ペンとサイコロ -pen and dice- BLOG

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ダンボール戦機は次世代のガンダムなり得るか

個人的に、全くやったことも無いダンボール戦機に興味津々。
ダンボール戦機レベルファイブの開発したPSP向けゲーム。
とはいえ製作遅れなどでなぜかゲームに先行してアニメが始まったりプラモが発売されたり大人の事情が交錯している様子。

どんなゲーム?

ゲームはカスタマイズしたロボットの対戦ゲーム。
ポケモンのロボット版」というと一番通りがよさそう。
オレとしては「子供向けArmored Coreとして大注目。

ゲームはやってないけど、システムを見る限りは必殺技でゲームを単純にしたり、いわゆる「ロボット物」からすると邪道な方向性を敢えて入れている。
この辺、マニアなロボットゲームでは無く、初心者・子供を取り込もうとしている様子が見えるのでとても面白い。
これが成功するかがかなり注目。

大人の事情を掘り下げて考えてみる

面白いのは結果としてゲームに先行することになった「メディアミックス戦略」
ゲームとアニメ、これはもう、今時なら当たり前というぐらい鉄板。
面白いのは「オモチャ」
オモチャとのタイアップ自体は当たり前なんだけど、
ゲームでもこのロボット(この世界ではLBXという)は「カスタマイズ」するのが当たり前。
そしてロボット物のゲームではそのカスタマイズの妙こそがゲームの奥行きを決めると言って良い。


ダンボール戦機では、オモチャを売るだけでは無く、その後の「カスタマイズ」に重点を置いているのがよく分かる。
例えば「認定制度」
組み立てるだけでは無くカスタマイズパーツを付ける、それだけではなく自分でカラーリングする。
それぞれで段位を認定して、専用のパーツを提供している。
これ、ミニ四駆でみんながカスタマイズしたのを彷彿とさせる。

世界観が作れたものは、プレーヤーが世界を再構成する

娯楽は自分が「作っている」「参加している」という意識を持てると、そののめり込みがとても深くなる。
ミニ四駆があれだけ大規模に、長く続いたこと、
遊戯王カードが世界で一番売れたカードゲームになっていることはそれぞれ自分が「参加」できることが大きい。
ダンボール戦機はゲームでもプラモでも、自分が「作る」ということに注力しているのが面白い。


ダンボール戦機は、自分の大好きなArmored Coreのような「本気のカスタマイズゲーム」の裾野を広げる意味でとても興味があった。
でも、本当に「これはもっと凄いんじゃ無いか?」と思ったのはヨドバシカメラに行ったとき。
通りすがりに、おそらく中学生の4〜5人組が
「おぉ、XXXX(←機種の型式)だ、格好いい」

1/1 ダンボール戦機 LBX 001 アキレス

1/1 ダンボール戦機 LBX 001 アキレス

とかじりついていた。(↑この辺か?)
今考えると、あれはカスタマイズのプラモを展示していたんじゃないだろうか。
ああいうカスタマイズに、中学生もはまり込んでいる。
これって、新しい現象なんじゃないか、と思った。


これが、次世代のガンダムのような社会現象になるのかもしれない。
少なくとも年齢層の広がりを見る限り、ゾイドは越えてミニ四駆ぐらいまでは行きそう。
どこまで行くのか、ちょっと注目です。
ってかそこまで注目してるんならさっさとゲームも買えって話しやね。
まだ買ってないです。

ダンボール戦機 (LBX「AX-00」プラモデル同梱)

ダンボール戦機 (LBX「AX-00」プラモデル同梱)