台湾ボードゲーム紀行『その5. 龍窟桌遊』
台湾のプレイスペース五件目は「龍窟桌遊」。
台湾において、日本のゲーム販売に力を入れているショップだそうです。
龍窟桌遊について
漢字にしても、英語にしても、中二力溢れるフレーズが大好きです。
駅から歩く場合、マクドナルドを右に曲がるところがかなり細い道なので、事前に確認しておくことをお勧めします。
ここを入っていきます。駐輪場に見えますが、れっきとした道です。
店頭から。
ロゴがすげー格好良い。
店内の様子
こちらもプレイ中の方がいらっしゃったので、写真は販売ゾーンのみです。
全景はこんな感じ。
その一部拡大がこれ。
分かりますでしょうか。
「Rolling Japan」「舞星」「クク21」「ギャンブラー×ギャンブル」「キャット&チョコレート」「クー」「モレール」「Kigi」等々。
この辺、全部日本語です。
そして、ガラス棚で展示されているのは・・・
BakaFire Partyさんの「ふるよに(桜降る代に決闘を)」、
そしてリトルフューチャーさんの「ワー!ワーウルフ」。
本当だ。凄い日本推しだ。
店舗情報
電話 | +886 2 2253 1177 |
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住所 | 板橋區松江街72巷28號 新北市 |
営業時間 | 14:30~21:30 |
すいません、自分のゲームを置いて貰う話を進めていたため、店長の写真を撮らせて貰ったりを忘れていました。
台湾では「ゲームマーケット」にあたるイベントが無いため、「同人/個人制作ボードゲーム」という文化や考え方が基本的には無いそうです。
このため、台湾のゲームプレイヤーは、ドイツ・台湾・日本のゲームを同列に比べて判断します。
「個人制作だから、印刷や絵の品質は低いけど、ゲームは面白い」という言い訳は通用しないわけです。
また、ライセンスの問題なのか、置いてあるゲームのほとんどは「中国語のみ」となっています。多言語対応では無く、中国語のみが書かれたものがほとんどです。
その意味では、購入する側からすると台湾のゲーム市場はそれなりに恵まれていると言えます。
そうした「公用語で」「世界レベルのゲーム」が遊べる環境で、多国語のハンデを背負った日本のゲームが進出するハードルは高く、こうしたゲームを取り扱う店舗は珍しいということです。
とはいえ、よく知られているように今の台湾が「日本びいき」なのも事実で、このお店が生き残っているのはそうした客層が一定層しっかりといるから、とも言えます。
「日本のゲームデザイナーはもっと世界に目を向けよう」と常々私は言ってきましたが、この状況を見るに、台湾市場は思ったよりも色々大変だなぁ、というのが正直な感想です。
日本のゲームデザイナーの皆さんが台湾をどう考えられるか。
それは自由ですし、それでもやはり、外に出る人が多くなるのは良いことだと、改めて思います。
私としてはできる限り多くの情報を集め、発信していくことで、外に出て行く/出て行かないいずれの判断になるにせよ、その材料を出来るだけ提供できればと願うばかりです。