ペンとサイコロ -pen and dice- BLOG

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ゲムマ2018春に見る/買う側として参加した感想と改善提案

ゲームマーケット春、お疲れ様でした。

ゲームマーケットの東京開催年二回に反対であること、出張が重なったことから今回は土曜のみ一般参加(見る側・買う側での参加)でした。

出展側での参加ばかりだったので、見る側・買う側としてはゲーム制作を始める前のゲムマ大阪以来。なんとも久しぶりのイベントで、足が痛くなるまで回った感想です。

 

土曜の総括

土曜の参加者はなんと過去最高の1.2万人!

gamemarket.jp

参加者は順調に増えているので、「ボードゲーム」というカテゴリについての裾野の広がりを感じます。

もちろん今回は周辺でのイベントが重なったこともありますので、その複合効果もあったかと思います。

 

ゲームの内容としては昔からの袋売りやSMART500という500円ゲームという低価格路線から、個人制作でも3,000円超えが当たり前という完成度の高い物もあり、全体として「広がりがある」状態を維持していると感じました。

特に土曜の午前中は人がいっぱいで、西3ホールは通路と出展ブースの差がわかりにくいほどでした。

 

売れ行きはまた秋にアンケートを取ろうかと思いますが、「全体的な底上げが続き、おおよそ半分のサークルが黒字」という傾向は変わらないのではと思います。

 

ブースの構造について

ゲームマーケットの出展者・参加者が増えており、通路が以前より混み合っています。

その上、ゲームマーケットに慣れていない人の割合が相対的に増えているため、「迷っている」人が増えている印象を受けました。

そういえば今回のゲムマ大阪でも、「最も人気のあるのはブースのマップを貼り付けたポール」なんて意見もありましたが、東京では目印すら見つけられない状態です。

今回のゲムマ春では背の高いノボリを立てているブースも少なかったから、なおさら目印が少なかった印象です。(下記は「背の高いノボリ」の例)

 

これは企業ブース(西4)と一般ブース(西3)を分けたせいもあるかと思います。企業ブースではノボリを立てて目立つ工夫をしている所も多いし、そのスペースもありますが、小さなブースではノボリを立てる場所の確保も難しいですから。

 

会議机の高さは約700mm。60cmも積み上げばかなり高く見えますが、それでも合計1.5m。人混みがあると完全に埋もれます。

ゲームマーケットではノボリ類は高さ2mと制限されていますが、高さを制限するなら運営が高さ2m以上で、背の高い通路表示をして頂ければ非常に助かります。

 

二日参加の問題

今まで「二日開催するべき」という推進派でしたが、今回ブースを回ってみて感じたのは「このままの二日開催では良くない」ということでした。

 

個人制作のゲーム制作者で二日間ブースを維持することは困難なので、メインの出展は土日どちらかに絞ることになることも多いかと思います。

しかし、それでは売り上げが減ってしまう。

そこで増えているのが「サークル間での相互委託販売」です。

土曜はAのブースとしてA/B両サークルのゲームを販売し、日曜はBのブースとして出展し同様にする。

そうした委託販売をあちこちで見かけたのが今回は印象的でした。

(去年もあったが、明らかに今回は増えている)

 

委託販売は何も悪いことではありません。(私も初めてのゲムマ出展は委託ですし、ゲムマ大阪でも「ブッコ」さんの委託販売を急遽決定しました)

しかし今回予想以上に「え、出てたんですか?」というパターンが多くて混乱しました。

ゲーム制作をしていて、ゲーム制作者を何人か知っている私が混乱したので、初めてゲームマーケットに来られる人は、おそらく事前情報も持てずに来ることになるかと思います。(委託販売分は事前情報は無いことも多いため)

また、それぞれがブランドとしてのサークル名や制作者名を持つにもかかわらず、委託が多いことで「いったい誰が作っているのか?」がよく分からない事例も増えているのでは?と推測します。

 

もちろん出展する立場としては「売るばかりでなく、自分が歩き回って買う時間や挨拶回りする時間が欲しい」という気持ちはよくよく分かるのですが、「実は今日はあそこで販売しているから分かる人は探してね」とうのはちょっと良くないかな、と感じました。

 

複数日開催をどうするべきか

ここから先は結論が出ておらず、投げっぱなしの部分もあるのですが、現状を鑑みるに複数日開催については出展ジャンルを一日目・二日目で分けるなどした方が良い部分もあるように感じました。

つまりコミケと同じ方式です。

出展者数の増加で「回りきれない」という問題に対処するには、もはや複数日開催しかないと思ってはいるのですが、今のまま膨張すると参加者には不親切でわかりにくく、よりマニア向けなイベントになる可能性があります。

「どうジャンル分けするか」は非常に難しい内容ですが、「TRPG」「ウォーゲーム」「グッズ」「アダルト(18禁およびそれに類する物)」「キッズ」「TCG」「中古」あたりは分けられるでしょうか。異論は受け付けます。

特に「18禁は扱わない」としつつ、今回のゲムマでは「プライバシー」の試遊スペースがあるなど取り扱いの線引きがわかりにくくなっています。それならもう、公式に場所を確保して線を引いてしまえば良いのでは?と思います。(東8ホールは狭いからちょうど良いのかも)

 

我々出展側からすると困る部分も多い提案ですが、今の「わかりにくさ」を作っているのは、特に出展経験の多い中堅以上のサークルに感じました。

こうした提案は本来主催側が「ルール」として「命令」せざるを得なくなる前に、出展する各サークルが「来場される方にとって分かりやすくなっているか」を考えなければいけないなという、自分も含めての反省です。今まで色々すいませんでした。

ゲームを作る側の感覚で言うと、ゲームをプレイする感覚で「うまく立ち回ってやろう」ではなく、ゲームのルールライティングの感覚で「これは来場する人に分かりやすくなっているか」を考えて出展してみよう、という感じですかね。売ることの前にわかりやすさを考えようと。

告知や露出を増やせば有利なのは間違いないでしょうが、出版社でライセンス化されたバージョンが出版社ブースで販売されていて、そのオリジナルを一般ブースで、しかも委託も行って複数ブースで販売されているとか、ちょっと行儀が良くないんじゃないかな~とか、そんな話です。

 

時差ボケの頭でザッと思ったことを並べたので、おかしいとこともあるかと思います。

いち参加者の意見として、「ゲムマをどうするか」についてまた叩くなら叩いて頂ければと思いますし、よりよいアイデアがあればぜひご提案ください。しばらくリアルタイムの応答が出来ませんので。

ゲムマと競合するか、補完するイベントがもっと育てばいいんでしょうけどね・・・