ペンとサイコロ -pen and dice- BLOG

ボードゲーム・3Dプリント作品・3DCG制作を行う「ペンとサイコロ」のブログです。公式サイトはこちら→http://penanddice.webcrow.jp/

QRコードを作ってみよう

趣味の名刺やチラシ、ボードゲーム制作ならルールブックや箱の裏など色々な所にQRコードを付けている方を拝見します。

QRコードは簡単に作れて色々な情報を盛り込める上、最近はスマホで簡単に読み取れて便利。

気になる方は自分でも作って貼り付けてみましょう。

今日はそんなQRコードの特徴や注意点を解説します。

f:id:roy:20161021163827j:plain←これを読むと「ペンとサイコロ」商品サイトにジャンプします

そもそもQRコードとは?

QRコードは業務用の発注端末(ハンディターミナル)の大手、デンソーウェーブが開発した日本発のコードです。

高速読み取りや読み取りの安定性、無料で作成できる手軽さなどが受けて2次元コードの世界二強の一つです。(もう一つはData Martix)。

実はこのQRコード、日本らしく「漢字の表現も可能」です。

下のコードを読んでみて下さい。

f:id:roy:20161021203737j:plain

QRコードの特徴は数字やアルファベットに加えて、漢字も表現できることです。これは日本のメーカーが作ったコードならではの特徴ですね。だからコードやWEBサイトのアドレスの他、こうした文章をコード化することも可能。理論的にはルールブックだってコードだけで書けてしまうわけです。(画像は残念ながらコード化できませんが)私はやるつもりはありませんが、この悪夢のようなQRコードでルール解説を終わらせてしまうと言うクレイジーなゲーム作者が出てくるのをお待ちしています。ちなみに文字の制限は理論上は1817文字(漢字含む文字の場合)。いろいろ条件はありますし、ここまで大きいコードだとスマホの簡易的な読み取りツールで読み取れるかという問題もありますが、知識としては知っておいて損はないかと思います。まぁ、得もない可能性は大ですが。

・・・ということも可能です。

 

QRコードを作るには?

最近はQRコードを作るサイトなども有りそうなので、各自で探して頂ければ良いかと思います。私が使っているのはこのソフト。

MiBarcode

f:id:roy:20161021204251p:plain

フリーソフトで様々なバーコードが作れる上、結構細かい設定にも対応しているので重宝しています。

QRコード作成だけならここまで不要かもしれませんが。

 

使い方はソフトを立ち上げたら「コード」で「QRコード2」を選び、文字を入力するだけ。

「簡1」ボタンで簡易表示になるので、この方がシンプルで分かりやすいかも。

f:id:roy:20161021204508p:plain

あとは「コ」ボタンを押すと、出来たコードをコピーします。

 

QRコードデザイン時にできること、できないこと

QRコードをそのまま貼り付けるときには何も問題ありませんが、デザイン上あれやこれやしたいこともあると思います。

そうしたデザイン時の注意点をいくつか上げておきます。

コードの周囲には空白を!

QRコードは周囲からちゃんと識別できる必要があり、その目印は四隅うち三カ所に配置された特徴的な「目玉」です。この部分に線が入っていたりすると、そのコードは読み取れません。

例えばこれ。

f:id:roy:20161021210738p:plain

上の「目玉」二つに接する線が引かれています。

この線一本のために、このQRコードは読み取れません。

QRコードの周囲にはしっかり空白(業界用語だと「ザブトン」)を空けましょう。

コードの比率を変えない!

コードの縦横比を変えると読めなくなります。

f:id:roy:20161021210727p:plain

特に小さなコードを作った場合、1:1で印刷していても、ピクセルの処理で1:1になっていない場合があります。

バーコードのプロの間ではこの確認のための目盛り付きルーペは携帯必須です。

背景は白!

白でなくても良いのですが、要はコード(黒)と背景(白)のコントラストをはっきりさせることが重要、ということです。

例えば下のように背景が暗くなると、コードが読み取れません。

f:id:roy:20161021210744p:plain

こうした読み取り不可を防ぐためにも、コード部分には背景を入れず、白の背景(ザブトン)をしっかり入れましょう。

実は汚れに強いQRコード

こう書くとQRコードは非常にシビアなものに見えますが、本来はエラー処理という、汚れやかすれには非常に強いコードです。

例えばコードにこのように汚れを入れても、ちゃんと読み取れます。

f:id:roy:20161021210748p:plain

で、これを応用したのがいわゆる「デザインQR」といわれるもの。

QRの中にイラストを埋め込んでしまう、という方法です。

f:id:roy:20161021210753p:plain

有料でこれを作る会社もあるそうですが、ちゃんと知識があればこんなものも自分で作れます。

このコードは私が5分ほどで作った適当なコードですが、ちゃんと読み取ってWEBサイトにジャンプします。

※「エラー訂正」のシリーズ(L/M/Q/H)によって「コードの何%が読めなくても大丈夫か」が変わります。こういう事をやる場合は「エラー訂正:H」に設定して下さい。

まずは自分で確認を!

いずれにせよ、大事なのは自分で一度確認してみる、ということです。

プリントアウトし、スマホのアプリなどで一度読み取ってみましょう。

すぐに認識できるならOK。

色々と角度や距離を変えて、ようやく読み取れるなら、それはNGです。

読み取り能力はソフトや機器によって異なるので、他のソフトで読み取れない可能性があります。

読み取りが不安定ならなにか理由があるハズです。まずは上の項目に当てはまらないか確認してみて下さい。

QRコードのススメ

QRコードは自由な文字を登録できるので、自分のサイト紹介だけでなく、各国語の説明ページやダウンロードリンクに直接飛ばすことも可能です。

例えば英語の紹介ページへ飛ばすならこんなコードなら分かりやすいかもしれません。

f:id:roy:20161021214434p:plain←「陰陽賽」の英語PDFのページにジャンプします

実際に自分でも作ってみて、色々なアイデアを出して貰えればと思います。

ちなみに最大のQRコードであるバージョン40はこんな感じ。

多分解像度の関係で、ほとんどの読み取り機器じゃ読めないんじゃないかと思っています。

f:id:roy:20161021215738j:plain