ペンとサイコロ -pen and dice- BLOG

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高齢化時代に水戸黄門が打ち切られ、少子化時代に戦隊物は続く

水戸黄門が終了するらしい。
「近年の視聴率低迷のため」
視聴率10%って近年じゃそこまで騒ぐ数字でも無い気がするが、まぁ制作費も高いとかいろいろ背景はあるみたい。
42年の歴史に幕ですか。
お疲れ様です。

水戸黄門御一行@円頓寺七夕まつり / yamakazz


でも高齢化時代に視聴率低迷ってのはどういうことなのか。
一方少子化が叫ばれる中で、仮面ライダーも戦隊物も好調。
この差はどこから出てくるのか。

「時代劇」というジャンル

「時代劇」というジャンルは完全に「お年寄り向け」で、ものすごく完成されている。
それは作る側の意識からしてそう。
たとえば「火があると視聴率が上がる」「開始XX分でお色気シーン」「難しい推理とかは不要」とかそんな小技がたくさんあるらしい。
そして凄く絵が綺麗。
どんなカメラ使ってるんだって思う。

日光江戸村 / mizuo_fiat


そんな目で時代劇を見ると、初回では必ず火事があるし、お色気シーンがある。
最近の水戸黄門なんて助さん・格さんの他にも脇役が居るから、その人物紹介だけで最初の何回分かは消費してしまう。
どうなんだろう。
そんな先の読める番組なんて誰が見たいんだろう。

水戸黄門の問題点

結局水戸黄門が悪いのは完全なマンネリ化を誰も本気でテコ入れしなかったって事なんだな。
水戸黄門で話題になるのは決まって配役
配役を変えるだけで本質は全く変わっていない。これじゃ見る方も飽きるわ。
そうなる一番の原因は「顧客(視聴者)」を考えていないこと。
水戸黄門の対象は「お年寄り」とされているが、じゃあその「お年寄り」って誰だ?
高齢者はどんどん増えているのに視聴率が下がっている、ってことは新しい高齢者が見ていないって事でしょ?
つまり「既存ユーザだけで新規ユーザを取り込めていない」ということ。

mito-kohmon / nyaa_birdies_perch


水戸黄門は本当はまだまだ終わらなくて良いと思う。
テコ入れの方法なんて素人が考えたっていくらでもある。
基本は「既存ユーザの反発を食らうまでやる」ということ。
そのアイデアを考えるまでに、「子供向け」と言われていたジャンルがどうやっているか見てみる。