に、同じ制作者として、ルールやコンポーネントの一つ一つで考えていたことを「分かってもらえた」というのが何よりも嬉しい、ということを、Podcastを拝聴して初めて知りました。
このゲーム、ルールはできる限りシンプルにしています。
(シンプルなルールを作ったんじゃないです。シンプルに「する」んです。この違いは大事)
そもそも「ペンのサイコロ」のゲームは基本的にガチンコのゲーマー向けに作っていません。
プレイ時間は30分以下を目指し、ゲームを普段遊ばない方でも遊んでもらえるよう、簡単なルールを目指しています。
だから今までゲームの紹介をする場合も、あまりシステム面の細かな解説はしていません。「こんなシステムだから」と言って喜ぶのはそれなりのゲーム好きなので、遊ぶハードルを下げた上で、それも遊んでみたら面白い、そしてもう一度遊びたくなる。
そんな工夫をするべきというスタンスだからです。
「BLOCK. BLOCK」も、ルール説明は1分で終わりますが、やって頂けば分かりますが考えどころはしっかりあります。
その考えどころを作っているのは、たった10個(先手番は11個)の駒の形と、その組み合わせです。
なぜその10個なのか、なぜその組み合わせなのか。
それはもちろん作るうえで色々と考えた末の結論ですが、それを「よく出来てる」と言えるのは、遊ぶ側ではなく作る側の視点で見て頂いた上で、それを評価いただけたということです。
制作者として、これほど嬉しい評価はないですね。
お礼というわけでも無いのですが、万屋楽団様も「ボードゲームセレクション」に参加されています。参加されているゲームは新作の「謎解きは形容詞のあとで事件簿」。
これもねー、面白そうなんですよ。
「正解を当てるゲームだけど協力ゲーム」という、なかなかに矛盾したシステムを、キレイにまとめた作品です。
決してお世辞で言っているわけではなく、Twitterで話題になっていたので買って遊ぼうと思ってはいたんですよ、いたんですが・・・
我が家が今、こんなのが・・・
こんな分量ありますんで・・・(これで全部、ではなく、木のブロックだけで)
作業(工作?)に日々追われて、とてもゲームを遊べていないという・・・
写真は最初に部材が届いた段階の、一番量が多いときですが、実は今になっても作業は終わっていません。
一つのゲームを作るのに一時間以上軽く作業時間が掛かるので、まだまだ部材のままのものが残っている状態です。
売れて欲しいけど、売れすぎても困るというこのジレンマ。
とりあえず人の目に触れて欲しいというのが本音なので、ぜひ「BLOCK. BLOCK」を遊んでやってください。
ちなみにこの記事ですが、「嬉しい」というのを素直に書くだけでいいのかな?と思っていたんです。
でも、ゲームマーケット秋で販売を手伝って頂いた喜屋武蓮(キャンレン)さんが、自分のTwitterで公演の成功を凄く喜んでいて、それを見ていてこちらも嬉しくなったんですね。
おかげさまで公演折り返し地点で個人的目標チケット枚数を達成致しました😂
— 喜屋武蓮(キャンレン)※性別女性です🕺 (@kyan322) February 14, 2019
いつも以上に何度も何度も足を運んでくれる方、なかなか東京来れないのに渾身の一枚を予約してくれた方、喜屋武の出る舞台は面白いに決まってる!と必ず観に来てくれる方、前作品や今作品のお芝居を観て応援してくれる方続く
いろんな形がありますが、応援してくれる皆様のおかげで初めて目標を達成することが出来ました。
— 喜屋武蓮(キャンレン)※性別女性です🕺 (@kyan322) February 14, 2019
本当に嬉しくて昨日泣きました。
未来へ繋がるといいな…いや、絶対繋げてみせます。
舞台に立たせてくれてありがとう。
生かされている。
彼女(でいいのかな)はゲムマでお手伝いして貰った、というだけの関係で、申し訳ないんですが公演もお邪魔したことはありません。
それでも、お手伝い頂いて凄く優秀で、明るくて、対応力も高くて、人としてすごく惹かれました。
そんな彼女が喜んでいるのを見るとこちらも嬉しくなったので、「ああ、こんな風に素直に感情を出していいのかな」と書いてみたのが今回の記事になります。
私の「嬉しい」が読まれた方に少しでも感染したら、幸いです。