学童保育にゲームを寄付しました
小学生の娘を、放課後は学童保育に預けています。
学童保育。小学校に隣接・あるいは施設内にある、生徒(学童)のための保育施設です。
運営は学校ではなく、施設により公営なのか民営なのかから違ったりと色々複雑。
妻は働いていませんが、病気で日中ほとんど寝込んでいるのが預けている理由です。
そんな学童保育ですが、ご多分に漏れず運営は厳しいそうです。
そこで先日、新作「コロポックル 見~つけた!」を寄付させて頂きました。
「コロポックル 見~つけた!」
前のゲームはちょっと小学生向けではなかったので、今回はじめての寄付です。(何せ遊郭が舞台ですから)
タンスの肥やしにならないかという不安もありましたが、しばらくして訪問したところ、嬉しい反応がありました。
所用があり学童保育へ行ったところ、「コロポックルのゲーム作った人だ」と声を掛けられた。 聞くと延長保育で結構遊んでいるらしい。 延長保育だと暗くなり、人数も減るので外遊びができず、ボドゲが良いとのこと。物置でなくロッカーに置かれていたので、結構稼働しているみたい。 嬉しい限り。
— ペンとサイコロ (@pen_n_dice) 2015, 2月 28
作者として、遊んで貰うだけでも嬉しいのに、ゲームの名前を覚えてもらって、気に入っている子もいると聞けば尚更です。
そしてその報告をした所、予想外の反響を頂きました。(↓下ツイート)
ボドゲ制作者の皆さん、学童保育など、子供を預かる場所はどこも遊びに飢えていて、お金も無い場合が多いです。 寄付を提案すると喜ばれる場合が多いので、宜しければご検討下さい。 この件についてはゲムマ終了後、改めてブログにまとめたいと思います。
— ペンとサイコロ (@pen_n_dice) 2015, 2月 28
ということで、今日はこの話をもう少し詳しく掘り下げます。
寄付して終わり、じゃない
こんなご意見を出されている方がいらっしゃいました。
凄く良い提案だと思う。でも、寄付するだけじゃダメ。児童館の職員は正直この手のボードゲームに慣れていない。寄付しただけなら箪笥の肥やしになる事はほぼ確実。 大事なのは、定期的に現地を訪れて寄付したゲームのレクチャーを子供たちにする事。 https://t.co/vHHCoKw5Xu
— さぼりっこ (@saboricco) 2015, 3月 2
これ、凄く正しい。仰るとおりです。
ツイートでは書き切れませんでしたが、ここに至るまでには下地があります。
まず指導員(学童保育における「先生」)にボードゲームの話をして、どんな事をして遊んでいるかを確認。何種類かのドイツゲームもあり、稼働しているとのこと。
そこで我が家で稼働していなかったゲームをいくつか寄付し、そのインストを行い稼働状況を確認していました。この課程で指導員方のボードゲームへの興味やインスト能力を確認。彼らも十分な知識があり、私のフォローがほとんど不要であることを確認しました。
その上での今回の寄付、となります。
寄付する際も、その場で指導員、学童を含んでのインストプレイ。
インスト時の様子
指導員の反応は良好。学童のうちの一名はかなり気に入ってくれたことも確認しました。
そして上のツイート、と繋がります。
別件での訪問ですが、この方の仰る「定期的なフォロー」も兼ねていました。
寄付して喜ばれなければ、それは押しつけで、ただの自己満足です。
きちんと導入され、使われてこそ、「生きた」寄付になると思います。
できる範囲で、寄付をしよう
日本には一万を超える学童保育があるそうで、またその他にも様々な養護施設があります。その中の一つに寄付をすることに何の意味があるのか。
一万を超える施設に全て寄付をすることは不可能ですし、そのうち一つの施設にだけ寄付をするのはただの自己満足かもしれません。
しかし、全国のみんなが一つずつ寄付をすれば、全ての施設が潤うことができるかもしれません。
「自分だけが動いたってどうにもならない」「不公平だ」と考えず、第一歩をみんなが踏み出せばそれだけで意味がある、と思います。
それはランドセルの寄付かもしれない。
2ちゃんねるでは「バレンタインデーにうまい棒を買い占める!」というイベントがあります。
2015年はやるのか!?バレンタインデーうまい棒買い占め作戦!!
このうまい棒、全てではないと思いますが、購入後に寄付されるそうです。
児童保育施設の「お菓子」の時間に消費されるとのこと。
運営費のごく一部かも知れませんが、この活動、ちゃんと事前に施設に必要性を確認してから寄付しています。
やってる側もイベントとして楽しみ、受け取る側も感謝する。
良い循環だと思います。
寄付、しませんか
ボードゲーム制作者として、今回は一番身近な学童保育で寄付をさせて頂きました。
同じような境遇の方は、ぜひご検討頂ければと思います。
学童の指導員の言葉を転載させて頂きます。
「子供は外で遊ぶのが好きですが、延長保育の子供は外も暗く、人数も少なくなるので中で遊べる遊具が必要です。このゲームは主にそんな時に遊ばせて貰っています。本も飽きが来るので、色々な遊びがあるのは有り難いです」
子供って、飽きるんですよね。
だから、遊ぶ道具はどれだけあっても嬉しい、ということです。
「コロポックル 見~つけた!」は「子供から大人まで遊べる心理戦のゲーム」というコンセプトで作り、それが上手く回っていると自負しています。
内容物一覧
今回のツイートについて反響が大きかったので、「私も寄付したい」という方に「コロポックル 見~つけた!」をプレゼントさせて頂こうと思います。
条件は「このゲームのルールを理解した上で、学童など保育施設に寄付すること」。
- 寄付したい方
- 寄付を受けたい施設の関係者
どちらでも結構です。応募者は簡単にブログにてご紹介させて頂けますと幸いです。(お名前などはハンドルなどで結構です)
ゲームが面白くないなら、それは私の責任です。しかし、まずは遊んで頂かないと、寄付の意味が無いので、そこまでフォローして頂ける方を募集します。(送料のみご負担ください)
ご希望の方は「auther1999(あっとまーく)yahoo.co.jp」にメールください。
こんな面倒な条件に応募して頂ける方は少ないと思いますので、とりあえず制限は設けません。希望者多数となった場合はその時にご連絡の上検討させて頂きます。
※上の話とは全く繋がりませんが、「ペンとサイコロ」のゲームを購入されたい方・委託販売されたい店舗様も、同じアドレスにご連絡頂けば、個別に対応させて頂きます。