ペンとサイコロ -pen and dice- BLOG

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祝!MASTERキートン 復刻!

土日は軽い話にしよう。

MASTERキートンという伝説

MASTERキートンは本当に面白い。
主人公の平賀・キートン・太一SAS軍曹サバイバルの達人でハーフの考古学者で、現在の職業は保険の調査員
そのキートンの顛末記。
これだけ敷き詰めると「そんな人間がいる訳がないだろう」ってなるんだが、
キートンの場合はその能力を下敷きにして、人柄がやっぱりいいんだろうなぁ。
今では「ソムリエ」「解剖医」「金貸し」「弁護士」「エンバーマー」等々ありとあらゆる職業で
一話完結物の事件簿があるが、まだキートンの頃は少なかった気がする。

死化粧師 1 (Feelコミックス)

死化粧師 1 (Feelコミックス)

※参考:主人公が死体の修復・保存・化粧をおこなう「エンバーマー」の作品。これはこれで面白い。


原作は「葛飾北星」作画は「浦沢直樹
葛飾北星は別名義でゴルゴ13の原作もしている人。

ゴルゴ13 161 (SPコミックス)

ゴルゴ13 161 (SPコミックス)

浦沢直樹と言えば当時「YAWARA!」と並行連載、その後「MONSTER」「20世紀少年とヒットを続ける作家。
よく考えたら凄いコンビだ。


文句なしに面白い作品だったのに、
原作者が亡くなって、その後権利関係で揉めに揉めて現在まで増刷されず。
ある意味「幻の名作」になりつつあった。


そんなキートンが、遂に復刻!

MASTERキートン 1 完全版 (ビッグコミックススペシャル)

MASTERキートン 1 完全版 (ビッグコミックススペシャル)

MASTERキートン 2 完全版 (ビッグコミックススペシャル)

MASTERキートン 2 完全版 (ビッグコミックススペシャル)

完全版、として元々18巻あったコミックスを12巻にまとめ直すらしい。
来週から順次発刊で、初回はこの2巻。

憧れの人、キートン

キートン「飄々として」「何でもできて」「謙遜して」とい人柄にはとても憧れる。
それでも完全無欠ではなく、いつも自分のやり方でいいか悩んでいる。
キートンの人柄を一言で表したコメント

「初対面の難民と酒のウンチクで盛り上がれるキートン
リンク → MASTERキートンの「灼熱地獄では、スーツ着用のほうが生き延びられる」説は本当か?−【2ch】ニュー速クオリティ

あん時は日本酒持って行ってたがね。
まぁ、ここの書き込み見ていると、いかにみんなに愛されているかがわかる。


熱く語ってしまうが、どれぐらい好きかというと、生まれた子供が男だったらキートンから「太」の一文字取って付けようと思っていたぐらい好き。
まだ読んでいない方は、ぜひお勧めします。
個人的に好きなエピソードは「ファイア&アイス」。なんだか読むたびに、泣けます。


それにしても、他の浦沢直樹作品でもオススメできたら良いんだけど、無いんだなぁこれが
西原理恵子浦沢直樹「フロシキ広げるだけ広げて畳めないくせに」は本当に当を得ているわ。

ぼくんち (ビッグコミックス)

ぼくんち (ビッグコミックス)

そして最後が西原理恵子のマンガ紹介とか。
ちなみに浦沢直樹西原理恵子評は「野原描きゃあ人が泣くと思ってる」。正しい。