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ペンとサイコロ -pen and dice- BLOG

ボードゲーム制作を行う「ペンとサイコロ」のブログです。公式サイトはこちら→http://penanddice.webcrow.jp/

三月の読書日記と徒然

もはや読書日記ブログと化しています。


想定していた読みがどう考えても甘く、
そのまま継続するか方針を転換するか考え中。
言ってる間に一年、時間が経つのは早いものです。
あれですね、具体的な内容がないと何言ってるか分かりませんね。


考えているのはこのブログの方向性を全く違う方向にしようとしていること。
簡単に言うと「役に立つ、幅広く読まれるブログ」から
「己の趣味を全開で晒すブログ」に行こうかと思っています。
多数のブログ読者にとっては楽しくないことと思われるので、
本当にそうすべきか悩むこと数ヶ月、という状態です。


もちろん最初にある程度ネタを揃えるための準備が整っていないこともあります。
何にせよ、形がなければ全て言い訳です。
早いうちに何らかの情報を発信できるように頑張ります。


2014年3月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:4207ページ
ナイス数:31ナイス

OUT OF CONTROL (ハヤカワ文庫JA)OUT OF CONTROL (ハヤカワ文庫JA)感想
引き出し多いなぁ、この人。 文章力として優れた作品が多いけど、文章としては一番シンプルな「日本改暦事情」が一番面白いし、感動があった。内容は丸々「天地明察」。これがああ膨らむのか。個人的にはこれはこれで好き。 バラバラに読むと纏まりがない短編集だが、初出を聞いてから読むと心構えもできて「なるほど」と感じる作品ばかり。それだけ相手にあわせて書ける、器用な作家だということだな。ラノベ→SF→歴史と小説のターゲットを目まぐるしく変えてくる辺り、本当に頭が良いのだと思う。
読了日:3月23日 著者:冲方丁
お菓子でたどるフランス史 (岩波ジュニア新書)お菓子でたどるフランス史 (岩波ジュニア新書)感想
言うほどお菓子と歴史がリンクしていない気がするが、フランスの歴史をざっくり掴むには良い。 「カトリックは食を楽しみ、プロテスタントは食を慎む」ためにカトリック国の仏・西・伊の食事は発展し、プロテスタント国の英・独の食事が質素というのは慧眼。 あとは砂糖を巡って戦争を起こしたとか何とかのくだりも面白かった。それにしてもイギリスは紅茶と砂糖で戦争するとか、どんだけ飢えてんだ。
読了日:3月23日 著者:池上俊一
ガリア戦記 (岩波文庫)ガリア戦記 (岩波文庫)感想
面白ぇ! 市民であり戦士であるのがローマ市民なら、それに文筆を加えたのがカエサルだったのか。 「野蛮人」といいつつ彼らの風習にもきちんと理解を示している辺りは流石。 分からないのは「冬営」と、「人質」の習慣。足し合わせると数千人にもなる人質はどう処遇していたのか気になるところ。それにしても「パックス・ロマーナ」とかいかに力業であったかが分かる。 当時の兵糧は「現地調達」だから、戦どころか行軍した後はぺんぺん草も残らないと。被支配側は大変だ。
読了日:3月22日 著者:カエサル
ルネサンスとは何であったのか (塩野七生ルネサンス著作集)ルネサンスとは何であったのか (塩野七生ルネサンス著作集)感想
ルネッサンスを「面」で解説する一冊。 当時よく使われた対談形式を敢えて取り込んだとはいえ、あまり上手く消化できていない感じ。 資料は多いが深みに欠け、結論が分かりにくい。 深みがないのは面的に各方面から迫ろうとしていると共に、特に芸術面での評価・解説を避けると明確に言っているためか。 芸術・建築の解説が少ない上に、資料の写真もなければ、並べただけという印象を逃れられない。 どうも中途半端に感じた。
読了日:3月17日 著者:塩野七生
覘き小平次 (中公文庫)覘き小平次 (中公文庫)感想
相変わらずの京極ワールド全開作品。 じめじめした展開が上手いけど、それを絶妙な距離にぽんと着地させるのが上手い。 愛憎の絶妙な距離感の描き方が素晴らしい。
読了日:3月17日 著者:京極夏彦
覘き小平次 (中公文庫)覘き小平次 (中公文庫)
読了日:3月17日 著者:京極夏彦
戦争の教え方―世界の教科書にみる (朝日文庫)戦争の教え方―世界の教科書にみる (朝日文庫)感想
