「BOOTH Festival アナログゲーム回」お疲れ様でした
というわけであっという間の「BOOTH Festival アナログゲーム回」お疲れ様でした。
初めてのイベントということで、色々手探りではありましたが、出展者、来場者(?)の皆様いかがでしたでしょうか。
個人的にはゲムマほどで無いとはいえ、それなりの売り上げを計上し、イベントにあわせて下のようにPV数も伸びたので、まぁ成功じゃないかと思います。
(下図は過去2ヶ月間のBOOTHページ訪問ユーザ数の推移)
※ちなみにBOOTHは「ペンとサイコロ」では「販売サイト」という扱いで、商品紹介サイトは別に設置していますので、従来のPV数は非常に少ないです。(買いに来る人しか見に来ないため)
商品紹介サイトはこちら
ということで、出展側から見たこのイベントの良かった点、悪かった点を振り返ってみたいと思います。
BOOTH Festival アナログゲーム回の良かったところ
さて今回のBOOTH Festival。良かったのは単純に「盛り上がったこと」です。
PVやTwitterの状況、そして実際の注文状況を見ても、それなりにたくさんの方がいらっしゃったようです。
「ねとらぼ」様記事はじめ、Pixiv側(BOOTH運営会社)もTwitter広告を打つなど販促に力を入れられていたことで、いつもと違う客層にゲームが届いたかもしれません。
これは個人では難しいので、こうした「お祭り」をする意味があったかと思います。
販売されているサークル様のラインナップを拝見すると、今回の対象商品だけという所も多く、BOOTH側としては新規顧客(出展者)の獲得に成功したということなので、それはそれで良かったのではないでしょうか。
「BOOTH Festival アナログゲーム回」の反省点
とはいえ初めてのイベントですから、色々と反省すべき点もあります。
主催のBOOTH側にお願いしたいこと、我々出展側で対応すべき事をまとめてみます。
主催側にお願いしたいこと
- イベント限定アクションの設定
折角のイベントなので、それに併せた限定値引きを実施しましたが、この切り替えは全て1ページずつ手作業でした。
BOOTHでは予約投稿ができないので、今回3商品の限定値引き、およびそれに関わる説明は、時間をあわせて一斉に行う必要がありました。
イベントにあわせてこうしたアクションを行えるよう、期間限定ページや設定反映機能を搭載頂ければ助かります。
そうした機能があることで、よりイベントにあわせたアクションが出展側でも盛り上がると思います。
また、【特別価格】等とタイトルに入れるとタイトルが隠れる文字数なので、そうした特別対応が出せるようタイトルを二段表示にするか、特別アクションをタグ表示して頂ければありがたいです。(「在庫なし」がオーバーレイ表示しているのと同じような表示ができればありがたいです)
- ジャンルの詳細の追加と明確化
今回のラインナップでは、「TRPG」と「ボードゲーム・カードゲーム」が登録上分類されていませんでした。
おそらく開催直前か、開催後にスタッフ様が手作業で「TRPG」を追加されたのかと思いますが、分類の見出しに反映されないなど参加者にはわかりにくい状態ですので、分類の再構成をお願いします。
例えば「関連書籍(マンガなど)とTRPGルール、リプレイ本」など、混乱しやすいジャンルがありますので、分類を細かくして頂く方が良いかと思います。
- 「注目の作品」と「一覧」の仕切り
ページを遷移しても一番上に「注目の作品」が出るのは構いませんが、どこからが「一覧」かの仕切りを明示して頂くほうが良いかと思います。
複数ページを探すときには、「注目の作品」は飛ばすことになるので、その表示がわかりやすければ良いかと思いました。
出展側としてやるべきこと
今回出展を行うなかで、いくつか反省すべき点を感じました。
次回に対応できるかはまだ課題もありますが、共有のために発信させて頂きます。
- 「イベント特別XX」の実施
これは自分でやって良かったことです。今回は「ゲームマーケットと同価格、送料当方負担」を実施しました。
これは、「展示会なのだから、展示会場と同じ購入状態を実現したい」という意図ですが、こうしたイベントでの特別アクションはみんな行うことで、もっと盛り上がったのになと思います。
今回は事前準備の時間が無く、値引きしかできませんでしたが、別に安売りしろって話じゃありません。
マンガやTRPGのシナリオでは、WEB販売の場合はダウンロード販売という方も多くいらっしゃいます。その分安くできるわけですし、イベント限定で特典を付けるという方法もあります。
面白かったのはSoLunerG(ソルナーゲームズ)さんの「別バージョンをPnP(Print and Play)販売」というアイデア。PnPならデータ販売ですから、安くできますし、数が見えない場合のテスト販売としても有効です。また標準品は普通に通販対応されていました。そうした選択肢を用意するのはいいですよね。
- 動画紹介
やっておけば良かったと後悔したのは「動画での説明」。
WEBでの展示会ということで、我々アナログゲームを作っている人間としては、どうやって説明するかが一番今までと違う点です。
この点で参考になるのは今までの他のWEB展示会。
今回の「BOOTH Festival」は、その先輩として音楽版の「APOLLO」というイベントがあります。
このAPOLLOの販売内容を見ていると、ポツポツと目に付くのが「¥0」の表示。
つまりフリーでダウンロードして貰って、気に入ったら有料の音楽を買って貰う、という流れです。
音楽の展示会って、現実だとみんなが一斉に音を鳴らせないわけで、むしろWEB向きなんでしょうね。
ではこうした「視聴」に変わるボードゲームの説明方法はなにか。
それはやはり動画説明であったり、リプレイ動画だったりだと思います。
実際に即売会とWEB即売会の違いは「手に取って貰えない」というデメリットが前に出てしまいますが、「じっくり説明できる」というメリットもあるわけです。
BOOTH側も、「説明は細かくやるように」と指示がありましたが、それを突き詰めるならやっぱり動画が必要でしょうね。
大変だから全く手を付けられていないんですが、これはやらないといけないだろうなぁ・・・
という反省しきりの展示会でした。
WEB展示会の行方
今回は初めてのイベントですし、登録・出展も無料ということから「とりあえず登録した」という方がほとんどかと思います。
しかし「BOOTH Festival」が大きくなり、「BOOTH Festivalにあわせた新作リリース」なんて話になると、展示会としては一人前だと思います。
音楽を聴けるAPOLLOはWEBとの相性が良い、と言いましたが、「各ページに飛んで再生」というアクションが必要な音楽に比べると、イメージ画像で概要を訴えられる点はアナログゲームの強みです。
アナログゲームのWEB展示会も、強みを活かして成長して行ければ面白いなと感じた展示会でした。
海外展開・・?
もう一つ、WEBでの展示会なら本来距離は関係ありませんから、海外からの参加も自由、のハズです。
現状BOOTHでは海外発送には対応していませんが、Pixivはアジア展開もしているので、その辺もうまい展開ができたら面白いなと思います。
(イベント時だけ、倉庫で海外発送に対応するとか・・・?)
大変ですけどね、海外対応。
こっちは言うだけならタダなので、とりあえず言うだけ言っときます。
何はともあれ、関係の皆様、ゲムマ大阪~BOOTH Festivalとお疲れ様でした。
私はゲムマ春には出展しませんのでしばらくゲーム関係はお休み、です。