ペンとサイコロ -pen and dice- BLOG

ボードゲーム・3Dプリント作品・3DCG制作を行う「ペンとサイコロ」のブログです。公式サイトはこちら→http://penanddice.webcrow.jp/

腕スマホ・メガネスマホの時代は来るか?

Appleの決算が発表され、史上最高益を更新するも
「思ったより売れてねぇじゃん」ということで株価は急落。
・リンク → アップル、売上も利益も過去最高で株価下落って、なんで? : ギズモード・ジャパン
・リンク → 過去最高益なのにAppleの株は急落!摩訶不思議な金融マーケット。 | 古今東西 商売繁盛の素 Business Lab.(ビジネスラボ)
・リンク → Appleの2013年Q1決算は悲喜半ば:売上545億ドル17.7%増、利益545億ドル横ばい、1株当たり利益13.81ドル | TechCrunch Japan
・リンク → Apple決算、iPhoneとiPadの販売台数が過去最高で売上高・純利益も過去最高に - ITmedia ニュース

iPhone 4 / John.Karakatsanis

ちょっと過敏に反応しすぎな気がするけど。


どんな好調な事業もどこかで頭打ちになるわけで、規模が拡大するほど伸び率は低下する。
それをもって「ジョブスがいなくなったらもうAppleはダメだ」なんて言うつもりは無いし、
iPhoneiPadという形が、この先頭打ちになるのは当たり前。
最近は電機メーカにお邪魔すると、どこもスマホ一色という雰囲気だけど
それならスマホの次」は一体何になるんだろう。

スマホはいつか「身につける」ことになるのか

時計は、ある製品が、技術の進化によってどう変化するかを表す事例によく挙げられる。
柱時計 → 懐中時計 → 腕時計
つまり「据え置き」→「携帯」→「装着」が進化の三段階だと。
この法則に則るなら、据え置き型ゲーム機にはユーザーは戻ってこない、ということになる。
まぁ、それはそれとして。
個人的には全てのものがすべからく装着型を目指すことはないとは思うが、
この法則に従って携帯電話の装着方法が検討されているのは確か。
Googleが開発中のGoogle Glassはその典型と言えるだろう。

Loic trying Google Glass / loiclemeur

Googleが目指す、メガネタイプが次世代の携帯機器になるかは分からない。
でも、今のスマホを見ていれば、求められる機能が徐々に出てきたのかなというのは感じる。


スマホのような複合機能の商品の場合、それがいきなり新しい形になるのは難しいと思う。
スマホから画面をでかくしてタブレットにするぐらいなら良いけど、革新的な商品にはならない。
恐らく、まず最初に尖った新商品があって、そこに電話や各種の機能が積まれていくんだろう。
実際に、iPhoneだって、最初はタダの音楽再生機器(iPod)だったわけだし。

撮影する

スマホの使い方は色々あるが、「カメラ」はほとんどの人が使うだろう。
今では事故や事件があれば、周囲の人が写真を投稿するのは当たり前の風景になった。
ではそんなカメラの進化形は?
今は撮影の際に「起動する」→「構える」→「撮る」という3アクションが必要。
進化としては、例えばこれを「撮る」の1アクションだけにすることだろうか。
イメージは車に取り付ける「ドライブレコーダ」だ。
GSK ドライブレコーダー 【12V?24V車対応タイプ】 常時録画 赤外線ライト6灯、保護回路搭載 ショートサイズアーム 暗視ドライブレコーダー
事故の際に「どんな状況で事故が起きたか」を自動的に記録してくれるし、
「さっきの風景が良かった」というのも後から記録できる。


それを実現するカメラは既に実用化されていて、市場も拡大中。
最初は海外の「GoPro」がその市場を切り開いたが、当然SONYなども追従している。
ソニー ウォータープルーフヘッドマウントキット VCT-GM1
今では「アクションカメラ」というカテゴリになっているらしい。
これなんか、そのまま「身につけるカメラ」だ。
形状からしても、Google Glassに一番近いかもしれない。

計測する

最近は睡眠管理アプリがちょっとした人気らしい。
そういや「快眠サイクル」Androidに対応したってのが話題になってたな。
100万DLですって。すごいな。
・リンク → 快眠サイクル時計 - iTunes - Apple
・リンク → 快眠サイクル時計 [目覚ましアラーム] - Google Play の Android アプリ
睡眠の質にそれだけみんなが一喜一憂している、という事もそうだが、
「今まで分からなかった睡眠の質を確認できる」ということが嬉しい。
スマホアプリじゃなくても、「睡眠計」はヒットしているらしい。
オムロン 睡眠計 HSL-101【ウェルネスリンク対応】オムロン ねむり時間計 ホワイト HSL-001-W【ウェルネスリンク対応】


