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ペンとサイコロ -pen and dice- BLOG

ボードゲーム制作を行う「ペンとサイコロ」のブログです。公式サイトはこちら→http://penanddice.webcrow.jp/

無料化反対!な電子書籍サービス案

ビジネス案

いろいろと雑誌を転々とした結果、今は「週刊少年ジャンプ」「別冊少年マガジン」「コハルタ」を毎号購読している程度の漫画好きですが
単行本はいい加減、設置面積の問題で諦めざるを得ない今日この頃です。

 

最近は電子書籍もだいぶん充実しているそうですが、いかんせん「購読権を買う」という概念が嫌いで、なかなか食指が動きません。
まずはKindleぐらい買ってみろって話ですが。
古い人間ですいません。

無料漫画はよくない、と思っています

ただ最近はネットで無料で読める漫画も多いし、なによりその質も上がっています。
こうなると紙の漫画を買う意味は「満足感」「お布施」の意味合いが強くなっているのはお金を払う側からも感じるところ。
だってネットで全ページ公開されている漫画をわざわざ紙で買う理由ってなんだって話ですよ。

 

とはいえ、やっぱり広告収入主体の仕組みは良くないと思っています。
ネットの広告って、街の広告(看板)や、テレビCMとはちょっと違うと思うんですよね。
特に「クリック単価」の広告は、「広告の中身」に価値を見いだしているわけで、漫画そのものにお金払ってるんじゃないよね?と思うわけです。
いくら良いコンテンツ(漫画)でも、広告の質が悪ければクリックされないわけで。
それってコンテンツの責任じゃないですよね?本来。

 

では漫画は無料でいいかというと、それは絶対に違う。
作者・編集者には絶対に適正な収益を還元できなければいけない。
とはいえここまで単価が下がってしまった状態では、もとの「一冊数百円買い切り」オンリーには戻れないし、それは海賊版(違法コピー)を生むだけなのはよく分かる。

貸本をデジタル化したい

そこで思うのは、「一回読んだらいくら」を定額化できないかな、というアイデアです。

このアイデアは数年前にも書いているのですが、その後無料の漫画がここまで普及しても、私のアイデアを同じ物をついぞ見かけた事がありません。

今見たらこれ、もう4年も前の記事ですね・・・

 

有料化の仕組みはこうです。

  1. 事前登録(これは無料。ただし決済の仕組みも同時登録が必須)
  2. 漫画を読むと、一話いくら → すごく安い
  3. 月締め?でまとめて決済

収入は購読料でまかなうので、広告は不要になります。
「所有」という概念は無くして、読むたびに都度課金されます。
その分一話の金額はとことん安くします。
(一話ぐらいなら気にせず読める程度の低額。一話5円程度?)
例えば一話5円なら、コミックス一巻分(例えば10話)を読んでも50円。
所有権の概念がないし、安いから友人にも気軽に勧められる。

 

ぱっと読む分には安く、気に入って何度も読むなら何度も課金されます。
でも、気に入って何度も読むぐらいならその課金はお布施として納得できないでしょうか。
まとめるとこんな感じです。

  • ぱっと見の人:広告がない。安価なので気軽に読める
  • 気に入っている人:広告がない。読んだ分の課金。
  • 作者:読まれた分だけの金額が収益として入る

一言で乱暴にまとめると、「貸本のデジタル化」です。

http://3.bp.blogspot.com/-hi_10-douOA/VnE1Rzv-1TI/AAAAAAAA1vc/XhSi1KnxLWc/s800/tosyokan_syokuin.png

ネックは決済システムですが、数円の決済を毎回行うならともかく、
月額決済なら携帯電話のオプション契約などと同じ金額・システムで導入できるはず。
簡単なシステムだとは思いませんが、実現可能なシステムではないでしょうか。
(ちなみに全ての携帯電話に義務づけられたユニバーサルサービス料は1回線あたり月額2円)

「日本」で「漫画」だからこその親和性

私はボードゲームを作っていますが、ボードゲームも「一回遊んでいくら」ができれば、間口が広がるし、いろいろなゲームを遊んで頂けると思っています。
それぞれがゲームを買うのではなく、必要な時に「使用料」を払う。
お気に入りの物は何度も遊びますし、面白いか分からないものも、この仕組みなら気軽にトライできます。
しかし、ボードゲームでは個人向けにこの仕組みは導入できません。
管理費・輸送費のコストが高すぎるためです。
そのため、ボードゲームは「プレイスペース」が同様の役割を担っています。
プレイスペースが「回数」ではなく「時間」制が主ですが、所有することなく、遊ぶことで料金を取る仕組みができています。

カタンの開拓者たち ボードゲーム / Japanexperterna.se

  

小説でもこの仕組みは難しいでしょう。(ショートショートや短編ならできるかも)
一度に全ページを読まない場合、どう処理するかという話が出てくるためです。
この点、やはり漫画はこの仕組みとの親和性が高いと思います。

 

そして、この仕組みは日本でこそ導入の意味があります。
この仕組みとの親和性が高いのは漫画ですが、紙・ネットで漫画がこれだけ作られ、様々な金額でやりとりされている上、海賊版が(まだ)少ないからです。

 

サービス全体が課金システムの上に作られているLINEマンガなんかはすごく親和性が高いと思うのですがどうでしょうかね。

また「マンガ図書館Z」もよく読んでいますが、これも広告収入に頼らない仕組みになれば、といつも思っています。
(ただこちらは「間口を広げる」という目的があるので課金ベース化は難しいと思いますが)


私はプログラムもできなければ金融の人間でもありません。
ただのいち漫画好きとして、広告費に頼らず、人気のある制作者にはきちんとお金が入る、
そんな仕組みが作られればと願ってアイデアをまとめてみました。
誰か実現してくれないかなぁ。