日本最大のボードゲームの祭典、「ゲームマーケット」の次回開催が12月2日(土)/3日(日)の二日開催に決まったそうです。
私は以前から二日開催賛成派だったので、
一日は出展、一日はいち参加者としてゆっくり回りたいと考えています。
見るだけでなく、遊ぶ必要があるボードゲームでは一日で回れる数に限界があります。
その意味では規模の拡大に応じて単純にスペースを広くするのではなく二日開催にして開催期間を長く取るのは正しい方向じゃないかと思います。
出展者から上がっている懸念としては
- 二日も参加できない
- 一日出展の場合、実質的な来場者が減る
などが散見されました。
しかし展示会としての規模が大きく、目立つようになれば来場者も増えるわけで、展示会としてはそうした形での規模の拡大を目指せばいいんじゃないかと思います。
二日開催賛成、年三回開催反対
ただ、個人的には
- 神戸
- 春(東京)
- 秋(東京)
という年三回開催については反対です。
- 東京(春?)
- 関西(秋?)
という二回開催でいいんじゃないの?というのが正直な意見。
秋に大きなイベントを行うと Essen Spiel と被るという意見がありましたので、メインの東京開催は春に移動したら良いのでは?としています。
東京で年に二回も開催するのは地方勢には厳しいので、出展数・来場者数共に良い事ではないでしょう。
実際に今回のゲムマ2017春は二次募集まで掛けたのに全員当選となっています。
私やCygnusさんは不参加表明していますが、地方勢の不参加が大きいと思われます。
「別に東京の一回分はこじんまりと開催したらいいじゃない」
という意見もあるでしょうが、これにも私は個人的には反対です。
「日本最大のアナログゲームイベント ゲームマーケット」の名を冠するなら、それは大規模なものだけにして欲しいからです。
同じ名前で規模が違うのは、来場者にとって不親切です。
例えば今回、ゲームマーケット2017春は、2017秋(二日開催)より小規模なイベントになるはずです。
しかし、よほど事情に詳しい人でなければそれは分かりませんから、
「年に一度、旅行も兼ねてゲームマーケットに行こう」
というイベントを、小規模なイベントに合わせてしまったりするわけです。
(実際にJon Power氏は、ゲムマ春に合わせてイギリスから来ると言っています)
小規模なイベントなら、他の名前・他の団体がどんどんやればいいと思いますし、
それで業界が盛り上がるのは大賛成です。
しかし、「ゲームマーケット」というイベントを大きくしたいなら、無理に回数は多くしない方が良い、と思います。
ゲームマーケットは日本最大のボドゲイベントとして育って欲しい
以上、いち出展者としての意見でした。
最終的に決めるのは主催者側ですので、我々出展者はそれに併せて都度最適解を探るのみです。
主催者側としても、ゲームマーケットがただのイベントではなく、「日本のボードゲームマーケット」を代表するイベントとなっている以上、その旗振りには毎度苦労される事と思います。
二日開催となると、問題は一日目・二日目の「切り分け」でしょう。
ジャンル分けすらまだまだできていない日本のボードゲーム市場では、どこで出展者に線を引くかは難しいと思います。
逆に、イベントの規模がある程度大きくなってきた段階で、主催の実施するイベントはなるべく少なくして、「草の根イベント」をもっと放置・容認されても良いんじゃないかと思います。
規模が大きくなるほど主催の末端までの関与は難しくなるし、主催側が動くとおおごとになりがちなので。
まぁ、私のような弱小サークルが何を言っても大した影響力はありませんが。