睡眠だけじゃない。
NikeNike+」として、機器を使って運動量を計測する仕組みを提案している。
Apple Nike + iPod Sensor MA368J/ENike+ SportWatch GPS powered by TomTom WM0069-077
・リンク → Nike+
最近はスマホ自身でも万歩計機能が付いているが、
計測機器各社は万歩計から一歩進んだ「活動量計」を提案している。
オムロン 活動量計 カロリスキャン HJA-307IT-BK ブラック【ウェルネスリンク対応】タニタ(TANITA) 活動量計 カロリズム AM-120-PR パールホワイト


この辺は今まで見えていなかったことを「可視化する」ということで新しい。
スマホでもできる機能に見えるが、より正確に使おうと思えば身につける方が良い。
例えば「紫外線計」「放射線計」「空気汚染度計」あたりは、測定できればもっと普及する可能性がある。
(中国では大気汚染が深刻化し、「PM2.5(直径2.5μmの浮遊物質量)」がホットワードになっているらしい)

ゲーム機はスマホになるか

ゲーム機は将来のスマホになるのか。
子供連れで水族館や動物園に行くと、かなりの小学生はNintendo DSを持っていて驚かされる。

Goon Squad Loves the Nintendo DS / GoonSquadSarah

「こんな所に来てまでゲーム?」と思ったら違って、彼らにとってはあれが「カメラ」なんだ。
つまり携帯電話を持っていない低学年の子は、Nintendo DSスマホの代わりをしていると。


ではゲーム機が進化すればスマホの代わりになるのか?
スペック面だけ見ていればその可能性はあると思うが、実際には厳しいと思う。
それはゲーム機とは本来マニアックで、閉じたものだから。
これはゲームを差別しているわけではなくて、「ゲーム機」でなければできない
高度なゲームほど、プレーヤーには没入感を求めようとする。
結果、入力も複雑に、高度になっていく。
Nintendo DSPSPも、携帯ゲーム機は両手持ち・両手入力が基本になっている。

PSP / ValleeC

カメラや読書ぐらいなら片手でも使えるスマホとは、ここが違う。
スマホの進化でライトゲームがどんどん他のハードに浸食される中、
ハードウェアとしてのゲーム機はどんどん高度化し、どんどん袋小路化していくしかない気がする。
寂しいことだけれど。

スマホ・メガネスマホ

こう考えていけば、「腕時計」か「メガネ」が進化して次世代のスマホになる可能性を感じる。
ただそのきっかけは「メガネにスマホ機能が付くこと」ではなく、
「身につけるカメラ」といった特定の機能がきっかけになるのだと思う。
実際、過去のウェアラブルディスプレイ(ヘッドマウントディスプレイ)はことごとく失敗しているし。

Head-mounted displays are SO the future. Look how happy I am! / eliazar

ウェアラブルディスプレイが失敗してきたのは、その機能面だけでなく、
やはりメインとなる機能があやふやだったからだと思う。


だから今、次の世代のスマホに一番近い会社は世界的にはNikeじゃないかなと思う。
Nikeは運動量の計測機器を既に多数販売していて、そのデータ共有機能やアプリも発達している。


日本の会社はどうか。
今、運動量計で有名なのはオムロンタニタ
でも「腕時計」「加速度計」という目で見れば「カシオ」「セイコーエプソンがある。
カシオはG-Shockという強いブランドの腕時計があるし、携帯電話も作っている。
G-Shockは激しい使い方に強いという実績と、その開発ノウハウがある。
・リンク → G-SHOCK - CASIO
セイコーエプソンは同じく腕時計を作っているが、腕時計とは別に
WristableGPSという「身につけるGPSを既に発売している。

・リンク → WristableGPS | 製品情報 | エプソン
名前は「GPS」だが、実際には「ストライドセンサ(加速度計?)」で動きも把握する。
この二社の商品が発達すれば、なかなか面白い発展を遂げていくんじゃないだろうか。


まずは分かりやすいところで「運動量+睡眠」計、
次に「音楽再生」(ランニングしながら音楽を聴ける)、「カメラ」
そして「自由なアプリの追加」みたいな発展なのかな、最近の王道パターンなら。
とりあえず「身につける睡眠計」は無さそうなので、あれば買います。
据え置きよりも良いのなら、という前提だけど。
どうも据え置きで睡眠状況を測れるというのが信用できないんだよなぁ・・・
夏ならともかく、冬の厚い毛布がある状態で。


・・・と考えてみて思った。
「なんか普通」
既存の商品から考えればこういう方向に行くんだろうなぁ。
でも折角個人のブログなんだから、実現可能性を無視してもっと突飛な方向で考えてみよう。
長くなったので、明日。
・リンク → 身につけるものをスマホ化する - わかりやすさを、コーディネート