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SONY 3D対応ヘッドマウントディスプレイ、HMZ体験レビュー

土曜は気楽に、新商品レビュー。


今、大阪に来たら、一番に行くべき観光地はハービスent4階、ソニーストア」
・リンク → 公式サイト


なんでか?
そりゃ、ソニーの新商品、
「3D対応ヘッドマウントディスプレイ HMZ-T1が体験できるからですよ。

概要説明

HMZ-T1ソニーHMD(ヘッドマウントディスプレイ)。
・リンク → 3D対応ヘッドマウントディスプレイ HMZ-T1
HMDの記事は何回も書いていて、
「今の方向性は高機能・大画面ではなく、シンプルで軽量なスタイル」
と断言したが、こちらは従来の「没入型」と言われる外界を完全に遮断したスタイルを究極まで高めた上位機種。
・リンク → AirScouterの理想と現実 【問題提起】
・リンク → 初めてのスカウター選び 【例示】
・リンク → ではHMDはどうしたらいいのか 【解決策】


型式に「Z」が入っているのはソニー「最上位機種」だが、
今回は「ラインナップの最上位」ではなく、「コンセプトモデル」という意味合いな気もする。

最高級の体験のための、三つの条件

HMZはより良いヘッドマウントディスプレイとなるため、三つの特徴がある。

  1. 高精細ディスプレイ

一つ目は言うまでもなく高精細なディスプレイ。1280 x 720 解像度の0.7型有機ELパネル×2。また水平視野角45度の広い視野。
画像のキモであるディスプレイが良い物であるために、ハードに奥行きが出て重くなることを厭わない潔い設計。

  1. 5.1chの仮想サラウンド

オープンエア型のヘッドホンで、高音質。
没入するのに音が貧相ではダメなので、しっかりとしたヘッドホンとサラウンドを搭載。
この辺、ソニーならでは。

  1. 額・後頭部でがっしり固定

他の記事ではどこまで取り上げられているか分からないが、後頭部の強力なゴムバンドと、額のマットでがっしり固定。
これがかなり重要で、実質的には小さな画面を3Dで見続けるので、少しでも位置がずれると見るのに凄くストレスになる。
これは良く作っていると思う。

感想

今までのHMDというと、
「1.5m先に60インチの大画面」
みたいなうたい文句でも、実際には
「10cm先に4インチの画面」
という印象の物が多かった。


今回は
「20メートル先に750型画面相当」
がうたい文句だが、20m先は言い過ぎだとしても、違和感のない程度の距離と大きさでは見ることができた。
「40cm先に27インチの大画面」
ぐらいかな?
個人的には及第点。


凄いのは「水平視野角45度の広い視野」のほう。
水平視野角が広いと言うことは、没入感がかなり高くなる。
極端な例としてはプラネタリウム

planetarium / MowT

非常に広い視野角を持っているので、シンプルな光の点だけでも自分が浮き上がったように錯覚する。
HMZ-T1ぐらいの視野角だと、感覚的には映画館の正面席よりもちょっと狭いぐらいの感じ。
そして手の届くぐらいの距離に大画面、という感じなので没入感はものすごく高い


「大画面」ではなく、「没入感」という指標で見れば、HMZ-T1今までに見た中で最高のディスプレイだと思う。

デモで使っていたムービーはもちろん「Spiderman」

あんなムービーを使うなんて卑怯だと言えばそうだが、本当に体が動きそうになるし、
10分弱のデモムービーで手に汗を本当に握っていた
これは、結構凄いぞ。

では売れるのか?

では売れるのか?というとまぁ、売れないと思うんだよ、実際。
だって見る物がないし。
ゲーマー用個人向けディスプレイだな、これは。


競合は追従しない独自カテゴリだが、儲かるのかと言えば多分確実に儲からないと思う。
ただ、ソニーの気概、というかスタイルは十分に見せつけた素晴らしい製品だと思う。

ソニーストアが凄い

ソニーストアにはSony TabletWalkman Zシリーズなどかなり興味を引く商品が並んでいた。

ソニー タブレット WiFi Sシリーズ メモリ16GB SGPT111JP/S

ソニー タブレット WiFi Sシリーズ メモリ16GB SGPT111JP/S

どれもSteve Jobsがプレゼンしたら世界を席巻できるんじゃないかという面白い商品。

Steve Jobs / acaben


ソニー、どうしたの?と思うような優良プロダクトの目白押し状態。
このままソニー復活へ・・・となれば面白いんだけどね。


Sony Tablet Pは良いなぁ。

個人的には持ち手の部分にボタンをいくつか設けて欲しかった。
やっぱりハードウェアのボタンっていいと思うんだよね。
なんでもタッチパネル、という風潮は好きではない。