ペンとサイコロ -pen and dice- BLOG

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高速道路の渋滞を減らす方法案

奈良から長野まで、車で移動。
頑張りましたよ。
8時過ぎに出て、着いたのが4時。指折り数えて・・・8時間弱?
そりゃ疲れるわ・・・
帰りはもっと混むのかぁ・・・

Driving Cars in a Traffic Jam / epSos.de

渋滞はなぜ起こるのか

車が多すぎると渋滞する。
当たり前に感じるが、車を道路にどんどん詰め込めばたくさん車が走れる訳ではなく、
あるラインを越えると車を入れるほどに「時間あたりの通過台数」は減少するらしい。
つまり渋滞になると、イライラするだけで無く実際に自動車の交通量(通過量)も減っているということ。


じゃ、どうすればいいのか?
アメリカで高速道路の渋滞緩和策としてランプメータ(Ramp Metering)という信号機があるらしい。
信号は通常赤一瞬(3秒ほど)青になって、その間に車が一台だけ通れるらしい。

※写真はウィキペディアより
この信号は高速道路上の車の量を制限するためのもので、車が増えると「赤」の時間を増やして
一定以上高速道路が混雑しないようにするとのこと。

ランプメータの功罪

では実際にはどうなったのか?
結果は計算通り。

車の台数が増えても高速道路は設計通りたくさんの車を運ぶことができ、渋滞も発生しなかった。


ではみんなハッピーになったのか?
実はアメリカらしく、ランプメータに関する訴訟があちこちで発生したとのこと。
要は車が増えてくるとランプメータ前で待たされる時間が長くなり、これが大きなストレスになるとのこと。
「なんで高速はスイスイ流れているのに、オレは信号で待たなきゃいけないんだ!」
というストレスが訴訟にまでなったと。
その結果、紆余曲折あって結局ランプメータは
「待ち時間の上限設定」
という対応を現在しているらしい。
つまりいくら混もうが、一定時間以上信号待ちをさせないという対策。
これにより渋滞は設計より長くなるが、ユーザの不満は減ったというお話。

一方日本では・・・?

日本の渋滞の一番の原因は「上り坂」
登り坂での減速が後続車のブレーキに繋がり、そのブレーキが衝撃波のように後続車に伝わり渋滞を引き起こす。
じつはこれが分かったのってここ20年ほどらしい。
意外っちゃあ意外だな。
日本の対策として最も費用対効果の高かったのが「看板」
「ここから上り坂なのでアクセルを踏み込んでください」
と看板を立てるだけで渋滞の緩和に繋がったとのこと。
素晴らしい。

高速道路を予約する

ところで「台数が多いことが渋滞の原因になる」というのなら、高速道路の予約制度を設けたらどうだろう。
実は今もNEXCO「渋滞を避けるオフピーク帰省をした人にはキャッシュバック」というキャンペーンをやっている。

これをさらに進めて、「ネットで予約すると、高速道路に優先的に入れるレーン」とか作ればいいのに、と思ってしまった。
要はディスニーの「ファストパス」の高速道路版


道路レーンの制限があるが、これができると
「予約は夜の10時だから今行っても仕方ないな」
「予約が朝の6時しか取れないけど、渋滞がないから頑張って出かけるか」
と分散してくれるんじゃないかな。
渋滞は、適切に車が流入する台数を分散できれば短くできるし、渋滞が短ければ通過する車の台数も減らせる。
予約制にして強制的に分散できれば渋滞は緩和できるんじゃないだろうか。
もちろん予約しない人用の今までのレーンも混在する。
そちらは大渋滞が発生する。
どうだろうな。
日本の高速はレーン数が少ないから分けるのは難しいとは思うけど。
なんか当たり前に渋滞に突入するのは凄くイヤ。
なんとかならないのかね。
まぁ、帰省の帰りまでに間に合わないのは分かっていますがっ!