新ビジネスネタに困ったら、こち亀
このブログは、一応、ビジネスブログ、のつもり。
突然精神疾患の話を始めたり、DIYの話を始めるのはまぁご愛敬として。
でも、ブログの内容が結構かぶってしまう媒体があったりする。
それが「こち亀」(こちら葛飾区亀有公園前派出所)。
例えば以前、「足踏みで発電したら良いじゃない」と書いたが、
「みんなで発電して、建物の電気を賄うだけで無く、発電分を売電する」
というのは大分前のこち亀でそのネタがあった。
大分前だからなぁ、70巻ぐらいかな。(適当)
太陽光発電・風力発電から始まって、最後には寮の門をハンドル式にして、その回転で発電したりしていた。
今でこそ「余った分を売電」は当たり前だが、当時は一般家庭からの売電というシステムは無く、
「節電のために電球を40Wにする」というのが「省エネ」というより
「ケチ」として描写されていたような時代。
もう、「電球何十W」と言う時点で時代を感じる・・・
そんな時代に、売電システムによる副収入を提案していたのは、見事な先見だとおもう。
こち亀のアイデアは、商品・事業企画と同じ
このブログは個人の趣味で書いているので、実用性よりは「夢」を語るようにしている。
既存の技術やアイデアの萌芽を拡大して、10年以内の事業性を考えて書いている。
もちろん、実用性は満たす物で。
こち亀も、同じように技術やアイデアを膨らませて、事業にして、それをバブルにして、崩壊させる。
途中までの膨らませ方が違うだけだ。
「宇宙エレベーターを大林組が50年以内に作ります」
・リンク → 広報誌『季刊大林』53号(特集:タワー)を発行|プレスリリース|株式会社大林組
というニュースがあれば、その事業性を提案するのがこのブログだし、
両さんが大林組より早く作ろうとして失敗するのがこち亀、というだけの違い。
つまり、企画の三つの力で言うならこち亀は「アホ力」だけを抽出して、極端に増幅する。
実現には「本当に売れるのか?(マーケティング力)」、「本当に作れるのか?(技術力)」の観点が必要だが、
こち亀の場合はとりあえず売れることにしてしまうし、とりあえず作れることにしてしまう。
分かりやすく言うなら、100円ショップが出てきたときに、
ダイソー釧路北大通店 / alberth2
「99円ショップ」を考えるなら普通のアイデア。
「50円ショップはどうやれば成立するか?」を考えるあたりがこのブログ。
「1円ショップだ!」と両さんがお店を出して、なんだかんだで成功するけど
両さんが自滅するか、借金だけ中川さんに丸投げして夜逃げするのがこち亀。
そういや麻生元首相も「こち亀を読んで、面白いと思えなかったら自分の調子が悪い日」と
水道橋博士との対談で仰ってたなぁ。
その理由は「長くやっている物には面白さの安定感がある。それを楽しめないということは自分の調子が悪い」と。
(元ネタ探したけど見つからず。ニュアンスが違ったらごめんなさい)
ということで企画屋の皆さんは、こち亀を読んで企画の頭の体操をすれば良いと思うのですよ。
いや、本当に。
企画って頭の体操だから、考える訓練をし続けることが大事。
自分の業界だけでアイデアを考えていると、どうしても思考が硬直化してしまうので、
興味のあるジャンルにどんどん手を広げて、貪欲に情報を取りにいく態度は重要だと思う。
企画屋よ、こち亀を読もう
そういう、「企画の練習」という態度でこち亀を読むと、時に「やられた!」と思わされることがある。
「電気自動車はプラットフォームを統一できれば安価に普及するはず!」という話に対して、
「自動車業界にリアルサイズのミニ四駆を提案する」なんて中々オシャレなアイデアだと思う。
やればいいのに。やればいいのに!
自分の全く知らないジャンルなら、もはや勝ちも負けもないが、
下手に自分が詳しいジャンルで、こち亀で良いアイデアを出されると「やられた!」と思う。
スポーツでもそうだと思うが「やられた!」という動機は大事。
毎週ジャンプを読んで、「してやったり!」と「やられた!」を繰り返すことが、企画の訓練になるんじゃないかな。