首都圏や大阪には「大丈夫か?」という勢いでボードゲームカフェが開店している昨今ですが、私の知る限り奈良には未だ一件もボードゲームカフェが開店していません。
悲しい。
そりゃあ、人口なんて47都道府県中30位ですが、
本当の問題は、なまじ近鉄が発達しているせいで、奈良の人間が遊びに行くとなると、すぐに大阪か京都になることでしょうね。
上図は近鉄の路線図に府県境を記入した物。
近鉄の路線は、奈良からそのまま大阪か京都に繋がるようになっています。
ちなみに奈良は日本最大の私鉄、近鉄が強いので、JR路線の話は一旦置いておきます。(大和路線など、ちゃんと走ってはいます)
そんな奈良の近鉄でもキーになるのは大和西大寺駅という事には、奈良北部の人なら納得して貰えるのではないでしょうか。
ちなみにこの駅、鉄道マニアにはその複雑な線路の交差(クロッシング)で有名な駅だったりします。(駅にはわざわざそのための展望ポイントが設けられていたりします)
乗降客数は一日46,530人。(近鉄公式サイトより)
JR東日本で比較すれば99位(田端)と100位(阿佐ヶ谷)の間に入ります。
この数字を見ると少なく見えますし、実際に近くの生駒(大阪のベッドタウン。49,283人)や奈良(観光地。54,727人)にも負けています。
しかし、大阪・京都・奈良を結ぶ交通の要所であるため、乗降客数の何倍もの人間が通り過ぎているのが大和西大寺駅のポイントです。
駅の北側が発達しているので、南側は再開発が進んでいるとは言えまだまだ建物もまばら。
歩いて数分のこの建物(URの団地)の一階店舗も三店ほど空き店舗になっていました。
ここ、「通行客を狙っての店舗」だと確かにどう考えても厳しいんですが、「駅を通過する通学・通勤客を狙ってのゲームプレイスペース」だとどうなのかなぁ。
私は飲食店には疎いのですが、この辺の店舗はゲームカフェ・プレイスペースの可能性はあるんじゃないかと思いました。
ショップは確かに厳しいと思います。大阪や京都に品揃えや価格で戦うのは厳しいので、この辺の店舗が撤退しているのは他の業種(本屋など)でも同じですから。しかし、人と人を繋げるプレイスペースは、移動時間といった利便性が重要なので、可能性があると感じました。
先の地図で言えば、奈良全部+京都の新田辺(=同志社大学田辺キャンパス)あたりまでは京都に行くより西大寺の方が近いです。その商圏で「唯一の」ゲームカフェになれるわけです。
これって可能性、無いのかなぁ。
今日の夕方、西大寺駅でボードゲームのお店を探そうとしたら、ショップもプレイスペースもなくて途方に暮れたんですよね。
仕方なくトボトボと家に帰りましたが。
そういう人間がちょっと寄る場所として、奈良のプレイスペースを、誰か、やってくれないかなぁ。(丸投げ)
やって欲しい、ということでとりあえず虚空に向かって叫んでみました。
※その他の駅に対する「超」個人的意見:
奈良:△・・・住んでいる人間はあまり行かない。観光客など「一見さん」が多くなる
学園前:○・・・商圏としては良いが、賃料も高そう・・・
生駒:○・・・利便性・価格は良く、空き店舗もあるが大阪に近く差別化が必要
高の原:×・・・駅から歩く距離に店舗が少ない
新大宮:△・・・居酒屋が多く、「ちょっと行く駅」としての心理的な距離が近い
それ以外:×・・・「それなら大阪行くわ」