戦争を世界の教科書はどう教えているか。 書かれたのが80年代、そして作者の指向が明確に出すぎている嫌いはあるが、世界各国の物の見方、教え方を知るのは面白い。 どの国も歴史は上から「教える」ものではなく、「考える」ものであり、甲乙の見方の相反する事例にも積極的に踏み込んで書いているのは素晴らしい。 日本人としては東南アジアでの戦時中の行いがどう教えられているか、もっと知るべきとは思った。ただそれが単純な自己批判でもいけない。この辺、難しいのは確かで、「教え方」まで決まっているとダメだという作者の批判も納得。
読了日:3月15日 著者:別技篤彦
ニューヨークのとけない魔法 (文春文庫)ニューヨークのとけない魔法 (文春文庫)感想
原田宗典の言う「変さ値(へんさち)」の高い人なのかと思ったが、本人曰く「ニューヨークとはそういう所」。 実際はジャーナリストとして、コラムニストとして走り回っているという背景はあるだろうけど。 人の入れ替わりは激しいけど共通の雰囲気がある、温かいけど触れあいがない、寄付は多いけど食べていけない人も多い。 色んな矛盾をそのままに、ありのままに書かれたコラムを読んでいくと街の「匂い」が分かってくる。そんな一冊。 アメリカじゃなく、「ニューヨーク」という街だけが分かる本。アメリカは広い。
読了日:3月9日 著者:岡田光世
パール・バック聖書物語 (新約篇) (現代教養文庫 (1632))パール・バック聖書物語 (新約篇) (現代教養文庫 (1632))感想
ざっと通して知るには本当に良い一冊。 流れも分かったし、ちゃんと聖書を読んでみるかな、となる。 というか物語性が高すぎて、「原典」はどうなったのかも気になるところ。 いわゆる「聖書」は色んな福音書のうち奇跡成分の多いものを抽出したと言うし。 それにしても、復活後のやっつけっぷりが凄いな。この作者ですらアレンジし切れていない適当さ。
読了日:3月9日 著者:パール・バック
パール・バック聖書物語 旧約篇 (現代教養文庫)パール・バック聖書物語 旧約篇 (現代教養文庫)感想
どっかで知識として知っておかなければいけない聖書をざっくり読んでみたい、そんな自分にぴったり。 面白い、面白くないとはまた別格だよなぁ。 どうしても分析しようとしてしまうのは悪いところ。古事記もこれぐらいメジャーになってくれればなぁ、と思わんこともない。
読了日:3月6日 著者:パールS.バック
禁酒法―「酒のない社会」の実験 (講談社現代新書)禁酒法―「酒のない社会」の実験 (講談社現代新書)感想
禁酒法という社会実験は、当初目的の「腐敗した構造である酒場・酒造勢力」と「昼から飲んだくれてる労働者」の排除にはある程度成功を収めた、というお話。 それより面白かったのはアメリカ的民主主義とは何か、というお話。 一定数の意見を集めるために、ある人が強力に音頭を取って声を上げ、資金を集め、プロパガンダを行うと。 百年も経っていない禁酒法時代が、これほど歪んだフィルターをかけて認識されているのは、そのプロパガンダの影響も大きいよう。そういう「アメリカ気質」が分かったのは自分にとって収穫。
読了日:3月4日 著者:岡本勝
物語アメリカの歴史―超大国の行方 (中公新書)物語アメリカの歴史―超大国の行方 (中公新書)感想
91年の作という点を差引いても、面白い。 「50の国の共同体」とも言われるアメリカを、歴史と自分の見た風景から書くことで、どういう国かイメージさせてくれる。 大まかに北部・南部・西部・その他地域と、更にそれぞれの民族・宗教毎の様々なカテゴリ。巨大な貧民層を抱えたまま、「夢」で引っ張る国なんだな、ここは。 それにしてもボーナスステージ続きで世界一になった国だ。似た条件(低緯度・新興国・巨大な国土)のブラジル・オーストラリアの現状と比べると、この国の特殊さが際立つ。
読了日:3月3日 著者:猿谷要
モモ―時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語 (岩波少年少女の本 37)モモ―時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語 (岩波少年少女の本 37)感想
何故だか序章の1〜3章で涙が止まらなかった。 上手く、面白く、訳も素晴らしいが、何より言いようのない、「しこり」が残る名作。 ビジネス的にも成功する、便利な技術は人を幸せにするか。それは働く人間として考え続けなければいけない命題で、決して子供だけの話ではない。 モモの「人の話を聞ける能力」と、それを生かせる時間がある幸せ。それがどれだけ尊いか考える時間を、自分も取ってみないとと思わされる。
読了日:3月1日 著者:ミヒャエル・エンデ

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